ホテルに泊まると机の引き出しの中に必ず入っている本がある。 世界一のベストセラーと言われる「新約聖書」です。 では、なぜキリスト教国でもない日本のホテルに、「聖書」が常備されているのだろうか? 実は、この新約聖書は財団法人の日本国際ギデオン協会という団体が寄贈しているものです。 ギデオン協会は、聖書をできるだけ多くの人に読んでもらうことを目的に、1899年にアメリカで誕生しました。 特定の教派とか団体とは関係なく、現在は世界170以上の国で79ヶ国語に翻訳された聖書を、各地の施設に寄贈しているそうです。 日本の協会は1950年東京に支部が作られたのが始まりで、今はホテルだけでなく病院や老人ホームなどにも寄贈し、これまで寄贈した数は日本国内だけで2800万冊以上、世界ではなんと、10億冊以上にもなるということです。 ちなみに、それらの費用はすべて、会員やキリスト教会からの寄付で賄っているそうです。