海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

今度の審議会は・・・2月4日のようで

2008年01月24日 09時35分55秒 | 自治体
松阪駅西地区再開発の問題をめぐっての新聞各紙は、本当に真摯な報道姿勢をとっていてくれるなあと思っています。
1月23日付の夕刊三重のコラム「松阪縞」にしても、記者の真摯な問い掛けが伝わってきます。
「21日の松阪市都市計画審議会での採決見送りは、市の各事業で問題を抱えてきたしわ寄せが、そのまま委員にのしかかってしまった結果ではないか」の問題提起で始まる一文。
一委員として都市計画審議会に関わっている側の議員とすれば、すべてに納得するという記事ではありませんが、真摯に審議の模様を取材し、心のつぶやきをコラムという形にまとめてくれているのがうれしい。
「市議会や行政がまとめられなかった重大な問題の判断を、わずか数時間の審議だけで仰ぐのは、あまりに荷が重く、酷な話だ▼今回の審議会では、委員らから『もっと早く情報が欲しかった』『もっと審議時間が欲しい』などの意見もあった」。
「審議会が市の案を二つ返事で了承するような場では駄目だが・・・」。

都市計画審議会の委員の任期は1月31日ということですが、特例で任期を延長し、2月4日に再度開催することが内定したようです(まだ、開催通知はきていません)。
市は、21日の審議会の苦さをかみしめ、万全の態勢でのぞんでくることでしょう。
市は「市の案を二つ返事で了承するような」審議会と勘違いしていたかもしれません。だが、そうはいきません。おそらく、今度は、以前の市議会で、賛成か反対かのボーダーにあった議員に市長、助役が手分けして組織的に電話をかけ「説明をさせてほしい」と働き掛けたように、審議会委員ひとりひとりに、議案への賛成誘導が行われる可能性が大きいと思われます。
審議会委員は、そのような働きかけに対しても誘導されずに、何が正しいのか、いまとるべき選択は何かを見据えることで、理を尽くした審議が求められるところです。


朝日新聞

2008年01月23日 07時15分59秒 | Weblog

伊勢新聞

2008年01月23日 07時15分07秒 | Weblog

夕刊三重

2008年01月23日 07時14分14秒 | Weblog

松阪駅西再開発で都市計画審議会

2008年01月23日 06時54分47秒 | 自治体
☆朝日新聞(三重版)
2008年01月22日

松阪駅西再開発
計画決定を保留
審議会「短時間で判断無理」

 松阪市都市計画審議会(寺本博美会長)は21日、松阪駅西地区市街地再開発事業計画案を審議し、「重大な問題を短時間で判断できない」として決定を保留した。年度内の決定告示を予定していた市は31日に任期の切れる審議会の委員を再任して、改めて審議してもらうとしているが、厳しい立場に追い込まれた。
 同再開発事業は松阪駅西側の1・5ヘクタールを整備。総事業費94億円で21階建ての高層マンション棟やホテル棟、市総合センター棟、駐車場棟を建設。完成予定は11年度としている。
 審議会で市側は、昨年12月の事業計画案の縦覧に対し市民から賛成76通、反対58通などの意見書計158通が寄せられたと報告。要約として主な賛成意見は「活性化の起爆剤」「税収が増える」など、反対意見は「市の財政負担が大きい」「景観的に問題」「行政の進め方が問題」などだったとした。
 これに対し、委員からは「意見書の市のまとめ方に疑問がある。原本の写しを委員に配るべきだ」と強い反発が出され、「資料も不十分。重大な問題であり、短時間で結論が出せない」などとする主張が大勢を占めた。このため、寺本会長は「審議会として採決して結論を出せる状況にない」と決定を保留した。
 また、これに先立って審議された都市計画マスタープラン策定案の採決で8対8の賛否同数(白票2)となり、議長役の会長の裁定で可決された。しかし、委員から「都計審条例では、『出席した委員の過半数をもって決し』とある。否決となるはずだ」と疑義が出され、改めて条例の解釈を検討することになった。


☆伊勢新聞
2008年01月22日 

松阪市都計審 駅前再開発事業は再審議

【駅西地区市街地再開発事業決定の再審議を決めた都市計画審議会=松阪市役所で】
【松阪】松阪市都市計画審議会(寺本博美会長)が二十一日開かれ、駅西地区市街地再開発事業について「賛否を取るのは拙速」(寺本会長)とし、結論を先送りして再審議することを決めた。予定していた二月中の決定告示はじめ、年度内の県への補助金申請や五月の本組合設立に影響が出る恐れがあり、市は苦しい立場に追いやられた。

 事務局の審議資料配布が同日だったため、「短時間での結論は難しい」と、再審議の場を求める意見が大勢を占めた。市が要約した都市計画案に対する市民の意見書を、原本のまま・・・ 《つづきは本紙紙面にて》




「反対でも賛成でもなく」(再開発で都計審)

2008年01月21日 23時26分05秒 | 自治体
松阪市は21日、松阪駅西地区再開発事業について都市計画決定を行うため都市計画審議会を開催しましたが、同審議会では同事業について、「反対ではないが賛成でもない」(寺本博美会長)との結論を出しました。
同審議会は、市民代表や業界代表、市議会議員ら20人で構成。
この日午後1時半から午後7時半ごろまで審議しました。
市側は、この日、多数決で賛成してもらい、審議会の意向として市長に報告し、2月に都市計画決定をしたかったはず。
岩塚三善・建設部長は閉会の挨拶で「残念です」と述べました。
市側から、「もう一度開いてほしい」という要望で、たぶん2月に入って、再度、議論します。

21日に都市計画審議会

2008年01月20日 10時15分12秒 | 自治体
21日午後1時半から松阪市の都市計画審議会があります。
松阪駅西地区再開発事業などが議題です。
発言すべき点、準備を進めています。
一般の方の傍聴もできます。
会場は、市議会の委員会室です。
不当にも定員10人という制限をつけています。
あふれ、傍聴が認められないような人が出るようならば、できるだけ入れるように、求めます。
少なくとも、となりの別室でスピーカーを通し、音声を聴くことはふだんから行われていることで、どうしても会場で入りきれない場合の対応として可能です。

市の不正追及に制約(議会質疑の時間制限)

2008年01月10日 05時25分25秒 | 議会
議会の議案質疑を機械的に一律に時間制限しようという議会内の動きは、許し難いものがあります。
松阪市は、議会で答えに窮するなど都合の悪いことがあると、平気でシラを切るというとんでもない答弁を繰り返します。
そんなとき、時間が来たので質疑は打ち切りということになれば、市の不正を暴ききれないうちに質疑を打ち切らなければならないし、市にとっては都合の悪いことを暴かれずに逃げ切ることを許してしまいます。
このように、質疑の時間制限は、議会にとってもっとも重要であるはずのチェック機能に自ら制限を加えようとすることです。
そんなことを望む議員がいること自体、情けないです。
夕刊三重の報道によると、質疑に制限を加えている自治体の方が多いかのような印象を受けましたが、別府市議会が平成16年に全国の人口10万~16万人の自治体(当時の松阪市を含む)を対象に調査したところ、62議会のうち52議会は時間制限を加えていないという結果でした。

質疑時間の制限? (松阪市議会)

2008年01月08日 07時33分51秒 | 議会
7日付、夕刊三重に、「質疑に時間制限検討」の記事。
昨年3月の23時間議会に代表されるように、このところの松阪市議会は時間延長が目立つことから、議会の中に「質疑時間を制限しては」という声がくすぶっていたようです。
夕刊三重の報道にもあるとおり、
現在の松阪市議会の議案質疑には、当初予算案質疑を除いて質問時間や質問回数の制限がありません。
それでも以前、時間延長という常態化しなかったのは、質疑に加わる議員の数が圧倒的に少なかった(共産党議員や、私など一部の議員)からです。
最近、質疑の時間が長くなったのは、旧・松阪市の時代と比べ、質疑をする議員の数が増えたことを意味します。


質疑に参加する議員が増えた。それにふさわしい、十分な質疑時間の確保を!

少しばかり、質疑に参加する議員の数が増えたからといって会議時間を延長するのが常態化するというのは、質疑がないことを想定して会議時間や会議日程を編成していることが問題の根本にあることを示したにほかなりません。
昔のように質疑する議員が少なく、そのことを前提してスムーズに進行することを想定した議会運営は明らかに間違い。
議員が議案に対する質疑を行うのは当たり前。
質疑の数が増えたなら、それにふさわしい質疑の時間に日程を増やすようにするのがスジだと思います。時間を制限しようなどという動きは、本末転倒です。


多いときで30件もの議案を1日で質疑しなければならない矛盾 1つひとつ質疑すれば時間かかって当然

議会の会期が決まり、議会が開会すると、議案の提案・説明と、質疑の日(通常1日間)が別個に組まれます。1会期の議会に提出される議案の数は30件にも上りますが、質疑の日は1日だけです(当初予算案は3日間)。その日だけですべての議案を質疑するわけですから当然、時間は足りません。議案1件につき、たった1人の議員が30分質疑したとしても15時間。15分でも7.5時間かかる計算。これが複数の議員が各議案につき1件1件、質疑していけば当然、質疑時間はパンクするわけです。
これは昔の議会の慣行、すなわち、議長が「質疑はございませんか」と聞けば、「無し」とオウム返しする状態を前提とした、現実にそぐわない議会日程の組み方です。
世間のどんな会議でも、事項書にあがる検討テーマ(議題)は1回の会議につきせいぜい3件でしょう?
それを1日(通常、会議時間は午前10時から午後4時までのうちの6時間から昼休みの1時間を引き、トイレや、必要な人にはスモーキングのための休憩時間を引いた実質4時間)で30件もの議案を質疑せよというのは、最初から、議論をするな、と言っているようなものです。
日本の地方議会は、全国一律、戦前戦後、ずっとこんな状態で、「よろしくご審議をお願いします」と役所からおだてられてきたわけです。
議員も、「慎重な審議をした」などと自負するわけですが、それがいまの時代、市民が期待する議会かと言えばまったく違うわけです。
こんな状態を放置しておいて、議員の質疑時間だけ制限をかけるなんて、役所の思うつぼじゃないですか。
議案の中には質疑などしなくても済むような内容のものから何時間かけてでも質疑しなければならない性質のものまであるわけです。時間を制限しようというのは、これを一律、網にかけようということです。
ずいぶん無茶な話です。
むしろ、議案の提出段階でどの議案にどれだけの質疑の時間をかけるかなどを議論し、交通整理したうえで議会に諮って、議案質疑の日程を整理すべきでしょう。いまのように形式的な日程づくりはもうやめにした方がいいです。
小手先の質疑時間などに手をつけるより、改善しなければならない問題はいくらでもあります。

理事者の形式化した「説明」(棒読み)時間の方が質疑より多くを占める会議を改善することの意義

質疑の時間を制限しようという短絡化した方向に向かうのではなく、理事者(市長や部長ら)側の読めばわかることをダラダラと長く説明(説明ではなく、読み上げるだけ! 説明したというアリバイづくりのような形式的説明)する状態を根本的に改めさせることの方が重要です。
そのほうが、てきぱきとメリハリのある議会となり、傍聴する市民にもわかりやすいものとなります。
理事者の側も、議会運営員会で説明し、本会議で説明し、さらに常任委員会で同じことを棒読みし、という状態では、仕事の質としては低い技量で済むが決しておもしろくも楽しくもなく、やる気を起きない苦行でしょう。
それでも、これを長年の慣行として放置しておくことは実質、議会審議を形骸化し、ひいては議案チェックという議会の重要な機能を骨抜きにしてしまうことにつながっています。
せっかく傍聴に訪れた市民も、理事者側の説明時間や形式化した議会運営に耐えかねてうんざりして途中で帰って行ってしまうことが多く、重要な質疑の場面は見逃してしまうことがあるはずです。
会議(本会議でも常任委員会でも全員協議会でも)中の理事者の説明時間の方が、議員の質疑の時間よりもはるかに長い現実の方を改善することに目を向けるほうがはるかに意義深いことだと思います。

会期や会議日程をフレキシブルに変更すること

夕刊三重でも、駅西地区再開発問題で徹夜議会になったことを時間延長の象徴のように記事にされていますが、再開発予算の議案が提出されたのは、午前10時から続いた本会議で他の議案の説明や質疑が終了したあとの午後7時半。
それから市長、助役(当時)の提案説明があって、ようやく、議員の質疑に入ったのが実際。午後8時を過ぎてようやく1人目。11人が質疑すれば1人1時間(答弁を含めて)が平均だとしても11時間。途中、休憩とか中断とかが入るのだから終了時間が翌朝9時になるのは当然です。
市民に開かれ、傍聴しやすい状態をつくり、議員としてもフレッシュな頭で質疑し、他の議員の質疑や答弁を聞き漏らさない状態をつくろうと思えば、徹夜議会は望ましいことではありません。
会期を固定的にとらえず、翌日回しにした方がよかったと思います。翌日は土曜日だったのでなおさら。市長らが出席しなければならなかった行事もあったようですが、「公務の都合」(本来の公務である議会への出席であって、夏祭りへの参加ではないのだから・・・)でキャンセルすることは可能なはず。
時間をかけて質疑するのが悪いというような風潮をつくらず、いったん決めた会期を固定化させるのではなくフレキシブルに変更することや、ケースバイケースで日程を改めて対応することの方が重要だと思います。

議会に市長らが出席する必要はないときも設ける

議会日程を自由に組もうというときに問題となるのが、市長らの日程との調整だと思います。しかし、本来の議会の姿からすると、市長に出席してもらわなければならない会議は多くを必要としません。市長などいなくても会議は開けます。本当に必要なときだけ来てもらえばよいのです。
質疑すべき議案をすべて一括して同じ日に質疑するから、本会議場に入る部長以上の職員に加え、答弁に関係のない職員まで膨大(原則、課長級以上全員で100人以上)に本会議場横の控え室に待機しなければならないロスを生んでいます。
議会はもっと日常的に開かれるべきですが、とのつど課長級以上の職員と部長、市三役が拘束される状態ではにちにちの業務がストップしてしまい、仕事になりません。
そのような状態では困るから、関係のない職員にまで待機してもらう必要はありません。
それは市長すら例外ではありません。
前の千葉県我孫子市長は、議案を提出し、おそらく説明だけ済ますと、「あとは議会の皆さんでよろしくご審議をお願いします」と言って、本来業務に戻ったと言います。
松阪の市長は、賛成か反対かが微妙な議員のところに電話をかけ、「説明させてほしい」と事実上の賛成誘導をし、いさぎよくありませんが、本来は、議案として議会に提出した以上、議決されるか否決されるかは議会意思として静かに待つのが市長のつとめ。否決されれば、どんな良い議案でも、まだ機が熟していなかったのだととりあえずはあきらめて次期を待つべき!
審議するのは議会の機能。市長に質問するだけが仕事ではありません。質問するべきときは質問し、議案を質疑するときは質疑するが、議会として議員間で議案を審議する時間が必要です。
市民は議会はそのような場だと思っていますが、現実はそうではありません(質問と答弁の場です)。
議員間で議案を審議し、賛否を結論付けるような議会になるのであれば、市長や部長への質疑時間に制限があってもかまいません。

仕事始め

2008年01月04日 15時05分26秒 | 身辺雑記
きょうから仕事始めです。
年末年始というか、年末は31日の夕方までかかって議会通信配布に忙しかったのですが、年明け後はぼうっとした状態が続いた中で、元のペースに自分を持っていくことはきょうはまだ出来ていないようです。
住民訴訟の口頭弁論が12月27日にあり、17日の議会閉会後、27日の準備に全力投球。本来、もっと早く完了しているべき議会通信の配布が28日~31日の集中的に行ったせいかと思います。
きょうは、昨年来の継続中のもの、やり残したことを再整理することから始め、今年の活動へとつなげていきたいと思います。