鍼灸如何に学ぶべきか~科学的鍼灸論の構築のために~

鍼灸の理論と術にかかわる初歩的・基本的な問題を中心に科学的=論理的に唯物論を把持して説(解)いて行きたい、と思います。

撚鍼法、旋撚刺法、旋撚術~形式と内容~

2015-06-04 18:21:39 | 鍼灸理論・東洋医学
「撚鍼法」「旋撚刺法」「旋撚術」の三者は形の上では同じく鍼を撚って刺すことを言うのであるが、その意味合いは少しというか、大きく違う。

「撚鍼法」は切皮の仕方の事を言い、現在では特に「管鍼法」等道具を使っての切皮に対しての鍼管等道具を使わずに切皮する方法をいう。

そう言う意味では、通常「撚鍼法」では、切皮痛を軽減する為に撚って切皮するのであるが、撚らずに切皮しても「撚鍼法」と言って良いし、撚らない「単刺」?による切皮も論理的には「撚鍼法」である。

「旋撚刺法」は、前揉法→切皮→刺入→抜鍼→後揉法という鍼術の手技の一般的な流れの中での「刺入」の時に「撚って」なのか「刺し手で送り込む=撚らない」なのかを問題にしての撚って刺入という刺入の仕方を指す。

「旋撚術」は17手技の一つで、刺激方法(術?)としての「撚る」という事を問題にしている。

以上見た様に、形の上では同じものであってもその意味合いの違うものは、形の上で同じに見えるからと言って同じくに扱うのではなく、その意味合いもしっかり分かって区別してやるのでなければならない。

ここは、本当は弁証法的な統一として説く必要があると思える。

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