東芝がデジタルカメラを作っていたことが忘れられてかなり久しいですが東芝はCCDメーカーとして先進的に高画素カメラを売ったり、キヤノンレンズ搭載の画質もこだわったデジタルカメラ、オシャレ系のsoraシリーズなどを作っていたのですが儲からなかったのか内部事情なのか2003年10月の500万画素Allegretto 5300を最後に撤退してしまいます。2003年というのは一眼でぼちぼち4~500万画素に到達した頃でコンパクトデジタルカメラとしてはかなり先進的な数字だったはず。
soraシリーズはカメラよりもオシャレ道具としての1面が強く、フェースパッドを付け替えることによりデザインが変えられるなどこれまた独自性のあるものでした。ハーローキティなどともコレボしてキティちゃんフェースパッドなども発売されていますがこちらも終了となってしまいました。
しかし、その当時に終了したのはあくまでも「東芝のデジタルスチルカメラ」であり、デジタルビデオカメラであるgigashotシリーズは2008年頃まで販売されていたらしい。その後は東芝本体のカメラ事業はほぼ終わって東芝エルイートレーティングが2012年頃にデジタルビデオカメラを発売しています。この東芝エルイートレーティングというのは主に調達したAV機器などにTOSHIBAブランドを付けて売っている会社であり、位置としては日立リビングサプライに近いものと思われます。実際東芝エルイートレーティングのデジタルビデオカメラも1~2万円というトイカメラに分類されるかもしれない価格なので。
この機種というより東芝デジタルカメラはやたら各企業運営のレビューサイトがあっさりで情報が少ないですが東芝デジカメサイトは未だに閉鎖されずに残っているのでファームウェアアップデートやカタログダウンロードが出来るなど親切に思えますが肝心な取扱説明書ダウンロードが無い…
長い駄文ばかりになってしまいましたが、このAllegretto 2300は当時のエントリー機で東芝デジタルカメラとしては初めてSDカードを採用した機種とのこと。今までの東芝デジカメで採用されてきたスマートメディアは東芝提唱の規格ですがSDカードもサンディスク、松下電器産業、東芝の提唱とかかわっていたりします。
画像の色合いでは全面金属製に見えるかもしれませんが実際はオールプラスチックで金属の部分が見えているところではネジとレンズしか無いという大変安っぽい外見と手触りですがこれは実売3万円というトイデジでもなく訳分からないメーカーでもない国内メーカーでの普通のデジカメとしては大変お安いものだったので仕方がないのでしょう。その割にはメディアスロットとバッテリーケースが分かれていたりします。
購入価格はジャンクで青カゴではなくガラスの向こうに並んでいて540円。
専用ポーチとストラップ付きでコメントが「撮影できました。」となっていましたが、年代が古いという理由のジャンクが大量に並んでいるのでそんなものでしょう。
TOSHIBAブランドのデジタルカメラは機種が少ない、年代が古いという事もあってかなり流通量が少ないのかジャンクでも初めて見ました。
東芝のデジカメはAllegrettoシリーズなのにそのロゴが無い機種が多いのも特徴。このPDR-2300(Allegretto 2300)にはどこにもロゴがありません。
2.0MEGA PIXELSの文字が誇らしい。センサーは自社製でしょう。
PDR-2300 DIGITAL STILL CAMERA
裏面
ここでやっとTOSHIBAロゴ登場で東芝のデジカメというのが分かります。液晶モニターが1.6インチと滅茶苦茶小さいためほぼ光学ファインダーでの撮影となるかもしれません。電源ボタンは不安なスライド式で上にスライドしてON/OFFにします。このスライド式は劣化が普通のスイッチより早いらしく、同社のデジタルオーディオプレーヤーであるgigabeatでは電源が入らない!とい声が多数です。自分の個体はセーフですが。
液晶モニターの小ささの為か光学ファインダーは意外としっかりしており視野調整が出来たりします。起動時は横についているランプがまずオレンジに点灯し、次に緑になったらレンズがせり出し始めます。このギミックは意図的な物なのかは知りませんが信号機やなにかしらの機械っぽくて好きですw(自分が思いつくのはアーク溶接機の電撃防止装置のランプというのは…)
操作系は十字キーではなく上下右左と独立している。
中央のボタンはMENUではなく決定、ディスプレイボタンと結構変わっており慣れが必要だと思います。ズームボタンはシーソー式
昔のデジカメなのでモノクロ液晶パネル付き
このデジカメはカラー液晶モニターにMENU以外の情報はほぼ表示されないので撮影時のフラッシュ設定や画質はモノクロ液晶を見て設定することになります。
なぜかMENUボタンもここにある。モードダイヤルはマニュアル撮影→オート撮影→再生→動画撮影→設定の並び。
電源は単3形電池4本
記録メディアはSDカード、画像のTOSHIBA 2GBでも普通に使用できて2GBのSDカードを使用した場合も16MBのSDカードを使用した場合と比べて処理速度が遅くなる等のトラブルはありませんでした。
電池は余裕のある4本タイプなためか画像のように旧世代ニッケル水素電池でも十分に持ちます。
そしてコストダウンのエントリー機にも関わらず電池端子が金メッキとよく分からない。
レンズは無名の3倍ズーム
最初にある程度せり出してそれ以上はどんなにズームしても伸びないタイプ。
明るさは広角側は2.8とごく平均的なのですが、望遠側がカプセル型ファインピクスもビックリな驚異の8.6となっている。しかもレンズカバーが別付けでここもよく分かりません。
コーティングは紫系
専用のカメラポーチが付属していた
カメラ本体が巨大なだけにポーチもかなり大きくなっている。専用品なのか中央にTOSHIBAロゴがありますがそれ以外変わっているところは無いです。
下記の仕様まとめを書いている時に気が付いたのですが2002年9月下旬発売で2003年の1月には生産終了となっているらしいですが、ということはこれはDiMAGE S304のように入手困難な商品なのでは?
<仕様>
メーカー : 東芝 (デジタルメディアネットワーク社 モバイルAVネットワーク事業部)
TOSHIBA CORPORATION MADE IN CHINA
発売 : 2002/09下旬 (2003年1月生産終了)
メディア : SDカード ~256MB (TOSHIBA 2GBも使えました)
撮影素子: 1/2.7型 CCDセンサー 214万画素
レンズ : Optical ×3 F=5.4-16.2 1:2.8 - 8.6
モニター : 1.6型 TFT液晶6万画素
電源 : 単3形電池4本 (ニッケル水素電池付属、リチウム/アルカリ) 別売ACアダプター
発色はコッテリな気がしますが画素数が足らなくてPCモニターで見ると残念なことになる場合があります。ここまで独特だとキヤノンレンズ搭載モデルが気になってきました。
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