師走になりましたね。 師も走り、ぼくらライダーも益々走ります。
今年のバイクライフを振り返る時期となりました。(後方よし)
念頭に立てた目標は達成できそうでしょうか?笑顔の人も、渋い顔の人も、あとひと月、ラブラブなクリスマスイブ~年末年始を迎えられるよう最後まで気を抜かず、アクセル全開で行きましょう
さて、残るは右手、フロントブレーキです。
ここで命題をひとつ。
『ブレーキは安全に速く走るために使うものです。』
そのココロは? 「え?ブレーキって止まるだけのものじゃないの?」
違うんです。奥が深いんです。いちばん深いんです。終点はないくらい。
ブレーキを握ってもバイクは前へ進みませんが、ブレーキが握れなければバイクは単なる暴走する物体と化します。ここで、すなわち、
『しっかり止まれるからこそ、たっぷりアクセルが開けられる。』
ということにつながりますね。11/19 の日記でもブレーキを取り上げましたが、ブレーキがバイクの操作の中で最も難しく、ブレーキの役割も『止まる』以外に『曲がるため』のブレーキもあれば『車体を安定させるため』のブレーキもあります。
このあたりがしっかり会得できるようになると、安心してアクセルをワイドオープンできる、というわけです。
告白します。僕も昔は「高速道路で何キロ出したか」な~んてことをドキドキしながら密かな自分の自慢にしていた時代がありました。
しかし、それは完全な誤りで、何の名誉でも誇れる技術でもありませんでした。単なる直線の瞬間的な速度であれば、単にアクセルをあければ済むことです。その状態でただバイクにしがみついているのは、「バイクに乗っている」のではなく「バイクに乗せられている」に過ぎないからです。 バイクにおっかなびっくり乗っているだけではそのうち自損し、破滅が訪れます。なんと寂しいことでしょう。
アクセルをあけた分、自信を持ってその速度を意のままに制御し、自在にマシンをコントロールする。その最も早道は『とにかく練習すること』、それもクローズドな場所で練習しカラダで覚えることなのですが、それにはスクールに通い研鑽を積むことがベストです。
さて、そのようなブレーキの技量を自分の車両で100%発揮するには、自分の車両のブレーキ周りの整備や調整が行き届いたものであり、他のレバーやペダル同様、自分のカラダにマッチしたものでなければなりません。クラッチレバーやペダル類同様、ブレーキレバーの高さや遊びの量をミリ単位で吟味し、自分好みに仕立てましょう。
写真はトリッカーのブレーキの遊び調整ねじのアップです。ロックナットを緩めたのち、プラスドライバーでブレーキのマスターシリンダーの押し込みが始まるまでの遊び量を調整するものです。大型バイクではこのような調整方法ではなく、ダイヤル式の調整しやすいものが増えていますが、オフ車やトライアル車は依然、この方式が多いようです。
自分に合ったブレーキの遊び量は、ブレーキを何本がけで操作するかによっても変化を受けることでしょう。
・4本がけ
・人差し指1本
・人差し指、中指の2本
・中指1本
・中指、薬指、小指の3本
などと、様々に操作する方法があり、ライダー個々の好みで多用する握り方は様々です。「基本は4本がけ」ということで教習所では習いますし、多くの場合、講習などではそのように指導しますが、実はいちばん大切なことは、
「これらいずれの握り方でも、前ブレーキを100%使いこなすこと」
にあります。どの握り方でも、自在にフロントロックを作り出し、ロックを自在にリリースできるようであれば、そのぶん、ライディングの選択肢が広がることになります。選択肢が広がれば、急な変化や多用な環境に即座に対応し、適確なバイク操作を行えるわけです。
黄金の右手が紡ぎだす魔術師のようなブレーキング・テクニックを身につけて日々の走りを確かなものにしたいですね。
今年のバイクライフを振り返る時期となりました。(後方よし)
念頭に立てた目標は達成できそうでしょうか?笑顔の人も、渋い顔の人も、あとひと月、ラブラブなクリスマスイブ~年末年始を迎えられるよう最後まで気を抜かず、アクセル全開で行きましょう
さて、残るは右手、フロントブレーキです。
ここで命題をひとつ。
『ブレーキは安全に速く走るために使うものです。』
そのココロは? 「え?ブレーキって止まるだけのものじゃないの?」
違うんです。奥が深いんです。いちばん深いんです。終点はないくらい。
ブレーキを握ってもバイクは前へ進みませんが、ブレーキが握れなければバイクは単なる暴走する物体と化します。ここで、すなわち、
『しっかり止まれるからこそ、たっぷりアクセルが開けられる。』
ということにつながりますね。11/19 の日記でもブレーキを取り上げましたが、ブレーキがバイクの操作の中で最も難しく、ブレーキの役割も『止まる』以外に『曲がるため』のブレーキもあれば『車体を安定させるため』のブレーキもあります。
このあたりがしっかり会得できるようになると、安心してアクセルをワイドオープンできる、というわけです。
告白します。僕も昔は「高速道路で何キロ出したか」な~んてことをドキドキしながら密かな自分の自慢にしていた時代がありました。
しかし、それは完全な誤りで、何の名誉でも誇れる技術でもありませんでした。単なる直線の瞬間的な速度であれば、単にアクセルをあければ済むことです。その状態でただバイクにしがみついているのは、「バイクに乗っている」のではなく「バイクに乗せられている」に過ぎないからです。 バイクにおっかなびっくり乗っているだけではそのうち自損し、破滅が訪れます。なんと寂しいことでしょう。
アクセルをあけた分、自信を持ってその速度を意のままに制御し、自在にマシンをコントロールする。その最も早道は『とにかく練習すること』、それもクローズドな場所で練習しカラダで覚えることなのですが、それにはスクールに通い研鑽を積むことがベストです。
さて、そのようなブレーキの技量を自分の車両で100%発揮するには、自分の車両のブレーキ周りの整備や調整が行き届いたものであり、他のレバーやペダル同様、自分のカラダにマッチしたものでなければなりません。クラッチレバーやペダル類同様、ブレーキレバーの高さや遊びの量をミリ単位で吟味し、自分好みに仕立てましょう。
写真はトリッカーのブレーキの遊び調整ねじのアップです。ロックナットを緩めたのち、プラスドライバーでブレーキのマスターシリンダーの押し込みが始まるまでの遊び量を調整するものです。大型バイクではこのような調整方法ではなく、ダイヤル式の調整しやすいものが増えていますが、オフ車やトライアル車は依然、この方式が多いようです。
自分に合ったブレーキの遊び量は、ブレーキを何本がけで操作するかによっても変化を受けることでしょう。
・4本がけ
・人差し指1本
・人差し指、中指の2本
・中指1本
・中指、薬指、小指の3本
などと、様々に操作する方法があり、ライダー個々の好みで多用する握り方は様々です。「基本は4本がけ」ということで教習所では習いますし、多くの場合、講習などではそのように指導しますが、実はいちばん大切なことは、
「これらいずれの握り方でも、前ブレーキを100%使いこなすこと」
にあります。どの握り方でも、自在にフロントロックを作り出し、ロックを自在にリリースできるようであれば、そのぶん、ライディングの選択肢が広がることになります。選択肢が広がれば、急な変化や多用な環境に即座に対応し、適確なバイク操作を行えるわけです。
黄金の右手が紡ぎだす魔術師のようなブレーキング・テクニックを身につけて日々の走りを確かなものにしたいですね。
初級の何回目かの頃の自分のメモに「ブレーキを使えるようにアクセルを開ける(加速する)こと」と書いてあって、今でも課題と思っている最大の発見でした
参加していたのは某指導員の奥様@当時は独身、長野県民なカーリングもする男、名古屋の心理学の先生、静岡県民な男性複数などなど旦那さんもご存知の方ばかり。
で、その中で峠道で自分の気持ちほど早く走れない一人に、その走りを後からたっぷり観察していた他の参加者が、「曲がる姿勢を作るのに時間がかかるのも、切り返しが遅いのも、姿勢を作ってから倒しこみまでの時間が長いのも、倒した後あまりバンクしないのも、立ち上がりで加速していないのも、全てブレーキに自信が無いから、そのマージンをとる為だと思いますよ。早くなるにはまず、ブレーキの練習だ。」と。本当か?ってところもありますが。やっぱ、止まれるから開けられるんですもんね。
10月の末に、秋ヶ瀬サーキットで行われた走行会&講習会をお手伝いする機会がありまして、僕自身初めて「サーキット」なるものを走ったんですが、秋ヶ瀬はミニサーキット、ということもあってリッターバイクなら2速までで十分なところでした。最初、全然勝手がわからなかったので不安でしたが、わりとすんなり走れました。そのポイントはやっぱりブレーキングでしたね。参加者を班分けして先導したり、後から追走してアドバイスするんですが、初級、中級の皆さんはブレーキがまだ甘い人が多くて、結果、アクセルを開けられないことにつながり、苦労している人が多かったです。「ダーッ!」と減速、「ギュイーン」と向き変え、そして「ドカーン」と立ち上がるにはやっぱりブレーキですね。
なーんて偉そうに言ってますが、同じことをNイントラからこの週末、桶川で散々指摘されそうな予感。