晴朗無上

日々の出来事など

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2008-11-13 21:35:56 | Weblog
「みずうみ」シュトルム・著 高橋義孝・訳

 一昨日の新聞の文藝春秋の広告を読んでいたら、
 「死ぬまでに読みたい本」という特集の中に亀山先生の名前を発見。
 そして、先生が紹介してたのが、この小説だった。

 先生がどんなふうに評しているか、先入観なしで読みたいと思ったので、
 文藝春秋はあとでよむことにして・・・

 「みずうみ」は短編だけど、とてもきれいで、ちょっと涼しくなるような
 作品だった。

 ロマンチックだけど、心が切なく、痛くなる。
 すてきな小説だ。

 このあと、文藝春秋の亀山先生の記事を読んだ。
 先生は高校生の頃、愛や恋にあこがれて、この本を読んだという。
 自分で小説を書いたら、「みずうみ」の続編っぽくなったとのこと。

 小説って、読んだときの年齢によっても感じ方が違うけれど、
 私は、この年で読んでも、高校生のときに読んでも、
 きっと同じだったような気がする。

 今日は、用があって、たまたま電車に乗りながら読んだけど、
 最後は、読み終わるまで席をたてなくて、
 2駅、乗り越してしまった・・・

 小説の中に、ところどころ、すてきな詩があって、
 これもそのひとつ。


 今日のみわれは美しく
 明日は消ぬべしわがかたち
 今日のみ君と語らえど
 明日は死に行くわれひとり

 解説によると、このあたりが「死の予感が漂って」いるのだろう。