「ある秘密」
野崎歓さんの訳ということが読む動機にはなったけど、
読んでみると、とてもおもしろい。
「おもしろい」というのは、「楽しい」とかという意味でなく
「とても深い感動がある」というかんじかな。
第二次世界大戦のときの、フランスとドイツの関係って、
くわしくはわからないけれど、フランス国内で、
ユダヤ人が迫害され、でもそのフランスの中でも、
安全なところと、危険なところがあるというのは、
知らないことだった。
悲惨な戦争の中でも、フランスらしい「愛」がからんでくる。
物語の最後は、戦争もおわっているんだけれど、
とても憤りを感じるような、犬のお墓のことがでてきて、
ほんとに、戦争っていうどうしようもない、憎むべき事態を
なんとかできないか、そんなふうに思う小説だった。
ところで、Polnareffは、ユダヤ人ということらしいので、
こういう小説は、どんな感想を持つのだろう?
南フランスの小さな町で生まれたというのは、
そこがユダヤ人にとって、「安全な土地」だったのだろうか?
Polnareffはこの小説を読んだのだろうか?
あれこれ考えてしまう。
フランスの高校生は、この小説を
「高校生が選ぶゴンクール賞」に選んだという。
フランスの高校生、やるな、と思った。
この本が読めて、とても良かったと思う。
歓さんに、感謝!
野崎歓さんの訳ということが読む動機にはなったけど、
読んでみると、とてもおもしろい。
「おもしろい」というのは、「楽しい」とかという意味でなく
「とても深い感動がある」というかんじかな。
第二次世界大戦のときの、フランスとドイツの関係って、
くわしくはわからないけれど、フランス国内で、
ユダヤ人が迫害され、でもそのフランスの中でも、
安全なところと、危険なところがあるというのは、
知らないことだった。
悲惨な戦争の中でも、フランスらしい「愛」がからんでくる。
物語の最後は、戦争もおわっているんだけれど、
とても憤りを感じるような、犬のお墓のことがでてきて、
ほんとに、戦争っていうどうしようもない、憎むべき事態を
なんとかできないか、そんなふうに思う小説だった。
ところで、Polnareffは、ユダヤ人ということらしいので、
こういう小説は、どんな感想を持つのだろう?
南フランスの小さな町で生まれたというのは、
そこがユダヤ人にとって、「安全な土地」だったのだろうか?
Polnareffはこの小説を読んだのだろうか?
あれこれ考えてしまう。
フランスの高校生は、この小説を
「高校生が選ぶゴンクール賞」に選んだという。
フランスの高校生、やるな、と思った。
この本が読めて、とても良かったと思う。
歓さんに、感謝!