日本的経営というと、一般的には終身雇用・年功序列・企業別組合を指す
というのは周知の通りである。
まぁ、企業別組合にはそれほど触れられることはないと思うので、
終身雇用制と年功序列制をもって日本的経営ということが多い。
(やや乱暴ではあるが・・・)
バブルがはじけて日本経済が沈没する中で、
この終身雇用制と年功序列制が、日本の競争力を削ぐ源泉だと言われてきた。
逆に、雇用流動性を高め、成果主義を導入した企業こそが強いのだと言われてきた。
Kも基本的にはそう考えていたのかもしれない。
けど働いてみて、実情は少し違うのかなって思うようになった。
やはり、日本人には個人主義を前提とした契約労働制と成果主義は合わないのではないかと思う。
日本では、良くも悪くも、歴史的に「個」が十分に発達してこなかった。
だから個人のアイデンティティーは「個」の中でなく、集団に属することが多い。
つまり、「~に属する人間」ということで自分を自分と認識できるということだ。
結果として、人が最も多く時間を過ごす団体、
すなわち「会社」が多くの日本人のアイデンティティーの一部となっている。
だから日本の「会社」に属する人々のコミュニティーは、
個人主義が発達している西欧各国に比べて相当程度に密である。
全人格的に結び付けられた互恵関係といっても、あながち誇張ではないだろう。
逆に成果で結びつけられた契約関係では、どうしても日本人は不安を覚える。
このように人格的に結びついた組織としての日本的会社は、
やはり人を簡単に切ることも出来ないし、成果だけで人を評価することも難しい。
「能力の結びつき」ではなく、あくまで「人の結びつき」なのだ。
こうした組織の特徴は、高い忠誠心と強固な団結力である。
一方で、競争原理がうまく働かず、
怠惰になったり没個性的になったりというデメリットもある。
結果として生産性が下がることもしばしばだ。
余談だが、イギリスにいた頃、
フッドという行政組織論の第一人者の本を読んだことを思い出した。
彼によると、人間の組織は文化的に以下の四つの分類しかないという。
①ヒエラルキー型
②水平横断型
③個人主義型
④カオス型
この分類でいけば、伝統的な日本の会社は①、欧米のは③ということになるだろう。
日本に個人主義は合わない。
かといって、現状の年功序列と終身雇用に裏付けられたヒエラルキー型では、
高い生産性の実現は難しいかもしれない。
ではどうするか。
答えは②?
団結力や忠誠心は保持しつつ、横のつながりを強化し、上下関係のしがらみを打破する。
それでいて、安心して働けるような組織環境を体現する。
そんな形の組織は可能だろうか?
例えば、個人ではなく、横の協力関係に基づいた成果主義は比較的な馴染むのではないか?
そんな浅はかな考えはもっていますが、正直まだよく分かりません。
というのは周知の通りである。
まぁ、企業別組合にはそれほど触れられることはないと思うので、
終身雇用制と年功序列制をもって日本的経営ということが多い。
(やや乱暴ではあるが・・・)
バブルがはじけて日本経済が沈没する中で、
この終身雇用制と年功序列制が、日本の競争力を削ぐ源泉だと言われてきた。
逆に、雇用流動性を高め、成果主義を導入した企業こそが強いのだと言われてきた。
Kも基本的にはそう考えていたのかもしれない。
けど働いてみて、実情は少し違うのかなって思うようになった。
やはり、日本人には個人主義を前提とした契約労働制と成果主義は合わないのではないかと思う。
日本では、良くも悪くも、歴史的に「個」が十分に発達してこなかった。
だから個人のアイデンティティーは「個」の中でなく、集団に属することが多い。
つまり、「~に属する人間」ということで自分を自分と認識できるということだ。
結果として、人が最も多く時間を過ごす団体、
すなわち「会社」が多くの日本人のアイデンティティーの一部となっている。
だから日本の「会社」に属する人々のコミュニティーは、
個人主義が発達している西欧各国に比べて相当程度に密である。
全人格的に結び付けられた互恵関係といっても、あながち誇張ではないだろう。
逆に成果で結びつけられた契約関係では、どうしても日本人は不安を覚える。
このように人格的に結びついた組織としての日本的会社は、
やはり人を簡単に切ることも出来ないし、成果だけで人を評価することも難しい。
「能力の結びつき」ではなく、あくまで「人の結びつき」なのだ。
こうした組織の特徴は、高い忠誠心と強固な団結力である。
一方で、競争原理がうまく働かず、
怠惰になったり没個性的になったりというデメリットもある。
結果として生産性が下がることもしばしばだ。
余談だが、イギリスにいた頃、
フッドという行政組織論の第一人者の本を読んだことを思い出した。
彼によると、人間の組織は文化的に以下の四つの分類しかないという。
①ヒエラルキー型
②水平横断型
③個人主義型
④カオス型
この分類でいけば、伝統的な日本の会社は①、欧米のは③ということになるだろう。
日本に個人主義は合わない。
かといって、現状の年功序列と終身雇用に裏付けられたヒエラルキー型では、
高い生産性の実現は難しいかもしれない。
ではどうするか。
答えは②?
団結力や忠誠心は保持しつつ、横のつながりを強化し、上下関係のしがらみを打破する。
それでいて、安心して働けるような組織環境を体現する。
そんな形の組織は可能だろうか?
例えば、個人ではなく、横の協力関係に基づいた成果主義は比較的な馴染むのではないか?
そんな浅はかな考えはもっていますが、正直まだよく分かりません。