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憲法九条やまとの会

今、日本国憲法九条改憲を止める
 ・・・平和を望み、維持したい・・・

5周年企画「なくせ貧困 いかせ憲法9条・25条」報告

2011年08月26日 | 私たちのイベント情報

憲法9条やまとの会・5周年企画の報告―

「なくせ貧困 いかせ憲法9条・25条」

 

2011.6.4(土)大和市保健福祉センターホールにおいて開催しました

 

オープニング 木管3重奏(オーボエ北島章さん、クラリネット斎藤行さん、ファゴット石井淳さん)。演奏者一人づつ手に持った楽器の軽妙なポイント的紹介から始まり,どっと笑いを誘いながら自然にモーツアルトなどの小品3曲演奏へ。演奏が終わると、今までこの会場では見たこともないビロードの優雅な幕がスルスルと下りてサロンコンサートの雰囲気。しばし雅な雰囲気に浸りました。(幕一つで雰囲気が変わることを認識。ヘーッ!)

 

開会のことばの上野格さんが「3.11東日本大震災(原発震災)によって,今日のテーマ『なくせ貧困 いかせ憲法9条・25条』はまさに現実とピタリと合うものになった」とあいさつ。

 

シンポジウム シンポジストは竹信三恵子さん(和光大学教授・前朝日新聞編集委員)、本田徹さん(国際保健協力市民の会シェア代表理事・医師)、コーディネーターは斎藤竜太(憲法9条やまとの会事務局長・医師)の3人によるシンポジウム「なくせ貧困 いかせ憲法9条・25条」です。

 

「憲法を使い倒せ」

竹信三恵子さんは「私たちの働き方はいま」をテーマに,丹念な取材から雇用の実態を浮き彫りにした。憲法25条で生存権、憲法9条で戦争放棄を規定しており、生存権の基礎は労働である。労働を通じて私たちは、社会参加と自力で生活維持し人間としての様々な幸福追求が可能となる。しかし実態は働き方の劣悪化が進んでいる。社会の貧困化は拡大し,市場は先細る。海外との労働時間の比較、少ない有給休暇、精神的障害による労災申請と認定の実際、出産で6割が退職せざるを得ないなど、映し出される画面の統計がその実態を物語っている。しかも利益は役員と株主配当に回り、雇用や働き手の改善には回らない。解決の糸口は無いのか。「憲法の理念を生かすために、まずはこの現状を見直していきましょう」と結んだ。

 

「当事者主権」

本田徹さんは「いのちと憲法」を語った。仲間たちとともに20年以上山谷でのボランティア診療を、チュニジアからはじまった国際協力は東チモール,カンボジアなど主に途上国で28年間続けている。その立場から確信を持って言えることは「いのちの尊さは平等。これは基本的人権」だ。貧富のちがいや日本人,外国人の区別なく,分け隔てなく医療を受けられること(永井隆博士、若月俊一氏のことば、1978年のアルマ・アタ宣言を引用)。憲法は日本国民だけを守るものであってはならない。憲法はもっと深い意味を持ったものではないか、と考えるが、今、現実に医療を受けられない在日外国人が存在する。これは小さな「穴」である。そこからボロボロと穴は崩れ始め,ホームレス・失業者など「社会排除のすすむ日本」の中で“老・病・弧・貧”はとめどなく社会問題化している。今や山谷の医療・介護の問題の核心は、日本中の「山谷化」である。戦後のポリオ対策で、子どもを守るため母親たちの運動が厚生省を動かした。「私たちに関わることを私たちの知らないところで決めないで!」。“当事者主権”、これである。

 

「質疑」 コーディネーターとフロアからの質問とで格差社会問題・憲法問題・原発問題などが議論され会場が一体となったやりとりとなった。

 

コーディネーターから

  非正規労働などの、今のような働き方・働かせ方でないと、企業がやっていけないという意見があるが?

②  自分に不利なことでも一人では言えない,ということがあるが?

竹信さん答え:そのような事例は著書の文庫本(『ルポ 雇用劣化不況』?岩波新書)に載っている。要求したり苦言を言うと「パートの分際で…」と言われ首にされかねない。具体例として「○ニ○ロ」では、アルバイトを「地域限定社員」という。「アルバイトは責任感がなく勝手に休んだり辞めたりするので多めに雇っておく。するとアルバイトにも他の人に負けてはならないと競争意識や忠誠心が芽ばえ、自発的に自分たちで勉強したりして商品知識も増える。アルバイトだと知らないお客さんも喜び物が売れるようになる。首を切らなくても人件費が低く抑えられる」と言う。これは経営にとっては好都合だ。つまり、多くの企業は人件費削減努力によってとりあえずの危機を乗り切れたことが、消費不況をうみ、企業体質を劣化させた。

パートの奥さんたちが、私たちの入れる労働組合があればいいのにね、と考え、一人でも入れるパートのユニオン的労働組合ができるようになった。これは見るべきあり方だ。

  原子力は安全だ、絶対安全だと「専門家」もマスコミも一緒になって言われると根拠がな

くても皆そう思うようになる。そのようにして「安全神話」が創られた。マスコミの言うことは信頼できるのだろうか?

竹信さん:マスコミは分からないこと知らないことなどを、情報を持っているよく知られた「権威や力のある」大学教授(実は御用学者であることが多い)や団体の意見を採りに行く。彼らが「大したことない」と思わせる発言を繰り返すとそれを事実と突き合わせることなどせずそのまま流してしまう。ジャーナリストとして恥ずかしいことだ。

ところが一方で、インターネットの普及でUストリームなどを見て力をつけた一般の人たちが大勢マスコミに疑問を持ち始めた。

フロアから

  竹信さんはさっき、経済的に問題があるので、若者が結婚できない,女性は産みたいが産めない、と言った。なんか、結婚する、産むのが当然、そうでなくてはならないと言う風に聞こえるが。

竹信さん:産みたいが産めない、という状況が放置されている。それが問題だ、と言う意味である。そうするべきだ,と言う意味で言っているのではない。

自分自身の例だが、仕事しながらの出産・育児のことは大変悩んだ。

⑤「私たちが知らないでいるうちに勝手に決めないで」は、とてもいいことだと思う。原発事故で、懸命に現場で働いている人たちのことを考えると、勝手に基準値を上げれば済むという簡単なことではないと思う。けど現場で働く人がいないと困る、と言う問題もあると思うが。

竹信さん:そのように考える人も沢山いると思うので、良い質問をしてくれたと思う。東電側は、マスクをズラして仕事していた、長靴をはいていなかった、と働いている人に原因があるかのように理由づけしていた。現場で仕事しずらいからマスクをズラして作業せざるを得なかった事情がある。基準値だって上げちゃったらどんどん上げるでしょう。現場労働者の健康はどうなるというのか。私は上げるのは反対だ。

本田さん:竹信さんが正しいと思う。そういう作業環境を改善してこなかったからこそ東電は事故を起こしたのだと思う。チェルノブイリの事故の顛末を見ても体をはって決死の作業をした人たちがいる。企業の側には頑張る人はいない。そういう人がいないと困る。(これは前後聞きとれず意味不明―文責者)

斎藤:いのちと健康第一だから基準値はきつくていいですね。今日の話はまとめることはしません。自分で考えて今の世の中どうするか考えて実行してください。さて、今まで9条の話が出なかったのでご意見を伺いたい。

竹信さん:日本は能力無いと思う。「憲法を使い倒す」、ただ持っているだけでは不足で、平和維持のために何ができるか使う提案をすることが必要だと思う。

本田さん:基本的に1項2項とも変えることに反対。だが、東チモールに多国籍軍が入らなければ戦闘が長引きもっともっと悲惨な状況が続いていたと思う。日本人にとっての9条は良いけれど世界の紛争解決のために役立つ9条の使い道はないのか、と思っている。

斎藤:憲法九条やまとの会では、会独自のメッセージで「今、憲法九条改憲を止める」と主張している。“今”が大切だ。“今”がどういう時かというと、アメリカは世界中で紛争を起こし、軍隊をだしている。日本は小泉(首相)の時、ブッシュに言われるまま訳も聞かず独自の調べもせずにイラクへハイハイと自衛隊を出した。一方、大和市は厚木飛行場の騒音で苦しめられ「静かな空を返せ」と何十年も裁判で訴えているが大臣も防衛施設庁長官も一度も来て「言い訳」したこともない。ところが、基地近くの産廃処理企業の煙突から出る煙の悪臭にアメリカ軍の家族が文句をつけたら、防衛施設庁長官が飛んできてすぐ解決させた。ことほど左様に、今九条をかえたらアメリカの指示どおり何をさせられるか。地球の裏まで派兵することになろう。会場の皆さんには、お二人の見解と合わせて考えていただきたい。 

                     

終わりのことばで山本さんは「今日のシンポジウムで聞いたことを持ち帰って友人や家族と考えてください」とまとめた。                     (終了)

 

 

                                 文責 斎藤春枝


やまとの会5周年シンポジウム 大好評のうちに終わる!

2011年06月24日 | 私たちのイベント情報

面白かったのは、演壇の3人の意見が微妙に違っていたこと。

でも、底辺ではズレてないんだよなア。

今後もさまざまな立場、切り口で共通の願いを語れる人々の登場を頼みます。      (「アンケート」より)

 

アンケート コメント紹介(抜粋)

●とても良い人選でした。憲法と生活が密接な関係にあることを痛感する。原発で頭がいっぱいですが憲法の基本に合わせて考えることができた。憲法がある日本で、日本人の腰が引けないようにという二人の憲法に関する考えが示唆に富んでいました。
 司会もとても良かったです。

●不当な働かされ方しているわが子は今24歳。怒りをぶつけたいけれど何処にもぶつけられず希望も持てず・・・ 日々の労働で疲れて声を上げるエネルギーもない。こんな若者多いのでは?… 
 でも、若者も「どうせ・・・」という考えになるのは時代のせい? 行動してほしいなァ…

●オープニングは良かった! シンポジウムという形態はいいやり方だと思います。
何回も交代で発言するのっていいですね。変化があっていい。なかなか素晴らしい〆でした。

●日本全体が「山谷化」しているとのお話、もっとたくさんの人たちに聞いてほしいと思いました。いつも心に残る企画に感謝いたします。

●関心のあることばかりの講演内容でした。竹信さんは、新聞紙面で拝読しておりました。本田さんの話は、永井先生、若月先生などの紹介などのわかりやすい話でした。いい話でした。

 

●オープニングの音楽、楽器紹介もあってよかったです。
 
竹信さんの記事はよく読んでいましたが、お話を聞くのは初めてです。
とてもエネルギッシュなお話で元気がでました。“怒り”これを忘れてはいけないと思いました。
 本田さんの)denizenshipの提案、大賛成です。時に外国籍市民の多い大和市では広げたい意見です。大和でこういう会が毎年もてることに誇りを感じています。ありがとうございました。



●病院で働いています。経済的な事情で必要な医療を受けられない方、
受診が途切れてしまう方など日々目の当たりにしております。日々の中
で自分にできることは何かと考えさせられました。

●音楽を聴けてよかったです。舞台と客席の距離が近くて良い。
(進行が上手、斎藤氏)。前売り500円が手ごろだった。交通費がかかるので。               
            (以上、「アンケート」より抜粋)


2011年も色々やります!!

2010年12月24日 | 私たちのイベント情報
予告
2011年のイベントをお知らせいたします

1.地域懇談会 
○大和北部(鶴間・南林間・林間・中央林間・つきみ野)「石川啄木に魅せられて―魅せられてシリーズⅡ―」
   2011.2.5(土)午後2時~4時  資料代300円
  大和市勤労福祉会館2F・中会議室(小田急江ノ島線鶴間駅下車5分)
  講師:近藤典彦さん(元群馬大学教授,07年3月まで国際啄木学会会長・現在同理事)
  ★26歳で早世した石川啄木に,人は,なぜ,魅せられるのか?
   時代を見る啄木の心、目…
  ★トルストイの非戦思想。英国の女性解放運動。日露戦争。昨年は大逆事件100年・朝鮮併合100年。
   その時代を慨嘆し批判する短歌を作り評論も書いている。
       問合せ:Tel&Fax046-272-8880 斎藤
            同上 046-275-8101、携帯090-3876-3322 上野


○大和南部 
  2月6日(日)13:45~16:30
  桜ヶ丘学習センター104号室(桜ヶ丘駅西口下車3分)
  テーマ1.体験者・狩野光男氏が描く東京大空襲(ナレーション付)
      ★東京大空襲の悲惨な体験を30点の絵に描きました。
       その1枚1枚に「二度と戦争を起こしてはならない」の思いを込めて…
  テーマ2.★懇談
       感想・ご希望・最近思うこと…   



 ○大和駅周辺  2月11日(金・祭日) 13:30~15:30
  生涯学習センター308号室(小田急線大和駅下車10分)


2.ピースウォーク 
  3月12日(土)登戸研究所資料館ほか
   “歴史と平和を自分の足と目で…”
  集合   9時30分小田急線生田駅南口  
  見学終了 11時30分
  案内人  渡辺賢二さん(明治大学非常勤講師)
  
  見学後,大学内学生食堂で昼食・懇談します。
  午後は(自由参加)バスで移動し,「日本民家園」散策なども考えています。

  説明:
   登戸研究所は,正式名称を「第九陸軍技術研究所」といい,戦争中には必ず存在
  する「秘密戦」(防諜・諜報・謀略・宣伝)を担っていた研究所です。
  そのためその活動は常に隠されていました。
   この資料館は、旧登戸研究所の研究施設であった建物と,ここで行われた研究内
  容,開発兵器・資材などを保存・展示し、歴史・平和・科学教育の発信地として地域社
  会と連携の場を目指して設立されました。(明治大学パンフより)
   大学構内には戦時中の記念碑・施設の一部がいくつも残されていますので、これ
  も見学します。
  問合せ:やまとの会事務局 Tel&Fax046-272-8880 斎藤
       ピースウォーク担当 090-3801-0059 丸山

    





「いのちの山河~日本の青空Ⅱ」上映会終わる

2010年09月16日 | 私たちのイベント情報

この上映会は多くの実行委員により運営されました。また、西和賀町後援の山菜などの物産展
も行われ、大好評でした。でも、2回目上映でほぼ売り切れてしまい、3回目のお客様には申し訳ありませんでした。

映画の感想

とても良かったです。こういう映画が一般の劇場で上映されないのは残念ですね。
 スタッフの皆さま、ありがとうございました。(藤沢市)

○老人医療発祥の地と深沢晟雄氏のこと、初めて知りました。
 私も飛騨と富山県境に生まれ育って、豪雪の苦労が嫌で故郷を離れたのでよく分かりました。
 これからも上映会待ってます。(大和市)

○幼き頃が思い出されました。昔の貧しさ、今は豊かかというとそうではありません。心が貧しくなった。

○私は戦争もその後の復興も知らず、なに不自由なく生活させてもらっている身です。そんな世代にもぜひこの映画をたくさん見てもらって、今後を考える機会が作れたら、と思います。

○対話と行脚、現代の自治にも通じると思い、感動しました。

○子ども保育があって良かった。もっとアピールできていれば若い人たちがもっと多く来るかもしれません。






大沢監督第2弾「いのちの山河~日本の青空Ⅱ」上映会

2010年08月20日 | 私たちのイベント情報

上映日:9月12日(日)3回上映
       9:30~/ 12:00~/ 14:30~
場所:大和市保健福祉センターホール
    (小田急藤沢・江ノ島線 鶴間駅徒歩5分)

主催:同上映画上映実行委員会やまと・ざま
問合せ:tel046-278-1189 fax046-278-2289(斎藤)
http://actest.org/htdocs/?page_id=21
※保育あります。要予約
  西和賀町の物産販売あり

後援:大和市・岩手県西和賀町(沢内村)‣神奈川県保険医協会


奥平康弘さん講演・吉川敏男さんミニコンサート終了(2)

2010年06月25日 | 私たちのイベント情報

  
受付風景:お客様がどっと!!    「やまとの会」横幕を壁にはる。       事務局長あいさつ

  
ステージ裏で出番待ち。       「奥平先生、反応はどうですか?」   ミニコンサート。吉川さんに合せて。
  
アコーディオンと歌、[私にあわせてー!]  司会は親子のような二人      閉会あいさつ 岩本さん


奥平康弘さん講演会

2010年05月13日 | 私たちのイベント情報
2010年5月29日(土)午後1時半から
イコーザ2階多目的ホール大和市高座渋谷駅西口2分(小田急江ノ島線)
奥平康弘さん講演会「表現の自由と憲法九条」
(「九条の会」呼びかけ人・憲法研究者)
吉川敏男さん「歌声コンサート」


奥平康弘さんプロフィール
 1929年北海道函館市生まれ。東京大学法学部卒業、ペンシルベニヤ大学ロースクール終了。
名古屋大学助教授から東京大学社会学研究所教授、同所長、国際基督教大学など歴任して東京大学名誉教授。
憲法研究者。「九条の会」呼びかけ人。
「表現の自由」研究の第一人者として知られる。『ジャーナリズムと法』新正社、『生かそう日本国憲法』岩波ジュニア新書、
など著書多数。近著に『憲法を生きる』日本評論社。
 その他著書『治安維持法小史』岩波新書、『憲法の想像力』日本評論社、『最近の憲法をめぐる諸問題について―奥平康弘講演録』自由人権協会、『「万世一系」の研究―「皇室典範なるもの」への視座』岩波書店、など。


吉川敏男さんプロフィール
 1948年千葉県市原市に生まれる。現在は神奈川県川崎市に在住。声楽を坂山安子・宮本哲朗に師事。
神奈川県や千葉県を中心に、コンサートや平和の集いなどで演奏。2007年より、市原市のレストラン萬花園(まんかえん)にて
「吉川敏男うたごえコンサート」を開催(第6回まで終了)。
2007年、市原市平和祈念事業「平和祈念コンサート」に出演。2009年の大和市制50周年記念事業をふくめ、各地で「そうれっしゃがやってきた」の園長役を歌う。
「じんちょう花」横浜、「コール・カリーナ」千葉、「ドライフラワーズ」藤沢、「コーラス汐」横浜、「ピースフレンズ」船橋、「花みずき」横浜、「幸・年金者のうたごえ」川崎、などの合唱サークルを指導。クラブツーリズム(株)「うたごえ教室」湘南・千葉講師、横浜市宮崎地域ケアプラザ「ワンコイン音楽サロン」講師。
 作品に「その夏を教えて」作曲(1994年反核テーマソング入選)、「市原市子ども会の歌」作詞、「健やかに生きて」作曲、
「すべて国民は=日本国憲法第25条=」作曲、「平和の999(スリーナイン)」作曲、「けやき並木のある街で」作曲、など。


↓奥平康弘さんが朝日新聞で紹介されました(2010年4月27日)

石川啄木に魅せられて(1月30日)の感想です

2010年02月07日 | 私たちのイベント情報

 北部の地域懇談会素敵なつどいでした。ありがとう。
 
「東海の・・」「働けど・・」誰もが口にしている歌。日本中で一人として知らない人がいない歌。それが啄木。今日は啄木の値打ちを再認識しました。
 そして啄木に魅せられた人の、心の一端をいただきました。
 
「初恋の」こと。坂本竜馬の4代目のこと。書簡の値打ちのこと。興味深く聞きました。
 
宮沢賢治のことも貴重な話でした。北部の皆さんの、特にご婦人達の活躍にも感心しました。
 交流会に参加出来なかったのが残念でした。
 一つ質問をと思っていたことを、思い出しました。
 「なぜ砂山から錆びたピストル」が出てきたのでしょうね。昔から疑問でした。今日、の心残りはこれをききそこなったことです(M)


 石川啄木については、ほとんど名前しか知らない状態でしたが、歌謡曲の「ポプラ」やら「アカシア」やらの文句は啄木の歌から始まり、他にも私たちのおなじみの歌や歌謡曲やらには啄木の歌に影響されたものがいっぱい。
 啄木は、日本の和歌を近代にうまくのせてくれた、今、巷にあふれる日本の歌の元祖だったんですね。
 上野先生のアイルランドと日本の朝鮮占領との深ーい関係でもそうでしたが、全然関係ないと思っていたものが実はしっかりつながっている。「魅せられて」シリーズで、「遠くの昔のことか、、」とおもっていても、「今」というのはその「昔」のことからしかできていないんだなあ、、、ということを教えていただきました。
温故知新の大切さを思います。ありがとうございました(Y)


 会場に来たけど、幼児連れでは入れるような場所がなく、ドアの外から私と目を合わせて帰った娘を除き、「行くよ」と言ってくれたうち3人は来ていなかったので、むしろ予定もしていなかった方々が結構多かったようですね。
 あらためて「いい企画だったんだなあ!」と。
 
 私自身はうろうろ歩きしていることが多く余り集中していなかったので、質問も憚られるような感じだったのですが(でもやっぱり喋ってしまった!)、年末のわがスタ会恒例望年会のように気楽な雰囲気の中で、つい声を出したくなる、しゃべってしまう、という集いがいいな、と思っていたので、良かったです。
 話たい人が話しできると楽しいし、話したくない人も話を強要されず聞くだけで楽しい人も来れる集いが、定着するといいですね。
 
 それにしても、近藤典彦氏のお話にセックス関連の話が平然と出てくるとは思いもよらなかったのですが、開始早々で、ふんわりと場の雰囲気を作って下さったように感じました。
 
 やっぱり去年の「アイルランドに魅せられて」の下地が今年の集いに繋がったものと思います。「シリーズ・魅せられて」のネーミングは成功。
 
実に啄木さんに魅せられてウン十年、といったお話でしたよね。
 ああいう風に薀蓄をかたむけられると、影響をうけますね、“打上げ”から帰宅するや否や、竜太さんが関連図書を10冊くらい持ってきて、ひとしきり「啄木談義」でした。
 
 もっと続きを聞きたいという要望もあったようで、どうしましょうか
。近藤先生も嬉しそうで、またおいでくださる用意があるように見えました(S)


 こんなに有意義で、楽しく興味のそそられる講演会は、久方ぶりでした。はい!!
 ご紹介してくださった上野さん、快く来てくださった近藤さんに心より感謝してます。
 
石川啄木の「東海の小島の磯の・・・・・」はなぜか気に入って居りました。
 例の「啄木の詩は、なんとなくいい!」の近藤先生の言葉、しっくりきました。
 改めて啄木のことをお聞きし、さらなる興味がわいています。
 
是非2回、3回とシリーズ「石川啄木に魅せられて・・・、恋有り生活有りで」賛成です。
 今回参加された皆さんも、きっとまた参加したいのではと思います。お茶とお菓子タイムも、とっーーても良かったと思います。!!(^-^)
 
皆さん、ティータイムが有ったことで、かなりホットした事でしょう。
 近藤先生のお話は、後から後から湧き出るように、溢れるように、尽きる事を知らないというか、あの物凄い数の詩の解説だけでも、莫大な時間にもなることでしょう。
 
上野先生、どうぞまた近藤先生へのご依頼、構わないものでしょうか?今回参加出来なかったスタッフのみなさんのせひの参加、お勧め致します。
 「良いですよーーー」ほんまに!!
では、おやすみなさい(Y)


 沢山の方々の参加嬉しかったですね。近藤先生の啄木への思いに裏打ちされたお話は魅力的でした。
 忘れかけていた文学への思いをかき立てられた気がします。
 
近藤先生の啄木についての授業を受けて勉強したい気分デース。
 
「魅せられてシリーズ3」も石川啄木でお願いしたいです。
 
お誘いした人の何人かの感想
 
・とてもよかった。もっと聞きたかった。
 
・お話しの時間がもう少しあればよかったのに・・・
 
・まだまだ、いろんな角度からの啄木の話も聞いてみたい。
 などなど・・

 隣に座っていた方のお父様が啄木のお父さんにお金を貸して証文も持っていると言っていました。(いろんな方が参加されていたんですね)
 
・自分たちの会に来ていただいてお話しをききたい。
 
・感想メール(40代男性) 
 正直なところ、今日まで啄木についてはあまり馴染みがなく、ほとんど予備知識なしでの参加となってしまいました。
 一日でどこまで理解できたのかと言われると心許ない部分はあるのですが、それでも啄木の才能の一端はみてとれたように思います。
 とりわけ、見開きで4つ詩を並べることで仕掛けがしてあるという点、とても興味深く時間がもう少しあったらと思わずにはいられませんでした。
 また、宮沢賢治の話はショッキングではありましたが考えるところ大でした。
 
今日一日で日本の近代文学に対する興味が湧いてきたような気がします。お誘いいただきましてありがとうございます。(M.・H)


 とても好評で本当によかったです。
 
本もだいぶ買っていただきました。先生のお話を聞いて読んでみたいと思ったのでしょうね。私もですが・・
 我が家の夫はもう読み終えたようですが、私はこれからです。
 
・啄木短歌に時代を読む 10冊
 
・石川啄木入門 1冊
 
・一握の砂 石川啄木 12冊
 
上野さんいろいろお骨折りありがとうございました。みなさん本当にご苦労様でした(Y)


 沢山の追加のご感想送付ありがとうございました。ほとんどびっくりして、うれしく拝読しました。
 
Mさんのご質問について。
 
啄木短歌の3年間(1908~10)の特徴は
 1908年(明治41):空想・奇想による歌が多い。
 
例:はてもなき曠野の草のただ中の髑髏を貫きて赤き百合咲く
 
1909年(明治42):ふざけた歌が多い
 
例:つかれたる牛の涎(よだれ)はたらたらと千万年も尽きざる如し
 
1910年(明治43):これぞ啄木調
 例:アカシアの並木にポプラに秋の風吹くがかなしと日記(にき)にのこれり
 
ピストルの歌は1909年の作です。   近藤典彦


 私が以前「すてきな歌」としてご紹介した啄木のうた
 宗次郎に
 
おかねが泣きて口説きおり
 
大根の花白きゆふぐれ
 
これも空想の歌かなあ、と考えておりましたが、そうでしょうか?
 
この歌に出会ったのは、盛岡の好きな「わんこそば」屋さんの壁に短冊に書いて貼ってあったのです。
 
こんな歌に出会ったのは、私たち二人初めてだったので、びっくりして啄木のイメージがかなり広がり、でも「どうも現実の歌ではないのではないか。
 感じとしてロシア文学的な景色だなあ」などと感想を言い合っていました。

 女のおかねさんが男の宗次郎(そうじろ)を口説く」などは封建思想ではなく、民主的でしょう?
 
啄木の“あこがれ”などが感じられ、作家としての啄木がますます好きになった、という一首となりました(S)


上野さん、近藤さんありがとうございます。
もしかして、テロリストと関係があって、そのピストルのこと、かなとおもいました。が、ジャックナイフのほうが可能性がありますね。最大の感想は、15の自分と比べて想像もできない、猛烈に才能に満ち満ちた存在であったということです(M)


 


速報:奥平康弘さん講演会を予定(5月29日の憲法九条やまとの会の集い)

2010年02月07日 | 私たちのイベント情報
 憲法九条やまとの会の年に1回の大イベントとして、5月29日(土)の講演会に憲法学者の奥平康弘さんを予定しています。

 奥平康弘さんは「九条の会」の呼びかけ人の1人であり、憲法問題の最前線にいらっしゃいます。

 東京大学名誉教授であり、憲法学者の立場から特に「表現の自由」について、様々に発言されてきました。

 これから5月29日に向けて、講演会で話して頂く内容をつめて行きますが、現在のマスコミの制度疲弊と表現の自由の問題など、私たちの生活に身近なお話を頂きたいと考えています。

 詳細は決まり次第、追ってご連絡致しますので、乞うご期待下さい。

 

大和駅地区の地域懇談会 反戦詩朗読

2010年02月07日 | 私たちのイベント情報
 憲法九条やまとの会の「大和駅地区」の地域懇談会のお知らせです。

 日にち:2010年2月21日(日)午後13時30分~15時30分

 場 所:大和市下草柳コミュニティーセンター

 内 容:反戦詩朗読(木本さん)

 を予定しています。ご興味のある方は是非ご参加下さい。

 お問い合わせは、メッセージフォームからお願いします。

「南部地区」の地域懇談会 横浜大空襲の体験&DVD上映

2010年02月07日 | 私たちのイベント情報
 憲法九条やまとの会の「南部地区」の地域懇談会のお知らせです。

 日にち:2010年2月13日(土)午後13時30分~16時30分

 場 所:大和市福田コミュニティーセンター

 内 容:横浜大空襲の体験(芦澤さん)
      DVD上映会「軍隊がいた島~沖縄慶良間の証言」

 参加費:300円

 を予定しています。ご興味のある方は是非ご参加下さい。

 お問い合わせは、メッセージフォームからお願いします。