憲法九条やまとの会

今、日本国憲法九条改憲を止める
 ・・・平和を望み、維持したい・・・

神奈川憲法アカデミア第8回講演会

2009年11月19日 | その他の会からのお知らせ

日時 2009年12月19日1:30~3:30(1:00開場)
場所 横浜メディア・ビジネスセンター(神奈川新聞本社ビル)8F
    KGU関内メイディア・センター803号(Tel 045-650-1131)
    みなとみらい線馬車道駅・日本大通駅・下車徒歩5分、JR/市営地下鉄関
    内駅5分
講演 「憲法と自治」鳴海正泰さん(関東学院大名誉教授 地方自治論)
会費 500円(資料代)
問い合わせ先 045-433-4860(関東学院大 久保新一)
e-mail   UGN14301@nifty.com

 

 


 

 


辻井喬が語る・平和のこころ(憲法九条やまとの会3周年講演会)報告

2009年11月16日 | 私たちのイベント情報

第一部ことばと音楽のコラボレーション。
飯原道代さんの朗読「茶色の朝」他、武石玲子さん「ショパン革命」他の演奏。

第2部辻井喬さん(詩人作家)の人生体験をちりばめた、
外交論、平和論がユーモアたっぷりに話されました。

後援をいただい大和市の大木哲市長からメッセージが寄せられました。

参加したYさんから、日記風の感想が寄せられましたので紹介します。

辻井喬が語る 平和のこころ「敵を味方にする能力」
2009年6月13日、大和市保健福祉センターにて、
憲法九条やまとの会の3周年記念イベントがおこなわれました。

第1部は飯原道代さんと武石玲子さんによる「言葉と音楽のコラボレーション」。
参加者のアンケートをひとつひとつ読み上げるなど
参加型の音楽でリラックスしたところで、
第2部は辻井さんの講演会。
実際に戦後の時代の要人と会い、外国にも行ってわからないことは
確かめるという辻井さんのお話は迷いがなく、
私たちに九条を守る思いをあらたにさせてくれました。
第1部と第2部が響きあい、出演者と参加者も響きあった
”色とりどりの考えや感性をもつ大多数の人びとと、
いま、九条改憲を阻むことで一致すること”
を目指すわたしたち会の目的に、ぴたりと合致した3周年イベントとなりました。

<辻井喬氏のお話> 
参加者の感想アンケートにたくさんありましたが、辻井さんは”優しく穏やか”な感じでしたが、
最後の質問への答えは、ばっさり一太刀、今まで悶々としてたことがすっきりしました。
質問は「核を準備してる北朝鮮はどうするんだ?」というもの。
それに対する辻井さんの答えはきっぱり。
「絶対、北朝鮮が日本に核を落とすことはない。
絶対ないといいきれる。
日本を攻撃すること=自滅だから。北朝鮮はとても外交に長けた国。(弱いからこそかもしれないが)
攻撃するぞというのは、外交の切り札。
日本がそれで怯えれば怯えるほど、北朝鮮の思惑どうり」というもの。
そして、メディアの対応を批判。「インフルエンザ報道の大騒ぎと同じで
右も左もいつも赤信号を渡っているような新聞ばかり、
大騒ぎにまきこまれないように。」
「日本のメディアではアメリカの傘の下のものしか見れないということは外国に行くとよくわかる。」
とのことです。
辻井さんは、秘書としてお父さまに同行し、
「実際にマッカーサーに会ったのもアイゼンハワーに会ったのも、
今では私くらいしかいないだろう」といってました。
「マッカーサーは感じ悪い男」だったそうです。
隣の部屋のジャパンハウスというのを見せられたそうで、
そこには日本のいろんな人からの貢物の鎧兜や日本刀や掛け軸などが
ぎっしりおいてあったそうです。
アイゼンハワーは愛嬌のある人で感じよかったそう。
当時の担当者から直にきいたが、軍隊が大好きなマッカーサーは
本当は日本に軍隊をもたせたいと思っていた。
でも吉田茂は、”負けた国が軍隊を持つと勝った国の代わりをさせられる”と、
何とかそうならないようにしたいと苦慮していた。
そこへ例の草案がでて、吉田茂は膝を打って喜んだのだそうです。
現代をみてみても、今軍隊を持っていないことは幸いだ。このひどい政治状況だと、
もし軍隊があったら今の状況の青年たちはきっとクーデターとか起こしちゃうだろう、と辻井さん。
「日本は、かなりレベルの高い文化を持っている。
今、その日本の伝統の文化と真剣にむきあって、
すぐれたところを後世に残す事を考えるべきだ。
日本人にもともとある「敵を味方にする能力」こそ、大事。
議論でいくら勝っても、負けた人が離れていってしまうということがある。」
というのが辻井さんの一番おっしゃりたいことかなと思いました。
そして、それを受けて会場から出たもう一つの質問。
「敵も味方に、、というが、何を考えているのかわからない中国とはどうつきあっていけばいいのか」
という質問に対しての答えは、
「すごい人格者といわれた村長に、人生で一番楽しかったのは?と聞いたら、
”隣の百万長者が火事になった時”と答えた。という話もある。
そのくらい隣同士は難しい。
今、中国では1万人規模の暴動は20数件、それ以下は数え切れないくらいある。
「人間関係」が大きなファクターになっている国なので、
青年団交流とかいろんな形で親しい人をつくっていくこと。
人間的に平和な関係を作っていくしかない。今のうちにそれをやっていけば十分できる。
相手のいいところを見て付き合う。隣人を味方にすることだ。」
これから世界はアメリカ一極でなく、ヨーロッパ、中国とわかれていく。
その時日本はどうするか?よく考えないといけない時だということでした。
全般的に柔らかい雰囲気ながら、実際いろんな国に行き、
またその時代の要人と直に会っている辻井さんならではの、"見てきた"人の力強いお話に、
私の中のもやもやしていた迷いがスッキリ整理されました!








今、九条改憲を止めるメッセージ‥平和を望み、維持したい‥

2009年11月16日 | 賛同者からメッセージ

今、九条改憲を止めるメッセージ‥平和を望み、維持したい‥

「 憲 法 九 条 や ま と の 会 」 設 立 準 備 会

平成18年(2006年)1月11日

今、日本国憲法九条を変えようとする動きがあります。
本当にそれで良いのでしょうか。

<第九条「戦争の放棄」のポイント>

第九条一項 平和を願い求め、武力で国際紛争を解決せず、戦争を放棄する。

          二項 そのために陸海空軍は持たず、国が戦争をすることを認めない。

 これまで政府は、憲法解釈によって自衛隊を保持し、また日米安全保障条約を維持してきました。しかし、九条がある以上、直接、海外で自衛隊が戦闘につくことまでは、できないものでした。

 平成15年、イラク戦争が起こりました。米国はイラクが大量破壊兵器を開発していることを大義としましたが、偽りでした。この時、もし九条が改憲されてしまっていたならば、日本の自衛隊は、イギリス軍と同様に武器を持ってイラク人を殺さなければならず、日本人にも戦死者が出たでしょう。

 今、その大切な憲法九条が、変えられようとしています。九条二項を削除し、九条の二を加えるという改憲案です。その主眼は、「国際協調」などとの美名のもとに「自衛軍」の海外派兵を可能にし、同盟国が他国と戦争状態に入った時は共に戦う義務を日本が負うことです。

 九条一項がそのままであっても、海外派兵は止められません。一項は大日本帝国も締結した昭和4年(1929年)のパリ不戦条約に起源を持つ条文です。この条約は、その後の「自衛」の名のもとに起こった第二次世界大戦に対して、なんら歯止めにならなかったのです。九条は、一項と二項をそのまま維持してこそ、海外での武力行使を止められるのです。

 日本国憲法は、衆議院と貴族院で審議され、九条案も修正のうえ可決され、戦争の惨禍が生々しい記憶の中、日本国民に広く受け入れられてきました。

 その九条一項、二項があったから「武器輸出の禁止」や「非核三原則」が国際的な公約となってきたのです。その結果、日本は、戦後60年間という長きにわたり戦争によって他国民を一人も殺さず一人も殺されなかったのです。

 この日本の歴史は、名誉あるものです。日本国民は、大いに誇ろうではありませんか。九条改憲は、絶対に止めなければなりません。

 大和市民は、地元に軍事基地をかかえ、戦争というものの恐怖と軍隊というものの現実を日々感じてきました。その航空機による事故は、神奈川県内だけでもこれまで墜落62件、不時着54件に達しています。昭和39年4月には隣接する町田市の交差点に墜落し4人が死亡、31人が負傷、同年9月には市内上草柳の鉄工所に墜落し5人が死亡、3人が重傷、昭和52年9月には横浜市緑区(現在の青葉区)の住宅街に墜落し幼児2人と母親も亡くなりました。一人ひとりの大切な命が奪われました。その後も墜落、不時着事故は次々と起こっています。こんな惨劇はもう終わりにさせたいです。

 大和市民は、日々航空機の騒音にさらされています。昼夜を分かたない飛行機やヘリコプターの騒音、とくに戦闘機の離着陸訓練の爆音は激烈であり、学校の二重窓も、防音工事もなんら根本的な解決になっていません。

 大和市民は、米軍人、軍属、自衛隊員など、多く知り合いを持っています。その一人ひとりが、他人を殺したり他国を侵略したりすることを望んでおらず、平和を愛する人であることを良く知っています。そんな人たちに他国を侵略し、人を殺して欲しくありません。殺されて欲しくもありません。

 今、九条改憲は絶対に止めなければなりません。

 

日本国憲法<参考>

第二章 戦争の放棄

 九条一項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 二項       前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。 
 国の交戦権は、これを認めない。

 

新憲法草案(自由民主党平成17年11月22日大会草案の九条部分)

*九条二項を削除して、新たな条文を加える。
 第二章  安全保障
 九条(平和主義)  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 九条の二(自衛軍) 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。

 2 自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。

 3 自衛軍は、第一項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動ができる。

 4 前二項に定めるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項は、法律で定める。


<パリ不戦条約>
「戦争抛棄ニ関スル条約」は、第一次世界大戦後に締結された3条のみの多国間条約。
大日本帝国は「其ノ各自ノ人民ノ名ニ於イテ」ナル字句ハ帝國憲法ノ條章ヨリ観テ日本國ニ限リ適用ナキモノト了解スルコトヲ宣言ス」としつつ締結・批准した。
別名ケロッグ=ブリアン条約。

第1條  締約國ハ國際紛争解決ノ爲戰爭ニ訴フルコトヲ非トシ且其ノ相互關係ニ於テ國家ノ政策ノ手段トシテノ戰爭ヲ抛棄スルコトヲ其ノ各自ノ人民ノ名ニ於テ厳肅ニ宣言ス

第2條   締約國ハ相互間ニ起コルコトアルベキ一切ノ紛争又ハ紛議ハ其ノ性質又ハ起因ノ如何ヲ問ハズ平和的手段ニ依ルノ外之ガ處理又ハ解決ヲ求メザルコトヲ約ス

第3條  本條約ハ前文ニ掲ゲラルル締約國ニ依リ各自ノ憲法上ノ用件ニ従ヒ批准セラルベク
 (以下省略)


憲法九条やまとの会賛同署名用紙

2009年11月16日 | 会の基本情報

(本文)
「憲法九条やまとの会」 賛 同 署 名 記 入 用 紙
* ファックス、郵送、メールまたは手渡しにて お届け下さい。
送付先
〒242-0006 大和市南林間7-2-15 (斎藤方) 憲法九条やまとの会
ファックス : 046-272-8880(同電話番号)
E-mail :
k9yamato@js6.so-net.ne.jp

※ ご賛同いただける方は、どうぞ署名をお願い致します。お名前の記入のみでも結構です。よろしければその他もご記入ください。
※ ここに記入された情報は、決して他に流用せず、会合の案内などのみに使います。
※ 賛同者を広めるにあたり、刻々公表を予定しています。氏名(職業等)公表の可・不可どちらかに○を付けて下さい。
※ また連絡の要・不要とその方法についても○をつけてください。
※ よろしければ、ご自身なりのメッセージまたご意見などをお書きください。
※ カンパをお願いできるとき、下記「憲法9条やまとの会」となります。
  ・郵便振替は、00260-9-95626
  ・横浜銀行南林間支店、普通、1621415事務局長 斎藤竜太 


The message for stopping amendment Article 9

2009年11月16日 | 会の基本情報

Jan 18, 2006

The message for stopping amendment Article 9

Since last June, six meetings to establish Yamoto Group for Article 9 have been held as we cherish eternal peace. Based on the discussions in the meetings and finalization of the draft of the message for the stopping amendment Article 9, the preparatory committee for Yamoto Group for Article 9 was found on Jan 11. We are planning to start the Group by as many supporters as possible.

The amendment of Constitution requires approval from majority of constituency. Each one of supporters to the Group needs to voice the importance of no amendment when national referendum takes place. We call supporters together to demonstrate our strong message for stopping amendment Article 9. We would like to send the message to you so that supporters bring more followings.

We expect kick off meeting at Yamato Municipal public health and welfare center to be filled with a big crowed of supporters on Saturday, April 22. We welcome you to join the preparatory committee at Yamato municipal lifelong learning center at 6pm on Feb 11 and March 18.

Sincerely yours,

Ryuta Saito
Organizer
Preparatory Committee of Yamato Group for Article 9










Jan 11, 2006



To establish Yamato Group for Amendment Article 9



The preparatory committee for Yamato Group for Amendment Article 9, with peace in mind, would like to welcome you who support the message for stopping amendment Article 9.



We need majority of your supports to stop the amendment at the national referendum.



Preparatory committee for the Yamato Group for stopping amendment Article 9



*Preparatory committee is scheduled as follows



Feb 11(Sat) 13:30~ Yamato Municipal lifelong learning center

Mar 18(Sat) 18:30~ Yamato Municipal lifelong learning center



Kick off meeting: April 22(Sat) 13:30~

Yamato Municipal public health and welfare Center



Committee of Yamato Group for stopping amendment Article 9 is administrated by volunteers and funded by donation. Every decision is made by all participants at the meeting.



If you want to contact us;

Yamato Group for amendment article 9

Zip code 242-0006

7-2-15 Manamirinkan Yamato-City

Attention: Saito

Tel/FAX 046-272-8880 E-Mail k9yamato@js6.so-net.ne.jp



If you want to donate;

Yokohama Bank Minamirinkan Branch(Branch code 622)

Account # 1621415

Name of Account holder:Kenpou 9Jyo Yamato no Kai

Jan 11, 2006



The message for stopping amendment Article 9

with eternal peace by Preparatory committee for Yamato Group for Article 9



Amendment Article 9 is under discussion in Japan. Do you think it is good idea to amend article 9?



Summery of Article 9; renunciation of war

(1) peace in mind, solve international conflict without military force, renounce means of war.

(2) To this end, no military, marine, air force, do not let Japan wage war.



The government has interpreted the constitution in a way to hold self defense force and keep the U.S.-Japan Security Treaty. However, the article 9 prohibits self defense force from waging war abroad. In 2003, U.S.A waged war against Iraq as Iraq allegedly developed WMD, which turned out false. Had the article 9 been amended prior to the war, we would have to go there with weapons and kill Iraq people like British army does. As a consequence, Japanese soldier would have been killed.



Integral part of article 9 is about to be changed. The amendment is to eliminate the second clause and add new clause. Primary objective is to enable and oblige us to send military force overseas under the name of international contribution when our allies wage war. The first clause of the article 9 itself cannot stops military force from being sent overseas. The first clause originated from Paris treaty of renunciation of war Japan enacted in 1929 which did not work at all to keep Japan from fighting in Word War Two. The article 9 needs both the first and the second clause together to stop our military mission overseas.



The Japanese constitution including article 9 was approved both in the house of representative and the house of peers with vivid memory of the horrors of war right after the end of world war two. Because of tandem of the first and second clause in the article 9, ban on export of arms as well as three antinuclear principles became international public commitments which have kept Japan from killing other people and being killed by others in war. Post the World War Two history of Japan is honorable. We should proud of this and have to stop amendment at all cost. Resident of Yamato city have lived with military base which made us feel horror of war and military as real. In Kanagawa prefecture alone, there were as many as 62 military aircraft crashes and 54 emergency forced landings. In April 1964, 4 citizens were killed and 31 were injured by air crash in our neighbor, Machida city and 5 months later two infants and their mother in residential house were killed by air crash in Midori ward, Yokohama City. There have been a lot of air crashes and forced landings like these. The tragedy must be stopped.



Citizens in Yamato are exposed to loud noise caused by helicopter and air force everyday, day and night. Fighter jets generate extremely big noise to which sound proof windows and walls did not solve. We are acquainted with lots of American military personnel and Self Defense Force members. We neither want them to kill enemies, invade other countries nor being killed.



The amendment of the Article 9 must be stopped now.



Article 9



1) Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as a means of settling international disputes.



2) In order to accomplish the aim of the preceding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained. The right of belligerency of the state will not be recognized.


九条改憲を止めるメッセージ- 憲法9条やまとの会

2009年11月15日 | 会の基本情報

九条改憲を止めるメッセージ
   ** 平和を望み、維持したい **

平成18年(2006年)1月11日
                   
憲 法 九 条 や ま と の 会

今、日本国憲法九条を変えようとする動きがあります。
本当にそれで良いのでしょうか。

<第九条「戦争の放棄」のポイント>
第九条一項 平和を願い求め、武力で国際紛争を解決せず、戦争を放棄する。
   二項 そのために陸海空軍は持たず、国が戦争をすることを認めない。

  これまで政府は、憲法解釈によって自衛隊を保持し、また日米安全保障条約を維持してきました。しかし、九条がある以上、直接、海外で自衛隊が戦闘につくことまでは、できないものでした。
  平成15年、イラク戦争が起こりました。米国はイラクが大量破壊兵器を開発していることを大義としましたが、偽りでした。この時、もし九条が改憲されてしまっていたならば、日本の自衛隊は、イギリス軍と同様に武器を持ってイラク人を殺さなければならず、日本人にも戦死者が出たでしょう。

 今、その大切な憲法九条が、変えられようとしています。九条二項を削除し、九条の二を加えるという改憲案です。その主眼は、「国際協調」などとの美名のもとに「自衛軍」の海外派兵を可能にし、同盟国が他国と戦争状態に入った時は共に戦う義務を日本が負うことです。
  九条一項がそのままであっても、海外派兵は止められません。一項は大日本帝国も締結した昭和4年(1929年)のパリ不戦条約に起源を持つ条文です。この条約は、その後の「自衛」の名のもとに起こった第二次世界大戦に対して、なんら歯止めにならなかったのです。九条は、一項と二項をそのまま維持してこそ、海外での武力行使を止められるのです。

  日本国憲法は、衆議院と貴族院で審議され、九条案も修正のうえ可決され、戦争の惨禍が生々しい記憶の中、日本国民に広く受け入れられてきました。
  その九条一項、二項があったから「武器輸出の禁止」や「非核三原則」が国際的な公約となってきたのです。その結果、日本は、戦後60年間という長きにわたり戦争によって他国民を一人も殺さず一人も殺されなかったのです。
 この日本の歴史は、名誉あるものです。日本国民は、大いに誇ろうではありませんか。九条改憲は、絶対に止めなければなりません。

  大和市民は、地元に軍事基地をかかえ、戦争というものの恐怖と軍隊というものの現実を日々感じてきました。その航空機による事故は、神奈川県内だけでもこれまで墜落62件、不時着54件に達しています。昭和39年4月には隣接する町田市の交差点に墜落し4人が死亡、31人が負傷、同年9月には市内上草柳の鉄工所に墜落し5人が死亡、3人が重傷、昭和52年9月には横浜市緑区(現在の青葉区)の住宅街に墜落し幼児2人と母親も亡くなりました。一人ひとりの大切な命が奪われました。その後も墜落、不時着事故は次々と起こっています。こんな惨劇はもう終わりにさせたいです。
  大和市民は、日々航空機の騒音にさらされています。昼夜を分かたない飛行機やヘリコプターの騒音、とくに戦闘機の離着陸訓練の爆音は激烈であり、学校の二重窓も、防音工事もなんら根本的な解決になっていません。
  大和市民は、米軍人、軍属、自衛隊員など、多く知り合いを持っています。その一人ひとりが、他人を殺したり他国を侵略したりすることを望んでおらず、平和を愛する人であることを良く知っています。そんな人たちに他国を侵略し、人を殺して欲しくありません。殺されて欲しくもありません。

  今、九条改憲は絶対に止めなければなりません。

                ************
<参考>
1-日本国憲法               
第二章 戦争の放棄
  九条一項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

2-新憲法草案(自由民主党平成17年11月22日大会草案の九条部分)
*九条二項を削除して、新たな条文を加える。
第二章  安全保障
  九条(平和主義)  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争
と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  九条の二(自衛軍) 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最
高指揮権者とする自衛軍を保持する。
2 自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところによ
り、国会の承認その他の統制に服する。
3 自衛軍は、第一項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動ができる。
4 前二項に定めるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項は、法律で定める。

3-パリ不戦条約
  「戦争抛棄ニ関スル条約」は、第一次世界大戦後に締結された3条のみの多国間条約。大日本帝国は「其ノ各自ノ人民ノ名ニ於イテ」ナル字句ハ帝國憲法ノ條章ヨリ観テ日本國ニ限リ適用ナキモノト了解スルコトヲ宣言ス」としつつ締結・批准した。別名ケロッグ=ブリアン条約。
  第1條    締約國ハ國際紛争解決ノ爲戰爭ニ訴フルコトヲ非トシ且其ノ相互關係ニ於テ國家ノ政策ノ手段トシテノ戰爭ヲ抛棄スルコトヲ其ノ各自ノ人民ノ名ニ於テ厳肅ニ宣言ス
  第2條    締約國ハ相互間ニ起コルコトアルベキ一切ノ紛争又ハ紛議ハ其ノ性質又ハ起因ノ如何ヲ問ハズ平和的手段ニ依ルノ外之ガ處理又ハ解決ヲ求メザルコトヲ約ス
  第3條 本條約ハ前文ニ掲ゲラルル締約國ニ依リ各自ノ憲法上ノ用件ニ従ヒ批准セラルベク(以下省略)


いま、歴史を動かそう 11月11日のプログラム(九条かながわの会)

2009年11月02日 | その他の会からのお知らせ

 11月11日(水)の九条かながわの会のイヴェント。プログラムです。

 「いま、歴史を動かそう」

輝け九条 かながわから平和を

九条かながわの会

開場(18:00)

トランペット演奏・・・松平 晃

合唱・・・・・・・・・・・・憲法劇・神奈川合唱団

開会(18:30)

歌「日本国憲法前文」・・・きたがわ てつ・憲法劇・神奈川合唱団

呼びかけ人挨拶・・・・・・・山崎 洋子(作家)

映像・基地の町からの報告・・・厚木・座間・横須賀の皆さん

コント・・・・・・・・・・・・・・・松元 ヒロ(元ザ・ニュースペーパー)

講演と対談(19:20)「政権交代、ソマリア、北朝鮮、歴史認識、そして九条」

 ・・・小森陽一(東京大学教授、「九条の会」事務局長

 ・・・池田香代子 (ドイツ文学翻訳家、『世界がもし100人の村だったら』)

歌・事務局長挨拶・九条群読(20:30)

 ・・・きたがわ てつ・憲法劇・神奈川合唱団・岡田 尚

閉会(20:40)

司会 井波ゆき子(テレビリポーター・産業カウンセラー)


 

 


ピースウォーク 11月 1日(日)(憲法九条やまとの会)

2009年11月02日 | 私たちのイベント情報

11月1日(日)ピースウォーク

午後1時 15分~午後  4時頃

大和市南部地域の自然と歴史にふれる

集合:高座渋谷駅東口広場

解散:桜ヶ丘駅東口

スタート: 高座渋谷駅東口―渋谷小学校 二宮尊徳像、近頃珍しい―田園風景といちょう団地―大津家長屋門―下和田のケヤキかながわ名木百選―巡礼供養塔―左馬神社―上和田 野鳥の森―城山遺跡―谷戸頭―笹倉鉄平版画ミュージアム―ゴール (解散後にオールドヒッコリーで会食と言う声もあります)

 

 

 


2009年11月からの予定・他団体のイベント情報(憲法九条やまとの会ニュース第13号4面)

2009年11月02日 | 憲法九条やまとの会ニュース

(本文)
●12月6日(日)(別紙チラシ)
賛同者会議と学習会
午後2時~午後5時
林間学習センター
▲賛同者会議
午後2時~3時15分
▲学習会
午後3時30分~5時
講師:高田 健さん
(許すな憲法改悪市民連絡会代表)
●1月~2月
地域懇談会
(今後のニュースで
案内します)
主催
日時
場所
企画・内容
参加費
連落先
かながわく九条の会
10月23日(金)
18:45~20:45
神奈川
公会堂
ホール
講演
伊藤千尋さん
(仮)活憲の時代
(朝日新聞記者)
500円
Kanagawaku_9jo_
nokai@yahoo.co.jp
大和市平和都市推進事業実行委員会
10月25日(日)
13:30~15:45
大和市
生涯学習センター ホール
合唱
ぞうれっしゃが
やってきた
1000円
18才以下500
当日
1200円
ピースフェスティバル実行委員会
10月31日(土)
10:00~15:00
大和駅東側プロムナード
ピースフェスティバルin
大和・綾瀬
模擬店/アジア・基地のパネル展示,コンサート
046-200-5505
瀬谷区
九条の会
11月1日(日)
1回上映 13:00~
2回上映 15:20~
瀬谷区
公会堂
ホール
上映(2回上映)
講演(上映の間)
14:30~15:10
[花はどこへいった]
小森香子さん
協力券
500円
ふじさわ・
九条の会
11月6日(金)
18:30~
藤沢
市民会館
小ホール
講演
澤地久枝さん
500円
当日(600円)
090-2669-4219
(久保)
カッコー
フェスタ
実行委員会
11月7日(土)
8日
(日)
大和駅~
市民活動支援センター
展示・販売
市民活動団体の発表、紹介
やまと産業フェアの市民といっしょに
九条
かながわ
の会
11月11日(水)
18:30~
神奈川
県民ホール
講演と対談
小森陽一さん
池田香代子さん
政権交代・ソマリア・北朝鮮・歴史認識 そして九条
1000円
当日1200円
500円 (若者)
別紙チラシ)
●11月1日(日)ピースウォーク
午後1時15分~午後4時
大和市南部地域の自然と歴史
にふれる
集合:高座渋谷駅東靴広場
解散:桜ヶ丘駅東口

辻井喬さん集会のアンケート集計(憲法九条やまとの会ニュース第13号3面)

2009年11月02日 | 憲法九条やまとの会ニュース

(本文)
<アンケート集計> ※回答者62名 ◎第1部.ことばと音楽のコラボレーション
★飯原さんの声がよく通って心地よかった。 ★生のピアノ演奏を聴くチャンスに恵まれ感動した。
★朗読とピアノがとてもよく響きあい「言葉の力」が音楽と一緒になって、立体的・印象的に効果を盛り上げたと思う。 ★入場参加者が書いた「○○には○○」を全部読み上げられたのはよかった。
★ステージと会場との一体感が深まったと思う。 ◎第2部.辻井喬が語る・平和のこころ
★とても良かった。最初は余り期待していなかったがどんどん引き込まれた。 ★若い頃から真剣に時代と向き合ってこられたことがユーモア混じりの体験談などで語られ、今でもブレるどころかしっかりとした信念の人と感じた。 ★「敵を見方にする」言葉の力を、私たちの目線で親近感のある語りかけ方で話され、大事なことをやさしく聞けてよかったと思う。 ★質の高い「文化の力」を感じた。
★平和でどの国からも信頼される日本を支えているのは“九条”。憲法はイデオロギー問題ではなく、くらしに密着した問題だ、と分かった。 ◎運営について
★第1部と第2部がトータルで3周年にふさわしいハーモニーを奏で、よく練った企画でした。★心が伝わりました。 ★これからもソフトの方向でお願いします。 ★司会・手話・運営ともに良かったです。
★空調が効きすぎ。 ★他地域からの参加者のため、地図をもっと詳しく。 (以下省略)
媒体5%3%3%37%18%23%11%広報やまとタウン紙新聞「やまとの会」の知人「やまとの会」のニュース加入している団体( )その他( ) 年齢3%18%50%20%2%2%0%5%20歳以下21歳~30歳31歳~40歳41歳~50歳51歳~60歳61歳~70歳71歳~80歳81歳以上
弁護士をお呼びし、「日本国憲法の改正手続きに関する法律(いわゆる「国民投票法」)」の成立過程の経緯および、定められた「国民投票法」の内容と問題点の話がありました。
特に2007年に制定された与党案(自民党を中心とした当時の与党案)と民主党案の違い、日弁連他の意見についての紹介がありました。具体的には、憲法の各条項ごとに投票する個別投票とするのか関連事項ごとにまとめて投票するのか、最低投票率をどうするのか、公務員や教育者による国民投票運動の規制について、憲法改定案の広告の制限や国による広報の方法、などの議論を紹介しました。
この「国民投票法」については、国民的議論がほとんど無く、国会での審議も全く不十分なまま、当時の与党により強引に採決されています(しかも「郵政民営化」という別の議論によって獲得した国会議員の数の力によって)。したがって附帯決議が18もあります。附帯決議は法的な拘束力を持たないため、反対意見や少数意見のガス抜きのような効果をもたらしますが、この「附帯決議」を「希望」のままで終わらせるのではなく、法の施行に有効に反映させるという意義も確認しました。
「国民投票法」は2010年5月に施行予定となっていますが、当時の民主党はこの法案に反対しましたので、これからも目が離せない大きな課題です。私たち憲法九条やまとの会としても大いに関心を払い、皆さまと情報を共有し、議論を深めていきたいと考えます。(スタッフ鈴木)

「辻井喬が語る・平和のこころ」の報告(憲法九条やまとの会ニュース第13号2面)

2009年11月02日 | 憲法九条やまとの会ニュース

(本文)
3周年記念講演会(6月13日)の報告と感想
「辻井喬が語る・平和のこころ」
■プロフィール:本名・堤清二さん。「西部王国」総帥で衆議院議長も勤めた堤康次郎氏を父に持ち、それを「生まれも育ちも悪い私」と表現する。社会運動家、詩人、作家、経営者と多彩な人生を歩んでおられる。
■辻井さんは優しく穏やかな感じの方で、学生時代の活動経験や若き経営者として企業の革新を図った状況、マッカーサー、アイゼンハワーなどの要人に会ったときの感想などを語りながら、諄々と「意見の違う相手を味方にする」ことの必要、相手の懐に飛び込み信頼をかちとる勇気の必要、を説かれました(この辺の状況は、今年五月に出版された辻井さんの著書『叙情と闘争』中央公論新社に詳しい)。
■信頼された経験として圧巻だったのは、さる中国の人格者として知られる長者に、生涯で一番楽しかったことは何か、と質問したのに対する長者の答え。「隣の億万長者の家が火事で丸焼けになったとき」。隣人中国との付き合いは難しいけれど、「人格者」が素顔をみせるほど、お互いが信頼し裸になれれば、解決できない問題は無い。辻井さんはそう言いたかったのでしょう。
■北朝鮮の「脅威」についての質問に「北朝鮮は攻撃=自滅という国際包囲網を自覚しているから、絶対に攻めたりしない。マスコミの(ためにする)から騒ぎにまどわされないように。」とはっきり答えられたのは流石でした。
■高校生だった戦時中に勤労動員で厚木飛行場の滑走路工事に参加し、今に至るまで多大の爆音被害を住民に与えることになった、と「お詫び」を言われたのも印象的でした。
賛同者会議報告 (7月11日)
「国民投票法」について
7月11日(土)午後1時30分から桜が丘学習センターにて賛同者会議を開催しました。賛同者会議とは、憲法九条やまとの会の設立趣旨に賛同している皆さまの全体会議で、年に4回程度開催されています。
今回の賛同者会議は2部形式とし、第1部に「憲法改定の国民投票」についての講習会を行い、第2部に賛同者による会議を開催しました。第2部では主に6月13日に行った辻井喬さんの集会の報告と、今年の秋以降の憲法九条やまとの会としての取り組みについて話しました。
第1部では講師として横浜弁護士会より佐藤昌樹
会場は、後ろまで、いっぱいの人でした。
総務省ホームページに上のパンフレットを見ることができます。アドレスは、以下です。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/kokumin_touhyou/siryo.html

日本の青空パート2:いのちの山河・FMやまと出演(憲法九条やまとの会ニュース第12号4面)

2009年11月02日 | 憲法九条やまとの会ニュース

(本文)
ご報告・今後の予定とお願い
●「日本の青空パート2=いのちの山河」大澤豊監督の製作に協力支援金を出しました
テーマ:憲法25条 8月完成予定。大和市内での上映に向けた他団体との合同実行委員会に3人派遣
6月 2日(火) FMやまと 9:50~10:00 出演
6月13日(土) 3周年記念企画 「平和のこころ」 (参加方法等 2ページ参照)
7月11日(土) 第10 回 賛同者会議
桜ヶ丘学習センター 13:00~16:30
*「国民投票法」学習会 (講師:横浜弁護士会より)
市民の皆さんの参加お待ちしています!
<後記>
5月3日の憲法記念日に、憲法九条、二十五条の番組が多くありました。改めて、「平和のこころ」に想いを馳せ、力で物事を解決しないための努力の継続が大切だとつくづく思う1日でした。( I )

伊藤真弁護士「そもそも憲法は何のためにあるのか」映画(憲法九条やまとの会ニュース第12号3面)

2009年11月02日 | 憲法九条やまとの会ニュース

(本文)
3月14日午後1時30分から、桜ケ丘学習センターで賛同者会議が開かれました。23名の参加で、いろいろ議論できました。
最初30分は伊藤真弁護士出演の「そもそも憲法は何のためにあるのか」という映画を見ました。今次の改憲案は、国民の義務やあるべき姿を明らかにしていく方向にありという面があり、それ自体がおかしいとわかりました。1215年のイギリス「マグナカルタ」が、国王の権力を貴族が制限するところにあったし、1789年権利宣言が市民の国家への権利を宣言したように、憲法は権力者の権力を制限するものだった、日本国憲法99条の憲法尊重擁護義務には、「国民」が入っていないのは、そんな趣旨なのですね。
午後5時まで討論。
斎藤事務局長の「自由な話合いを」とのあいさつを受け時間はたっぷり。自己紹介して、スタッフから6月13日に辻井喬氏講演をメインとした集まりの提案がありました。
これに対しては、西武財閥の中でのほほんと育ってきた人が講師として適切なのか、という疑義が出ました。その書籍を多く読んだ人から、厚木基地を作った世代で苦労もし、経済人だったからこそ9条に関する言葉に影響力があると指摘されました。また、氏は9条の改正は賛成(ただし海外派遣させないような改正を)と述べているが、誤解を招かないかと指摘されました。しかし、9条はもともと守られておらず私は専守防衛には賛成、しかし今次の改憲は海外派兵のためのものだから反対し、その一点でのみ9条の会に入っているのだ、という一部からの意見まで出て、より深い議
論ができました。6月13日の企画が正式決定しました。
議論では、自衛隊が海賊退治名目でソマリア沖に軍艦を出すこととなった、この会として動くべきでは、という意見がありました。海上保安庁がすべきことでインドネシアの海でもそう対応できてきたのにおかしい、海外派兵自体がむしろ目的だと思う、次のアフガニスタン派兵につながって来る、なんとか止めないと、という意見が多く出ました。
ただ、この会の位置づけから、この会として意見を出すなどには反対意見が多かったです。この会は“今、九条改憲反対”のただ一点で結ばれていて、情報や意見交換を
超えて、声明や行動となると反対ということです。結局、賛同者のうち会議に参加しているのはやはり一部ですし、声明などは出さないこととしました。それぞれの考えで別の場で動くということです。
ただ、この会でもそんな勉強会は積極的にやっていこうということになりました。イスラム社会を含めた世界の歴史・貧困・経済問題・差別などにつき、知識を増やしていくことが、9条について意見の違う人と話すときの材料にもなります。また、辻井さん講演もあるから賛同者2000人を目標にしよう、直前には駅頭でのビラ配りなどで行動しよう、ホームページも充実させよう、地域懇談会を秋には開こう、などが決まりました。
終りに、事務局長から今日は色合いの違う意見がたくさん出てよかった。一人ひとり意見が違うのは当然のことで会の活性化につながる、と締めの言葉がありました。
(文責:滝本)

九条全国集会の報告(憲法九条やまとの会ニュース第11号4面)

2009年11月02日 | 憲法九条やまとの会ニュース

(本文)
憲法九条やまとの会ニュース11号4面
 斎藤竜太(事務局長)
 全体集会の報告:憲法九条改憲反対の一点で集まった全国の「会」は47都道府県に7294会に達した。会の代表926人がこの集会に集まった。全体集会の中の大江健三郎・奥平康弘・滓地久枝・鶴見俊輔各氏の発言のみについて簡略に報告する。各発言の切り口が異なっていて興味もあり考えさせられもした。
 大江氏:『沖縄ノート』をめぐる裁判に臨む自分の構えは、「38年前書いた本を守ってやろう」というもので、政治的目的ではなかった。相手は政治的に持ち出した。政治的目的ではなく、「もっと日常生活に即した反対運動かありうる」として、クエーカー教徒の平和主義の例をあげ、個人の規範として九条にかかわる人は多いことを知る必要がある(個人的倫理規範の平和主義)とのべた。
 奥平氏:田母神論文は、大学の学部学生の書いた文程度のもので、論文という水準のものではない。しかし、これが世に出ると多極的に政治問題化し、出口の見えにくいところに引き込まれるおそれがある。中身を問題にせず発表上の手続きの問題だと言うものが自民党に多いが、手続き論には注意が必要だ。
 滓地氏:田母神問題は、昭和6年9月18日の満州事変を引きおこした関東軍の板垣石原たちをキチッと裁いてこなかった結果だ。「九条」に集まってきた人の顔が広かって重層的になってきた。この会はやたらなことで崩せないし、崩させてはならない。九条を守らねば25条もダメになる。
 鶴見氏:総理大臣や国会議員の多くが考える「戦後」とは、朝鮮戦争特需後の経済的復興した日本、世界の大国になろうとする意識であって、かつて駅でしゃがんで列車を待っていた人の「戦後」ではない。出張先で被爆し、広島に戻ってまた被爆した二重被爆のイワサキアキラの「もてあそばれたような気がする」という感覚が「戦後」なのだ。USAがイワサキアキラの証言に目ざめたとき「戦後」は終わる。

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