憲法九条やまとの会

今、日本国憲法九条改憲を止める
 ・・・平和を望み、維持したい・・・

戦後の国体の終焉―白井 聡(京都精華大学教員)

2021年07月25日 | 私たちのイベント情報

2021年7月17日 久しぶり講演会を開催しました。

白井聡「戦後の国体の終焉(しゅうえん)

思想史家。政治学者。京都精華大学教員。1977年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(社会学) 『永続敗戦論 戦後日本の核心』(太田出版)により、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞などを受賞。その他の著書に『未完のレーニン』(講談社)、『国体論 菊と星条旗』(集英社新書)、『武器としての「資本論」』(東洋経済新報社)などがある。

―この講演は、昨年の予定が、新型コロナで延期せざるをえず、今年は会場がワクチン接種場所になってしまったので、狭い場所となりコロナ定員の100人となりました。ためにここには宣伝せず、それでも近づくともう無理ですとお断りする外なかったものでした。聞けなかった方々、申し訳ないです。

―下記をご参考までに。その他、後記の氏の本などどうぞ読んで下さいませ。 

2021.7.17 白井聡講演で耳に残った言葉要旨   ―文責 滝本太郎

1 日本はもう先進国ではないのに、誤解または知らない振りをする日本国民

2 五輪は醜聞の山

3 新型コロナでは国民一人当たり最高額のお金―そのお金はどこにいった。

4 2011.3.11 東日本大震災・福島第一原子力緊急事態宣言中

5 日本のエリート・権力者からは、ダメのオーラが全身から出ている。

6 オリンピック。平和と繁栄のまどろみを感じた1964年と同じはならない。

1940年、戦争間際で、中止された幻の東京オリンピック―その後に大日本帝国崩壊、

1980年、アフガン侵攻のボイコットで崩れたモスクワオリンピックー10年余でソ連は崩壊

7 パラリンピックを中止させる可能性―菅首相に決断力ありとするために。

8 今も支持率が30%ある異常さ―安倍さんが日本を腐らせたのではなく、腐った日本が安倍さん・菅さんを生んだ。

9 会社を理解できるが、社会を理解できない人たち。 利権は理解できるが、権利は理解できない人たち。

10 明治維新から77年で1945年、それから77年で2022年

11 「天皇は反日だあ」という発想は、ネトウヨだけか。

12 前天皇が辞めることを希望する「お言葉」は、明治維新後の近代天皇制と言う異様な経過を踏まえて、国と国民統合の象徴として今、天皇を必要としますか、という問いでもあろう。

13 政権の腐敗と横暴、そして新型コロナやオリンピックで露呈した無能さは、ソ連末期を彷彿とさせないか。

14 明治憲法での「天皇」という国体から、顕教たる日本国憲法と、密教たる日米安保でできた今の国体「アメリカ」だが、矛盾が解決しがたいほどに強くなってくる。

中国の生産力、政治力、軍事力の増大。その人口。国体「アメリカ」が維持されるはずはない。

日本の内側から新たな「国体」を作る力が出てくれば良いが、米中対立に巻き込まれ、その生贄(いけにえ)にされるのではないか、という心配。軍事的でなくても経済的に。

15 フランスは、未だもフランス革命について議論している。決して過去のことではない、この日本近代・現代史を、議論し続けるべき。

16 「自由からの逃走」は「社会からの逃走」だと、若い人、棄権をする人に伝えないと。主権者意識を。

氏の本 ①主権者のいない国 講談社   2021/3/29 「なぜ私たちは、私たちの政府はどうせロクでもないと思っているのか。その一方で、なぜ私たちは、決して主権者であろうとしないのか。この二つの現象は、相互補完的なものであるように思われる。私たちが決して主権者でないならば、政府がロクでもないものであっても、私たちには何の責任もない。あるいは逆に、政府はつねにロクでもないので、私たちに責任を持たせようとはしない。だが、責任とは何か。それは誰かに与えてもらうものなのか。そして、ここで言う責任とは誰に対するものなのか。それは究極的には自分の人生・生活・生命に対する責任である」  

氏の本 ②永続敗戦論 戦後日本の核心  (講談社+α文庫)2016/11/18  戦後米国に対する敗戦を骨の髄まで内面化する対米無限従属と、一方でアジアに対する敗戦否認。戦後から内在し、今日顕在化してきた現代日本のねじれた姿を「永続敗戦レジーム」と喝破し、各界に衝撃を与えた注目書、待望の文庫化。


報告:12.23追悼中村哲氏in大和

2019年12月25日 | 私たちのイベント情報

   参加者数は、450名という所でした。 記帳もなく多くの方にはDVD上映など見られず、資料をお渡しし、後ろの献花台にてお願いする形になりました。会場定員が145名でしたから。特にうち200人近くはまず建物外で待って頂き、大変申し訳ありませんでした。
 
DVDの上映、黙とう、弔辞そして皆さんが持参した献花をしました。DVDの後の音楽は、故人が好きだったというショパン、モーツァルトを流しました。

 DVDを見るなどできなかった方に、2月9日の集まりを急きょ予定しました。どうぞ、おいでくださいませ。
  「緊急上映会」
日時―2020年2月9日(日)2:30~4:30
場所―大和シリウス6F 601号室
   〇 用水路が運ぶ恵みと平和・DVD ―本編30分 吉永小百合さんナレーション
―技術編35分 アニメも使った用水造り
   〇 弔辞(録画) 友人 斎藤竜太

  12.23では、急ぎ作った下記冊子のほか、ペシャワール会のニュース、パンフ、また添付の追加の2020.2.9上映会案内を配布しました。カンパ総額は571,211円で、集会実費を控除して491,803円(送金417円を含む)を25日送金しました。クリックすると大きくなります。
 この度はありがとうございました。

   また、代表斎藤竜太の、当日朗読の弔辞は下記の通りですので、ご紹介します。
         **********************
      中村 哲さんの死を悼む

 中村哲 さん、
 中村さんが何者かによって銃撃され亡くなったとの訃報が入った。心配していたことが現実となって愕然とし、喪失を感じ、悲しい。 九大学医学部では、私はあなたよりずっと年上の同級だった。
 1968年学園闘争が「収束」し、大学に残った者もあったが、少なからず「野に下った」。あなたは市中の病院勤務になった様であった。私は関東に下った。

 20数年前になる。私は所用で家族と成田空港に在った。そこで予想もしない中村君とばったりと出会った。奇遇だと言って一時の会話となった。アフガンに帰るとこだと言った。100万人もの人たちが餓死に直面している旱魃の深刻な状況を、真剣な面持ちで話してくれた。私はそれまでその実情を知らなかった。これが、彼とこれまでにない近さをもって交わる機会となった。
 2001年10月の衆議院テロ対策特別委員会の席上、「9.11」をめぐって、米国に追随する政府のアフガニスタンへの自衛隊派遣論にたいして、あなたは「有害無益」と喝破したのは誰しも知っている。 その後、東京に出て来られた時や、私が九州に出かけた時には、出来るだけ会うようにした。
 由来、あなたは、憲法9条改悪に反対し、憲法はこの国の金字塔であり、実行せよ、と繰り返しのべてきた。

 そうこうして、私たち神奈川県大和市の「憲法九条やまとの会」は、会を立ち上げたその年2006年8月26日を初めとして3度に亘って講演をお願いすることとなった。2017年6月1日の3度目の講演が終わり、滝本太郎弁護士運転の車で羽田まで送った。ホテルに一泊し、翌朝朝食の間一時談笑した。その中で君は「米軍は油断出来ない」と言った。いわば、前線で仕事を続けてきた人だからこそ、この言葉の意味するところは深い。食堂から空港へ出る姿が最後となった。

 12月11日の中村家とペシャワール会合同葬に私は出席した。葬儀委員長でペシャワール会会長の村上優さんに続いて、バシール・モハバット駐日アフガニスタン大使が、沈痛な面持ちで彼の功績と守れなかった悔しさ申し訳なさを涙ながらに述べられた。
 葬儀の最後に、中村家を代表して、ご長男の健氏がお父さんとともに亡くなった五人の方々のご冥福とご家族へのお悔やみを述べられ、会葬者へのお礼と父君のことを話された。父は「言葉だけでなく行動で示せ」「年中留守ばかりして母子家庭だね」と言い「お母さんをよろしく」と。
 アフガニスタン国旗に覆われた柩が会場中央を上り、会場を後にする霊柩車を見送った。
 葬儀の冒頭に、上皇ご夫妻からの弔意があった旨が流された。日本政府の弔辞はなかった。
 アシュラフ・ガニ大統領をはじめとするアフガニスタン政府は、国葬に匹敵する送葬を執った。日本の良心を世界に示した中村さんに、安倍政権は何ほどの事をしたというのか。いや、真逆の立場にあった。

 中村さんが完成を目指したPMS(平和医療団・日本)方式「緑の大地計画」は、ひと言で、アフガンのきびしい自然環境の中でも、人びとが安心して食べ暮らせる条件を創りだすことにあるのだと思う。それは、現地の人びとが自らの力で創り上げるものであり、その思いと知恵と技術を現に働いている人びとと、それを受けつぐ技術者の養成と子どもの教育によって、世世代代引き継ぐことを目指すものであった。巨大な成果を上げていたが、さらに途方もない困難を伴う事業を、彼は、人びと共にこの困難を断乎として克服しつつあった。

 中村さんのアフガニスタン民衆への限りない愛情と献身が人びとの心を鼓舞し、その人々が自国の社会経済を自力で建て直し、国の独立を支える基礎を据える力として澎湃と登場しているのではないだろうか。その途上であった。それを思うと、中村さんの死の損失は計り知れない.実に、あなたは、国際的な支援とは如何なるものでなければならないかを身をもって世に示したと思う。この事態にあたって、ペシャワール会は、中村さんと現地の人びとのアフガン「緑の大地計画」という壮大な事業を断乎として受けつぐことを決意している。成功を願うものです。
 ただ、気がかりが無いではないのです。この偉大な事業をめぐって内外の諸勢力がいかなる関係を持とうとしていのるのか。いや、それは、杞憂にすぎなければならないはずだ。

 中村君、あなたは自然に還った。いま、私たちは、あなたを悼み・偲んでいます。同時に、この悲しみを力に変え、あなた方の事業に学んで、私たちの事業を達成するために努力することを約束します。

           2019年12月23日
                         「憲法九条やまとの会」事務局長 斎藤竜太 

 

 


野党・予定候補者と語る会

2017年01月12日 | 私たちのイベント情報

 2017年1月11日、地元で当会も入っている「戦争法廃止4市共同市民の会」主催にて下の集まりがありました。意思疎通を図るため、まずは広くは呼びかけない集まり32名でした。
 候補者同士は、初めてお会いしたとのこと。
今後、協定書、共同での宣伝活動、野党そろっての演説会はたまた飲み会とか、ともにできればいいなあ、と思います。
 仮に、国会冒頭
1月20日あたりに解散があったら、やたら急がなければならないですが。詳しくは、その会のブログをご参照ください。http://blog.goo.ne.jp/4city

***「野党・予定候補者と語る会」 -神奈川県衆議院13区**
大和駅東のシリウス610号大会議室
-民進党の予定候補者太栄志氏及び日本共産党の予定候補者岡崎裕氏のお話を含め、4党からお話をうかがいつつ、当会から要望をしたい申したいと考え、この集まりを企画。
   民進党神奈川県第13区総支部支部長 13区予定候補   太  栄  志
   日本共産党神奈川県委員会常任委員  13区予定候補   岡  崎  裕
   社会民主党神奈川県連合幹事長    相模原市議会議員 金 子 豊貴男
   自由党(メッセージ参加、神奈川県総支部連合会代表・元衆議院議員 樋高剛)
   全体での討論   どうすれば安倍政権、甘利候補に勝てるか。
参考資料 同会の要望書、創立宣言、2016.6市民連合と合意書、13区の票の動き一覧表
         ********
下記は、同会の4党への要望書です。


4市-「野党は共闘!」の集まりがありました。

2016年11月22日 | 私たちのイベント情報
 当会も入っている「4市共同市民の会」主催にて、11月19日、集まりがありました。写真紹介までに。
-2016年11月19日の集まりは、定員いっぱい、立ち見も出る状況になりました。
-衆院神奈川13区での初めての4党が共闘する趣旨を示した集まりになりました。
-伊藤講演はとても分かりやすく、かつ充実していました。
 
 講演「安倍政権がめざす憲法とは―戦争法を既成事実にするなー」の
弁護士伊藤真さんです。    
 
 野党代表と共同代表の下山房雄、野村耕司、高橋勝、斎藤竜太の4人が、手をつなげ、150人で「野党は共闘、がんばろう」と。

 左から、野村、高橋、畑野(日本共産党)、木村(社会民主党)、太(民進党)、斎藤、下山
 4党からは、到着順にて、・社会民主党―県連合副代表木村栄子氏、・日本共産党県副委員長・衆議院議員畑野君枝氏、民進党県第13区総支部長太栄志氏が参加されました。自由党県総支部連合会代表・元衆議院議員樋高剛氏からメッセージ参加にて。
         
 
 

『許すな戦争法案!九条壊すな!6.21』

2015年06月21日 | 私たちのイベント情報
2015年6月21日、下記のとおりの集まりがありましたので、報告します。
参加者は雨の中でしたが、150名でした。
沿道や自動車運転手からもからも「頑張って!!」の声が聞こえる集まりでした。
 
『許すな戦争法案!九条壊すな!6.21集会&パレードin大和』
日時-2015.6.21、集会PM2~3時(やまと公園)、パレード3~4時
主催-やまと共同行動の会―許すな戦争法案!九条壊すな!
 
シュプレヒコールの内容
・戦争法案絶対反対
・法律で憲法を変えるな
・憲法は国民が決めるぞ
・戦争法案今すぐ廃案
・皆の力で今すぐ廃案
・安倍政権の暴走とめよう
・戦争反対
・九条壊すな
・爆音なくせ
・オスプレイは厚木基地に来るな
 
********
採択された集会宣言は、下記です。
 
『許すな戦争法案!九条壊すな!6.21集会&パレードin大和』
    集 会 宣 言
 
 私たちは、1年半前、「何が秘密かそれも秘密」という国民の知る権利と報道の自由を奪う「特定秘密保護法案」と昨年7月1日の自衛隊が世界中どこでも米軍と一緒に戦争することになる集団的自衛権の行使容認の閣議決定に反対する闘いを、厚木基地の地元であるこの大和で始めました。
 
 暴走を重ねる安倍政権は今、国会に「平和安全保障法制」即ち憲法九条をまったく無きものとする「戦争法案」を提出しました。憲法は国会議員の3分の2による発議、国民投票で過半数となって変わるはずなのに、国会の過半数で変えようとしています。憲法を決めるのは国民です。安倍首相はアメリカの議会で、わずか2か月で決めると約束する等、二重、三重に国民と憲法を無視する暴挙を行っています。
 
 私たちは、70年前のあの悲惨な戦争で、310万人の日本人、2000万人のアジアの人々の命の犠牲の上に生まれた平和憲法・憲法九条を踏みにじるこの「戦争法案」を許すことはできません。
 
 海外の戦場へ自衛隊員と日本の若者を送り、殺し、殺されることは絶対に認めることはできません。なにより憲法を制定する権力は、われわれ国民にあります。私達は、「戦争法案」廃案、この一点で固く団結し、この大和で、力を合わせて、粘り強く共同行動を発展させ、闘うことを宣言します。     
                              以 上 
2015年6月21日  
許すな戦争法案!九条壊すな!6.21集会&パレードin大和
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6月13日の集まり-開会の挨拶、閉会の言葉など

2015年06月20日 | 私たちのイベント情報

 下記の6月13日の集まりは、300人強の参加を得て盛会にて終わりました。柳沢さんに対し、会場からいくつか質問があり、それも興味深いものでした。アンケートには121人もあり多くの言葉が書かれてもいました。
 ご参考までに、急ぎ、集会にあたっての言葉と、閉会の言葉をアップします。

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              挨拶-集会にあたって

                              事務局長 斎藤竜太

 今日の集会「若者と国家―自分で考える集団的自衛権」にお出でいただきありがとうございます。いま「国是」を左右する「集団的自衛権行使」問題が国会で激論がくり広げられ、各地でも無数の市民が考え討論し行動しています。「戦争か平和か」をめぐるこの問題に、私たちも積極的に参加する意義と義務があると思います。その試みとして、私たち自身が自分の頭で考えどのように行動したらよいか、の「材料」を供するために今度の集会を企画しました。「戦争か平和か」と問うたとき、戦争は若者が兵士として出兵させられ、「敵」を殺し傷つけ、自分も殺され傷つけられるのは、歴史が示しています。ですから、なによりもまず、若者の皆さんに現状をよく見、考えて欲しいのです。

 今日の集まりには、さまざまな考えの方々が参加されておられると思います。すでに「腹が固まった」ひとが居られる一方、疑問や異論のある方、考え整理中の方もおられると思います。柳澤協二さんの講演と、若く元気なアイドル歌手グループのメッセージを、参考にして頂ければと思います。

 「戦争か平和か」の問題と言いましたが、それは、閣議決定による集団的自衛権行使容認の是非と、それを実行するために必要になる「安全保障関連法案」の是非、の問題です。
 「自分で考える」と銘打ちましたので、一国民であり大和市の一市民としての自分の考えを少し述べさせてください。
 先ず、憲法と他の法律の関係です。立憲主義のことです。憲法はすべての法律の上にある、国の最高法規だという事です。憲法に縛られた下位の法律(国会―立法府が決める)があり、その下に内閣が決める政令があり、さらにその下に各省の大臣による省令という順位になっています。下位の法律や政令や省令が憲法に違反するならばすべて無効なのです。

 そこで、「戦争か平和か」に直接かかわる憲法の条文を抜書きしてみます。
 第二章「戦争の放棄」として第九条が示され、第一項は「・・・国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」、第二項は「・・・国の交戦権は、これを認めない」。この条文を虚心坦懐に自然な国民の目線で読めば、日本が直接攻撃を受けないのに、他国(ほとんど米国)支援(他衛)として国外で参戦するなどという事は、憲法九条にはっきりと違反する、と私は考えます。ことは単純なことで、人びとに分かりにくいアレコレの言い訳や強弁は必要ないのです。しかし、わたしは憲法の専門家ではなく、一国民・一市民であり、人を殺したり死なせたりすることと対立する一医師としての考えです。ですから、もし「君は憲法の専門家でもないので、憲法の正確な解釈と理解ができるかどうか疑問だ」と言われるかも知れません。でも、国民主権であるからには、憲法も法律も専門家でなければ分からないのだ、であってはならないではありませんか。

 そうこうしているうちに、去る6月4日、衆院憲法審査会に与野党推薦の3人の著名な憲法学者が、しかも自民党推薦の学者までもが、集団的自衛権行使容認を含む「安全保障関連法案」を、全員「憲法九条違反」と明言して、私の憲法理解を「後押し」してくれました。さらに、圧倒的多数の憲法学者も同意見とみられ、日弁連も同じです。このような見解に照らせば、閣議決定や同法案が、「戦争法案」だとする主張が広がりを見せているのは、「故なしとしない」のではないでしょうか。一国の国策を決める重大事です。あわてず、急がず、ましてや強行採決などはもってのほか。得心のゆくまで深く掘り下げた議論が必要です。

 大和市は「平和都市宣言」都市です。また、昨年12月の大和市議会は「国会における憲法論議の推進と、国民的議論の喚起を求める意見書」を採択しました。尤もな事です。今日の集まりは、この大和市と大和市議会の立場を実行するものです。

 最後になりましたが、柳澤協二さんは、第一次安倍政権で、安全保障・危機管理担当の内閣官房副長官補として仕事をされ、事態を熟知された方であり、制服向上委員会は若いはつらつとした元祖アイドルグループで、その歌にのせたメッセージも楽しみです。きっと、私たちの求める大きな参考になるに違いありません。
                                 以 上

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             閉会の言葉
                              スタッフの一人  滝本太郎

  本日は、むし暑くまたお忙しいところ、多数の方がお集まりいただき、ありがとうございました。

  憲法九条やまとの会は、大変幅広い市民が集まっています。なにせ私自身が、「日本の専守防衛のために自衛隊を明文化するものならば賛成する。」という考えでもあります。

  しかし、「今回の改憲や解釈改憲はアメリカの要請によって海外派兵するためのものだから、益々アメリカの属国になっていくというほかなく、同時に日本が過去、アジア諸国に対しては侵略をし、欧米諸国に対しては無謀な植民地再分割戦争をした反省がない、だから反対する。」という立場です。そして当会の独自メッセージ「今、九条改憲に反対する」は、「今回の九条改憲には反対する」と読むこともできるから賛同し、スタッフの一人になっているものです。実に、幅広い集まりです。

  さらに、今回の戦争法案は、要するに法律で憲法を変えてしまおうというものであり、国の権力は憲法によって治めるという立憲主義を無視した、文字通りの暴走です。こんなことでは、憲法の他の人権を記載した条文も容易に解釈で変更されてしまうことになります。

  憲法を制定する権力は、内閣でも国会でもなく国民にあります。国会各議院の3分の2以上の賛成での発議、国民投票という手続きをしないで、憲法9条という大切に条文をまったく無意味にしてしまうなど、まさに国民主権が問われているのです。

  本日は、元防衛省の高官であり第一次安倍内閣の内閣官房の一員だった柳澤さんからとても貴重なお話をうかがえました。制服向上委員会のメンバーからは、まさに当事者世代の声と歌を聞くことができました。本音と不安を示した歌でした。ありがとうございました。また、集会の後援を頂いた大和市と大和市教育委員会、そして集会へのメッセージを頂けた大和市長大木哲(さとる)様、ありがとうございました。

  どうぞ皆様、6月24日までの通常国会、あるいは延長されましょうが、今次の「海外派兵のための戦争法案」のこと、憲法9条のこと、国民主権のことをじっくり考えて、自分の考えで動いてみてください。
 本日は、ありがとうございました。 
                         以 上

             ***************


9周年記念企画 トークと歌

2015年04月11日 | 私たちのイベント情報

  九周年記念企画 「トークと歌」
          ―大和市・大和市教育委員会後援 (2015.7.2取消し)

  <トーク:柳澤 協二さん、歌:制服向上委員会>

     日 時:2015年6月13日(土)
             13:00開場、13:30~16:30
  場 所:大和市保健福祉センター ホール
    ―小田急江ノ島線鶴間駅から東側イオン方向に徒歩4分
    講 師:柳澤 協二さん
   ―
元内閣官房副長官補・元防衛省官房長
     歌  :制服向上委員会
   ―社会派アイドルとして広く活躍

 演題 「若者と国家-自分で考える集団的自衛権」

        

     柳澤 協二さん ◆             制服向上委員会
                                             http://www.idol-japan-records.net/ski/index.html

(昨年7月、内閣は集団的自衛権を認めるとし、この通常国会では、自衛隊法改正などの「戦争法案」が審議されようとしています。世界情勢も日本政府の対応も、議論が大いにあるところです。この時期、元防衛省高官、第1次安倍内閣で官房に入っていた柳澤さんから直接お話を聞く貴重な機会となります。)

 参加費:前売券800円、当日券1000円(学生・障がい者500円) 


<柳澤協二さん>
   1946年生。1970年東京大学法学部卒、防衛庁に入庁。
   1997年防衛施設庁労務部長、1998年防衛庁運用局長、
   2000年同庁人事教育局長、2002年同庁長官官房長、同庁防衛研究所所長、
   2004年 内閣官房副長官補(第1次安倍内閣、麻生内閣)、2009年 退官。
   日本生命保険顧問、2011年 NPO法人国際地政学研究所理事長に就任。
   新外交イニシアティブ理事、自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会代表
主要著書
「検証 官邸のイラク戦争 元防衛官僚による批判と自省」(2013年岩波書店)
「亡国の安保政策-安倍政権と「積極的平和主義」の罠」(2014年岩波書店)
「自分で考える集団的自衛権 ―若者と国家」(2014年青灯社)
「亡国の集団的自衛権」(2015年集英社新書)


2014年6月1日-中村哲講演の報告

2014年10月30日 | 私たちのイベント情報

 2014年6月1日-中村哲講演の報告

   2014年6月1日、大和生涯学習センターにて、中村哲医師による講演「国際的人道支援にもとづく平和への歩み」を開催した。大和市と大和市教育委員会からの後援もいただき、市長からはメッセージもいただけた。

  昨年来、安倍政権は、憲法9条の明文改憲ができない状況で、国会議員の3分の2による発議が必要な改正規定をまず過半数に変更しようと動いた。しかしその賛同が広がらない中、なんと「閣議」で解釈改憲をするという動きになった。9条改憲に賛成している小林節慶応大学教授さえも「立憲主義に反する」として反対した。
  集会の後、7月1日、安倍内閣は、集団的自衛権の行使を認めるという閣議決定をした。ベトナム戦争では米軍のみならず、韓国も集団的自衛権として派兵し多くのベトナム人を殺し、5000人近い韓国兵も殺された。先のイラク戦では、米軍のみならずイギリスなども派兵し、多くのイラク人を殺しイギリス兵も200人近く殺された。大量破壊兵器などなかったのに。そしてイラクではフセイン政権が崩壊したもののひどく混乱し、今も多くの人が死んでいる。

  まともな国際支援とはどういうものか、今、現実を知るべきではないか。そんな趣旨から、アフガニスタンの地で長く活動してきた医師中村哲氏の話を聞いた。600余名の席は満杯となった。

  今回は駅頭で宣伝するほか、会場周辺の1万戸に集会お誘いビラと当会のメッセージも配布した。先の閣議決定を実施するには自衛隊法などの改正が必要であり、9条の実質改憲もさせないために、まだまだ動ける。
以下、集会の様子を報告します。

大木哲大和市長のメッセージ紹介
   八周年記念講演会のご盛会を心よりお喜び申し上げます。貴会の更なるご発展と、お集まりの皆様のますますのご活躍、ご健勝を祈願いたします。

代表の斎藤竜太事務局長の挨拶要旨
   お集まりいただきありがとうございます。大和市は平和宣言都市であり、我々はこの宣言に沿った活動をしています。憲法99条は、天皇も総理大臣以下すべての公務員が日本国憲法を守る義務があるとし、また憲法は権力を縛る最高の法的基準でもあります。憲法九条やまとの会は、その「今、9条改憲を許さない」というメッセージに賛同する一点にて集まっています。色とりどりの人びと、例えば憲法が103条ある中で、改正した方が良い条項があるが、今、9条改憲だけは絶対許さないという一点にて集まっています。
  日本国憲法が1946年に成立して以来68年間、この国は戦争をしていない。武力を以て他国民を1人たりとも殺したことは無く、兵隊の1人も殺されたことは無かった。誇るべき歴史であり、憲法9条の存在こそが有効だった。
   しかし今、安倍政権は、閣議で集団的自衛権の行使を認めようとしている。堂々と憲法改正の手続きに問うこともなく、だ。まともではない。歴代の保守政権さえ、集団的自衛権の行使が危険であることを認識し、認めてこなかったのに、わずか大臣17人の閣議決定によって、解釈改憲をしようとしている。
 「君!あの時何をしていたのかね?」と後に問われて、冥土であってもキチンと応えたいものです。今日は、中村哲さんのお話を聞いて、戦争や平和のこと憲法のことを考えていきましょう。

 

現実から見た日本の役割、国際支援とは?
-中村哲講演の要旨
 今日は戦争の問題、平和の問題ということだが、私は、戦争がどうこうという論客ではなく、アフガニスタンの地で30年してきた実際とを示すことにより、考える材料として欲しい。

アフガニスタンの特性
   10日前まで、こういう仕事―用水路の建設・河川工事―をしてきた。帰国するといつも奇妙な感覚がある。現地は、日本から6000㎞離れ、ヒンズークシ山脈がすっぽり入る、6-7000m級の山々が連なり、人口は2000数百万人。面積は日本の1.7倍だが大部分は山。幾つもの川沿いに農業が営まれ、90%が農民。山の雪のおかげで食えているのであり「金がなくても食っていけるが雪がなくては食っていけない」という言葉もある。
  川沿いの谷ごとに違った民族があり、歴史的にもシルクロードの要衝であって、まさに多民族国家です。『民族の花束の国』と言われる。日本のように一つの政府があって統一できている国とは違う。そんな国が実際ある。日本の江戸時代の藩体制をイメージしても良いが、それ以前のNHK黒田勘平番組にある身分制、部族の社会というべきかも。年寄りを実に大切にする。そして「谷ごとに国がある」という程に自治が強い。良くも悪くもそういう国だ、という認識が必要です。顔も民族によって違い「黒人以外はすべてアフガニスタン人に化けることができる」と言ってよい。
 そのバラバラな「国家」、決して「国民国家」ではないアフガニスタンをまとめているのがイスラム教、それは個人的な信心というものではなく、人を束ねる社会的な組織であると認識しています。その認識も忘れてはならない。 

外国人として
   血なまぐさい話も多い、現地では貧富の差も激しい。99%は数十円のお金がなくて死んでいくが、お金持ちはドンドンお金がたまっていき病気になれば先進国に治療に行く。社会改革は必要だろうけれど、外国人がこれを裁いてはならない。優劣とか善悪とか裁きたがる人もいるけれど、裁けるものではないし、していいものではない。好き嫌いがあっても干渉しないことが外国人の節度だと思う。

2000年以上前から征服できない国だった。
 1979年12月、このアフガニスタンにソ連兵10万人が来た。9年間で200万人が死亡、600万人が難民化した。人口が2000万人の国でです。ですが『アフガニスタンは征服できない国』と言われています。現地ではソ連はそのうち撤退すると言われていて、実際に撤退した。当時アメリカは武器供与、資金供与をした。それが後に使われた。
   しかしアフガンは、民族の束の国、高い山脈が連なり一体性を持てない国。アレキサンダー大王も2000年余り前から征服したが間もなく撤退した。後にアメリカが入ってきても同じことでした。

日本のイメージ
   現地の人は、日本について2つのことをよく知っている。『日露戦争』と『広島・長崎』です。100年前のアジア社会はヨーロッパ列強の植民地だった、その中でチッポケと思われた日本がロシアに勝った。それがアジア全体に感銘を与えたのは事実です。日本人は、理不尽なことには闘うという『誤解』をしてもらえたかも知れない。広島と長崎に原爆を投下された国、そこから復興した国ということで驚かれている。現地では、「羽振りのいい国は必ず戦争をする」という感覚を持っているが、日本は戦争をしていない。欧米のように関与しておらず、アフガンに武器も持ち込んでいない。
   だからこそ日本は信頼を得てきたのであり、日本人の私が活動することができてきた。

医療、生活、平和とは
   私は、パキスタンとの国境近くペシャワールでハンセン病根絶の5カ年計画に参加したが、後に方針を変更した。ハンセン病の多いところは外の伝染病、感染症がもちろん多い。医療設備がない、水がない。ハンセン病でないからと言って、それ以外の感染力の強い病気に対応しなくていい筈がない。1998年、PMS(ピースジャパンメディカルサービス)は現地土着化する方針を取り、今も日本の支援・募金で動いている。2000年WHOのいう大干ばつが起こり、1200万人が被災し600万人が飢餓線上、うち100万人が餓死線上にあると言われた。今は報道されなくなってしまったが、変わっていない。診療所の周りでも村が消える。本当に消える、一木一草も残さない砂漠に代わってきている。一番多かったのが赤痢による死亡者、自給自足でも水がなくなればそうなっていく。清潔な飲み水と食べ物があれば、と思った。
   だから2000年8月に診療所の周りの枯れた井戸を直し始めた。やがて井戸を多く掘り、後に用水路の建設に進んでいきます。

アフガニスタンへの攻撃と効果
   2001年の9.11のニューヨーク等へのテロ。アルカイダを保護しているとしてアフガニスタンに空爆が始まった。私は当時、アフガニスタンは瀕死の状態、水と食料の問題なんだ、と言い続けた。これを解決しないと状況は結局、良くならないと。それが通らなかった。
   日本に帰ると評論家はピンポイント爆撃だといい、日本人の目も変わっていた。私は無差別爆撃だと言った。実際そうだったから。ペシャワール会は、現地では同胞のために命をかけるアフガニスタンの力で持っている。食糧配給を始めていたが、3つのチームに分けて動いてもらうようにした。一つがつぶれても全てが潰れないように。
   タリバン政府が倒れた。自由を求める力、正義の味方だと宣伝された。そして何が起こったか。ケシの再生産、ケシ栽培の自由、売春婦をする自由、コジキをする自由、お金持ちがますますお金持ちになる自由が広がった。水が足りずともケシは栽培できる、お金になる。食糧を100%自給していた国が、50%以下となってしまった。

水、水
   解決の道はまず水だった。だから、井戸事業の後、現地の人と用水路を作った。まだまだ空前の旱魃状態。ヒンズークシ山脈の雪が溶けて流れる川から用水路を引く。まずマルガリード用水25㎞。管理維持をするのは村の役割です。シャベルで作り維持して行く、それがいつまでたっても国民国家などできない現地の実情に最も合っているから。
   日本と似ているのは、アフガンの川が急流であることです。夏冬の水位の差が極端であることも同じ。一気に洪水にまでなるのも同じ。日本で参考になったのが福岡県筑後川の斜め堰「山田堰」でした。220年前に作られた取水堰で今も現役。一定量の水が用水路に流れていく。コンクリート3面の取水堰だと割れてしまったら補修ができない。用水路には石を積む場所があるのですが、これも柳の木を植えて石を包むようにしていった。柳の根は石を除けず割らず包むように成長していく。
   2010年2月、ガンベリ砂漠に水路全長25,5kmが開通しました。直接灌漑面積は約3000ヘクタール。作業をするのは農民たち。家族が帰ってくる、また暮らせる、と。希望は食事、家族と平和な所で暮らしたい、生きようとする健全な意欲となっていく。

協力の哲学
   思うに、農業協力では、地域性、自治性、非商品性、地域循環性が必要だと思う。地域の環境特色を忘れてはならず、生活者に主体性あるものでなければ長続きせず、商品作物を作ることを目的としては長持ちも自立もせず、自然を酷使すれば続かない。
   そして、『天の時』『地の利』『人の和』がなければ、何事も進まないと思う。自然とずれてはならず、その土地の特性をとらえなければうまくいかず、住民のさまざまな特性を尊重しなければ物事は進まず、維持もできない。たとえば、施設建物を作るときはモスクも併用している。それが地域の特性であり、人の和を維持するために必要だからです。
   今2014年、16500haの人が暮らせる土地ができた。65万人です。アフガニスタンでは、タリバン政権の崩壊後多くのボランティア団体が入り活動してきたが、しばらくして撤退していった。ペシャワール会のしていることこそが復興のためのモデル工法ではないか、と思う。

人と自然、人との人の和解
   30年過ぎて思います。人間は自然と離れて「自分たちの合意や争いごとのなかで生きているような錯覚」をしているが、人間が自然といかにつきあっていくかが大切で、日本の大震災でも原子力発電でも今、問われていると思う、転機だと。経済成長は限界、行き詰っているのではないかと。投資して利潤を得る社会は終わったのではないか、10-15%の人だけ利益を受ける経済政策はおかしいのではないか、と。
アフガンでも日本でも、人間と自然、人と人の関係、それぞれ共存する方法が問われているのではないか、と。昨今いろんな出来事が国の内外である。人と自然、人と人が『和解』することしか生きていく道はないだろうと。そうでなければこの世界は、おそらく消えていく、そう思っています。

質問に答えて-NGOは色々あるのか。
   NGOにも色々ある。『気立てのいいNGO』もあるが、1つのビジネスにしている所や政府の代弁者だと思われるのもある。NGOの良さは政府と異なった意見も言えることなのに。NGOの名目で警備・傭兵会社だったものさえある。麻薬を運んだNGOもある。貧富の差の拡大の原因の一つが、海外援助を基金としている団体がらみで、政府や途中でお金など抜かれていっていること。

質問に答えて-集団的自衛権について。
   現地の人は、日本はアメリカと親しいと知っているが、「日本は軍服を着た人が来ていない。国土を蹂躙していない、支配していない」ことも知っている、西部劇でインディアンをやっつけるように攻撃してきたアメリカ人や、協力して派兵したヨーロッパ人は、アフガニスタンを歩けない、復讐するのが美徳とされている社会なんです。
集団的自衛権って、もうアフガンで実施済みではないですか。アメリカを攻撃したアルカイダを保護しているとしてアフガン、タリバン政府を攻撃して、実際政府を倒したが、テロはなくならない。アフガンも混乱しその他の国の状況も悪くなるばかり。親しい国と闘う国を自国の敵にもするというのは、要するに敵を作っていくことであり得策ではないと思う。                                          (まとめ文責は滝本太郎)

 


6月1日●中村哲が語る-国際的人道支援にもとづく平和への歩み●

2014年04月12日 | 私たちのイベント情報

下記6月1日と4月29日の催し、どうぞご参加ください。
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憲法9条やまとの会 第8回記念講演会
●中村哲が語る-国際的人道支援にもとづく平和への歩み●

日  時 :6月1日(日)13時30分~16時30分
場  所 :大和市生涯学習センターホール
-大和市大和市深見西1-3-17、大和駅から市役所通り徒歩9分
入場料 :前売り800円、当日1000円、学生らは各半額

-2006年8月の集まり「アフガニスタン、ある日本人医師の苦闘」で話して下さった中村哲さんが再び来て下さいます。
 福岡出身、ペシャワール会医療サービス総院長、1984年パキスタン北西辺境州の州都ペシャワールに赴任。以来20年以上にわたってハンセン病を中心とする医療活動に従事。現地の人々の信仰や価値観に最大限の敬意を表しながら活動を続けている。
 2003年マグサイサイ賞受賞。 2004年今上天皇・皇后と紀宮清子内親王へアフガニスタンの現況報告。同年イーハトーブ賞受賞。2008年には参議院外交防衛委員会で参考人としてアフガニスタン情勢を語る。2013年菊池寛賞。
 近著に『アフガニスタンで考える―国際貢献と憲法九条』岩波ブックレット2006
      『医者、用水路を拓く―アフガンの大地から世界の虚構に挑む』石風社 2007

主 催 憲法九条やまとの会
後 援 大和市、大和市教育委員会
事務局 大和市南林間7-2-15  電話/fax 046-272-8880 


2013.6.1 7周年記念講演会 好評のうちに終わりました

2013年06月25日 | 私たちのイベント情報

    2013年 メイン企画
       「この声を国政へ なにより広く深く国民へ」

  講師は、異なったフィールドで活躍されている異色のお二人。
 
2009年初めて政権与党となった民主党・菅首相とともにジャーナリストとして政府と市民のパイプ役を果たすべく官邸入りした経験を持つ下村健一さん
 「九条の会」事務局員、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」として国会・諸集会などでいつも私たちの身近なところで行動し続けている高田 
健さん

 異色なお二人の組み合わせが注目されました。
  後半50分はこれに「大和の会」スタッフが加わってのシンポジウム。
 とかく議論嫌い・議論下手といわれる日本社会。
 かみ合った意見交換を明るく分かりやすく展開しました。

 脱原発・96条改憲反対で一致するシンポジストですから憎々しげなバトルとはなりませんでしたが、折角
多くの人々の期待を担って政権交代したものの、公約を破りやすやすと手放した民主党 菅・野田政権に対して複雑な心境をもつ方も少なくはないはず。

 「人さまざま」でいろいろな考えや思いがあるのは当然のこと。
 しかし多くの人は「とにかく戦争だけはいやだ」と考え、しかも今まで通りアメリカべったりではますます危険だと思う人は「だから九条は変えてはならないのだ」と思うでしょう。

 一人でも多くの人が一緒になって「いま、九条を変えない」という目的を達成するため、これからも表題の
「なにより広く深く国民へ」分け入り、「国政へ、声を届ける」活動に力を入れたいと思っています。

 

 


 


2013年 激動の年の始まりです

2013年01月12日 | 私たちのイベント情報

 昨年12月選挙は、自民・公明両党圧勝で幕を閉じました。
 その上、石原・橋下「維新の会」合流で、改憲に必要な衆議院2/3の議席をクリアすることになります。政官財それにマスコミ総出で新政権応援です。大政翼賛社会の再来です。
 
 憲法九条やまとの会にとって今年は剣ヶ峰です。
 憲法改悪とりわけ九条改悪、国防軍創設、200兆円投入による経済活性化をうたって安倍政
権パートⅡが始まりました。原発再稼働・軍拡・戦争…がチラチラ見えてきました。
 
 みんな!もう騙されるまいね!
 
 今年はもっと大勢がスクラム組めるよう、よろしく!!

 

 


浜 矩子氏講演会(2012.6.23) 盛況でした!

2012年07月13日 | 私たちのイベント情報

 梅雨のあいまとはいえ、各地では強風と集中豪雨のニュース。
 ほんとにこの一日だけが降らなかったのです。誰が晴れおんな?!
 会場いっぱいの聴衆。
 オープニングは事務局長のご挨拶と憲法九条のおかれた現状のお話。

 以下は当日アンケートのグラフです。












ご意見・感想(アンケートより)

「憲法九条やまとの会」の存在そのものを知らなかった。今日の会はよかったと思う。会のより活発な活動を期待します。

3.11からもう1年半になると言うのにまだまだ家もなく大変な状況です。昨日TVでも二重ローンをしたがやっぱり家を手放したとの事も出ていました。早くどうにかしてください。

事務局長さんの話も浜さんの講演もすごく納得できました。心配もあるけれど明るい気持ちで帰れます。有難うございました。

非常に明快な語り口で現在の経済状況の大筋を知ることができた。今の日本の状況で、財政は適正な分配をはかることに留意すべきとの意見に納得。いろいろな質問に丁寧に答えていただきありがとう。

難しい経済の話をポイントごとに説明して下さり、メモも取りやすくさすが大学の先生と思いました。とても良い講演だと感じました。

日頃TVで拝見する浜さんのキレの良い発言にひかれて本日初めての講演をお聞きしました。期待通りの内容、話し方で大いに引き込まれました。益々ご活躍され、日本が暗黒の闇に入らないようにお願いします。


憲法九条やまとの会 -2012年企画-

2012年01月27日 | 私たちのイベント情報

   講演会テーマ
       「(仮)3.11以後の日本はどうなる」



          講師:浜 矩子(はま のりこ)さん       

         日時:2012年6月23日(土)午後1時半~4時

         場所:大和保健福祉センターホール
               ―大和市鶴間1-31-7小田急江ノ島線鶴間駅下車5分―

     浜 矩子さんの紹介
    エコノミスト。 専門は国際経済のマクロ分析。
    同志社大学大学院ビジネス研究科長・教授
    1952年東京都生まれ。
    1975年一橋大学経済学部卒業後、三菱総合研究所入社。
    1990年から98年まで同社初代ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト就任。
    帰国後、三菱総合研究所主席研究員・経済調査部長。
    2002年から同志社大学大学院ビジネス研究科教授に就任し、2011年には同研究
      科長、金融審議会、国税審議会、産業構造審議会の各委員など。
    現在、国内外のメディアに登場して、経験・研究に裏打ちされたするどい舌鋒をふる
    う。

   著書
   『超・常識塾(政治・経済編)迷える日本を生き抜くわたしたちのために』
                            (実業の日本社 2003年)
   『グローバル恐慌 ―金融暴走時代の果てに―』(岩波新書 2009年)
   『スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち』(講談社 +α新書、2009年)
   『ザ・シティ金融大冒険物語―海賊バンキングとジェントルマン資本主義』
                             (毎日新聞社 2009.8)  など多数。

 

 

 


2012年も明けました。今年もどうぞよろしく!

2012年01月13日 | 私たちのイベント情報

地域懇談会のおしらせ
〇大和北部(南林間・林間・中央林間・つきみ野・鶴間)

   いつ?  2012年2月5日(土)13時半~16時頃まで
   どこで? 大和市勤労福祉会館2階 中会議室
   何をするの?
          ≪魅せられてシリーズ No4≫
        講演:下村由一さん ―戦後ドイツに魅せられて―

        テーマ    戦後ドイツにおける「過去の克服」
                  特に1968/69年の転換を中心に

        ※下村さんプロフィール
          現在:千葉大学名誉教授。1996年まで千葉大学文学部で西洋史を担当。
          ドイツ近現代史とくに反ユダヤ主義の思想と運動を研究。 
          著書
          『ファシズムとコミンテルン』(共著 東大出版会 1978年)
          『マイノリティと近代史』(編著 彩流社 1996年)その他
          翻訳
          『1968年』(フライ著 みすず書房 2012年刊行予定)その他

 

〇大和中央

   未定(検討中)


〇大和南部

    第5回南部懇談会
   いつ?   2012年3月17日(土) 午前10時から12時
   どこで?  桜ヶ丘学習センター104号室
            (小田急江ノ島線桜ヶ丘駅西口から徒歩3分)
   何をするの?
          ≪戦争体験を聞く≫ 
          テーマ1 浜崎重信さん 
 
                 
                今回は大正9年大和で生まれ大和で育って、今年92歳
              の元気な浜崎さんに「大和市・戦争の語り部」DVDも使って
              中国戦線の体験を聞きます。軍国少年はどのように作られ
              たか。戦場の真相とは何か。新憲法はどのようにつ
             くられたのか。
              そして戦後、厚木基地の爆音被害と戦う。第1次   
             爆音訴訟から今日までの基地問題もいっぱい語っ 
             ていただきます。
         
         テーマ2 福島原発大事故からはや年たちます。
             大マスコミでは見られない、ネット上や海外情報を
             集めて編集したDVD「あなたの・私の3.11―子ど
             もたちの未来を見つめて-」を上映します。
         
         テーマ3 懇談
             質問・感想・ご希望・最近思うこと・・など。

           照会先:丸山紀夫 090-3801-0059
                久保博夫 090-2669-4219
                岩本 晢  046-268-1847