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ドラえもん のび太と緑の巨人伝

2008-03-22 23:56:16 | 映画
のび太とジブリと巨神兵。
<公式サイト>

新製作陣による劇場版もついに3作目。
今回はいよいよリメイクを離れ、完全オリジナルで挑みます。
オリジナルとは言っても、原作の「さらばキー坊」「森は生きている」がベースとして使われてますが。

さて、わたくしは個人的に、旧声優陣末期のドラにはかなり失望してました。
原作の魅力である「毒」が完全に消え去り、タダの「お子様説法アニメ」と化したドラはもはやドラえもんではない、と。
従って、新ドラの製作陣に対してはかなり好意的な立場にあります。
実際「恐竜2006」と「新魔界」はどちらも面白く観ましたし。

が、残念ながら本作は、その好感度をあらかた吹き飛ばしかねないダメっぷりでありました…

中盤まではまぁまぁ面白かったんですよ
キー坊は見た目・行動ともに可愛いし、オリジナルヒロイン・リーレも藤子マンガ定番のおてんばキャラでオイシイ役回りしてましたし、緑の国の描写も途中までは単純に楽しいものでした。
のび太がひみつ道具もないのに空飛んだり、ジャイアンが脈絡なく土下座したりとヘンな部分もありましたが、まぁ他が楽しいので許せる範囲でした。

が、終盤、戦争がどうこういう展開に入ってからはグッダグダの一言
なんかこう、設定も状況も多分に説明不足なので、何が起きてるのかよく分からない。
話が掴めないまま時間だけが過ぎ、最後も消化不良で幕。
大人が観て「?」なのだから子どもはもっと「?」でしょうね。(実際退屈そうな子がちらほら…

それだけでもなんだかなーなのですが、そこへ更にジブリキャラの無断出演が相次いでしまっては駄作ジャッジを出さざるをえません。
元々、ヘンな説教臭さも悪い意味でジブリっぽかったですし、もう「パクリ」と言われても仕方ないレベルです。

ドラ映画の魅力であるはずの、ひみつ道具による逆転も一切なし。つーか本作、ドラえもんがいる意味自体ほとんどない。まぁ本作はあくまでのび太とキー坊の絆がメインなので、一概に悪いとは言えませんが、言えませんがしかし。
そもそもキー坊とのび太の絆も、後半はキー坊が勝手に行動し過ぎでのび太の一方通行に見えたり…

あまりボロボロに言うのもなんなので終盤の良いトコ探しを。
えーまず、新声優のフレッシュな演技はやはり良い!劇場版はテレビに比べて「叫ぶ」演技が増えますが、そういう場面ではやはり若手のパワーが活きるなぁと。
それから「ぼくの生まれた日」のワンシーンはあまりにも反則。前後の展開と何の関係もなくそこだけでウルっと来ました。俺も年食ったなぁ…
ラストのパパとママのシーンも非常に良かった。新ドラのパパママは、旧ドラに比べて「包容感」が増している気がします。

まぁそんなじんわり感もエンディングのジブリナイズな下品スマイル連発で台無s(ry


声優に関してですが、まずリーレ役の掘北真希は「芸能人のアフレコ」感は丸出しなものの、その中ではまぁ頑張ってたレベル。少なくともジブリ映画の超棒読みよりは3億b(ry
屁コキ茸ことジィ役の三宅裕司は演技自体はさすが巧かったんですが、「三宅裕司だ」と気付いた瞬間三宅裕司にしか見えなくなる、という悲しい欠点も。それでも巧いんですけどね。
くりぃむしちゅーの有田もまぁ問題ない演技でしたが、アテてるキャラ自体がわりとどうでもいい輩なので、特別な印象はなかったという…


そんなわけで、ドラファンである以上観た意味はありましたが、オススメは出来ないなぁというまとめでひとつ。
来年は(要反転)「宇宙開拓史」のリメイクの模様。×××××とのラストバトルは、是非原作に忠実に!



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