Kボーイの根岸線日記

鉄道が大好きな管理人によるブログです
主に京浜東北・根岸線について書いていきます 
とかいいつつ模型ネタ多め

KATO 181系100番台「とき・あずさ」セットで楽しむ1973年夏の特急「あずさ」

2018-11-24 09:48:18 | 鉄道模型-特急・急行形

こんばんは

なんだかんだ中央線に縁のあるKボーイです

今日も懲りずに模型話ですが
ただ今日の主役は現代の車両ではなく、
昭和40年代の中央線を走り抜けた
181系電車特急「あずさ」



今回はKATO 181系100番台「とき・あずさ」セットを
中央線特急「あずさ」として楽しむお話です

このブログを頻繁にご覧になる方なら
ご存知かと思われますが
基本セットの方は、先日の西日本豪雨で被災された
真備町の模型屋エラヤで購入し、修理・復旧したもの
※修理記事→コチラ

一方で増結セットは地元の模型屋で購入したものになります


購入した要因が要因なのと、
修理の際に正規品ではないASSYパーツに交換した
箇所もあるのでレビュー記事は遠慮いたします

しかしながら、
簡単に製品概要について説明しないと雑になるので
ざっくりとだけ述べます

このKATO 181系「とき・あずさ」セットですが
基本6両セット(品番11-1147)と、
増結6両セット(品番11-1148)で構成されています

基本セットは
・クハ181-107
・モロ181-7
・モロ180-7
・モハ180-114
・モハ181-114
・クハ181-106

増結セットは
・モハ180-104
・モハ181-104
・サハ180-20
・サシ181-101
・モハ180-105
・モハ181-105
が含まれています

上越線特急「とき」とした場合、おおむね1966年10月から
食堂車が編成から外れる1978年10月改正までになります

一方で中央線特急「あずさ」とする場合は、
181系「あずさ」が最後まで10両編成でしたので、
モハユニットが1つ余ります

説明書に「あずさ」の編成例が記載されていますが

この昭和50年(1975年)までというのは誤りで、
正しくは昭和48年(1973年)9月までになります

特急「あずさ」は昭和41年(1966年)の運転開始当初から
上越線特急「とき」との共通運用でしたが
昭和48年(1973年)10月改正の際に受け持ちを
新潟運転所181系から長野運転所181系と
幕張電車区183系0番台に移管して共通運用を解消

この際に食堂車が編成から外され、
グリーン車の位置も変更されました

参考までに昔の時刻表の編成表を見てみましょう

(『交通公社の時刻表』1973年2月号より)
食堂車が6号車、グリーン車が8・9号車で
これがKATOの編成例と同じものになります


(オマケ:共通運用であった「とき」の編成表)

それが昭和48年10月改正後になると

(『交通公社の時刻表』1973年11月号より)
食堂車がなくなり、グリーン車は6・7号車に移動しています

なお、下の9両編成は183系0番台になります

特急「あずさ」の歴史を見た時に、
昭和48年10月改正は大きな転機になります

4往復増発やエル特急指定による自由席の連結、
そして、食堂車の廃止がありますが、
特急「あずさ」の名を全国区にした
新宿駅8時ちょうど発の「あずさ2号」

それが登場したのがこの改正からです


それまで下り「あずさ2号」は新宿発9時でした

この新宿駅8時発の「あずさ2号、」
昭和53年(1978年)10月改正で列車の号数が
下りが奇数、上りが偶数と改められる5年間走りました

なお、昭和48年10月改正で
「あずさ」と「とき」との共通運用を解除した原因は
上野~東京間の回送線が東北新幹線工事に関連して
使用が困難になったからと良く鉄道雑誌等で説明されます

その一方で、
同年3月に篠ノ井線松本~篠ノ井間が電化し
長野運転所の電車を直接中央線に送り込めるようになった
そのことを踏まえた説明があまりないですねぇ

昭和48年10月以降の181系「あずさ」を再現したい場合は
別途サハ180をもう1両用意するか、
「あさま」セットの車両を組み合わせるしかないそうです

調べてみると、この頃の長野運転所の181系は
山陽特急からの転用車を含め混沌した状況で

『鉄道ピクトリアル』2017年6月号の特集が
特急「あずさ」50年でしたっけ?

掲載されている写真の中に、
屋根上ライトを撤去した以外は山陽特急時代のままで、
スカートも原形のままのクハ181を見たときはビックリ

こうして色々と調べた結果と
私の手持ちの車両と付き合わせると


1973年夏頃の特急「あずさ」に落ち着きました

ずいぶんピンポイントですが
その理由は最後にわかります

模型の話に戻ります
KATOの181系でよく言われるのが
旧製品の方が顔が似ている

手元に181系旧製品の初期品があるので一緒に並べてみますか


左が181系旧製品、右が現行品「とき・あずさ」セット

確かに旧製品はほっそりしたお顔、
一方の現行品はボンネットに厚みがあって、
ブルドッグ顔に近づいている感があります、
キハ81形みたいな



単体で見るとそれほど違和感がないですが
旧製品を良く知る方だと違和感を感じるでしょう

さてKATO「とき・あずさ」セット、
商品名では181系100番台と銘打っていますが
セットに含まれるモロ180・モロ181・サハ180は0番台で
151系からの改造・編入車になります

元151系と100番台新製車の違いは
台車に顕著に現れます

100番台では国鉄特急形電車で一般的なDT32系を、
元151系はDT21系を空気バネ化したような
DT23系をはいています



左がモロ150のDT23、右がモハ181 100のDT32です

DT23は枕バネ以外はDT21によく似ていますね



左がサシ181のTR69、右がTR58

そんな訳で4種類の台車がある181系セットです

国鉄特急形幅広く採用されたDT32系は
ASSYパーツとしても頻繁に生産されます
先日も189系「あさま」や583系が発売されて際に
ホビセンの店頭に並びました

その一方で黎明期で少数派のDT23系は
台車単体では入手しにくいです


床板の座席パーツは
クハ・モハ・サハが明るい水色、
サシが明るい灰色、モロが赤色になります

付属品は交換用ヘッドマークと
 

行先表示シールになります
シールに収録されているのは
・行先サボ(「上野-新潟」・「新宿-松本」
・号車番号、
・愛称サボ(「エル特急とき」・「あずさ」)
・特急サボ
になります

シールは裏が銀色で透けにくい材質のものです

貼り方はともかく、
181系は方転している車もいるので
行先サボの貼る向きに注意してください

今回は少し色気をだしてカプラーを交換しました

製品のカプラーはボディマウント式のKATOカプラー密連形で
電気連結器を模したフックでつなげるタイプ

ですが、165系「アルプス」に合わせる形で

最新式の#2の方に交換しました

181系電車の場合、品番11-731 新性能電車用・短を使います

カプラー受けを下に引いてはずし、
元のカプラーと交換すればOK
稀に床板側の台座ごと外れてしまうときもあります

その際は、一度床板をボディから外して
戻した方がよいと思われます

書き辛いと思いつつ、あれこれ書きましたが
車両紹介ぐらいはした方が良かったかな?

とにかく、これで中央線方面がさらに充実


中央線の2大特急である381系特急「しなの」と
181系特急「あずさ」、それに165系急行「アルプス」

381系なんていつの間に購入したのやら

昭和40年代の中央線の名優が揃いました
残りは何があればよいかな、キハ181系?

特急「しなの」に381系が投入されたのは1973年7月のこと、
そして、先ほど述べたように
KATO 181系「とき・あずさ」セットで
楽しめる特急「あずさ」は1973年9月まで

だから、この組み合わせは
7月から9月末までのたったの3か月間

先述した1973年夏頃とはそういう意味です
(細かい所に目をつむっても2年ちょい)

このように、まじめに調べると泥沼になります、

けど、細かいところを
気にせず楽しめればいいよね

〇オマケ話
KATO 181系先頭車(旧製品)の分解方法


今回のお話にちょっとだけ登場した181系の旧製品、
特にクハ181をどうやって分解するのか説明します

分解を推奨するものではありませんが
昔のKATO製Nゲージの構造を知る上でも面白いかと

現在の床下から分解する製品と違って、
昔のKATO製品は屋根から分解するタイプになります

関水金属社内では「床ボディ」と呼ばれるものになります
具体的な分解は以下の通りで

まずは運転台の屋根を外します

その次に屋根板を外しますが
これがなんとも強引な方法でして

妻面から細い棒(ドライバー等)を差し込んだ上で
屋根板をグイッと持ち上げて外します

※昔はメーカーでもこの方法が推奨されていましたが
今は別の方法を勧めています
詳しくはKATOの総合カタログをご覧ください

ただ、181系のような流線形ボディだと
この方法が一番容易だと思われます

屋根を外したら

車体を裏返しにして、
床下の固定しているつめをドライバー等で外します


床板を外したところ

後は座席パーツを外せば分解終了です


ここまで述べたように、
屋根から外すタイプは
室内灯を取り付けや修理をするのが実に大変です

しかも、何回も分解すると、
屋根とボディの密着が緩くなって隙間ができます


(比較用・現行製品のボディ)

(比較用・現行製品の床板)

「車両の分解」という観点すると
旧製品は厄介な構造ですが、
逆に組立は実に簡単です

だから、ユーザーからすれば
なんて頭の悪い構造を採用したかと感じますが、
製造側からすれば屋根から外すタイプは
合理的だったと思います


旧製品に含めれるトレインマークシールと
ユーザー取り付けのおでこのライト

以上です

関連記事
KATO 165系急行「アルプス」→コチラ

 11月24日:投稿
11月25日:旧製品の分解方法追記

 

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