正月三が日が終わって、今年もいよいよ今日から始動となりますが、能登の地震をはじめ、新年早々不幸な事態に遭遇された方々に、まずお見舞いを申し上げます。
今日は三日間開催の月曜京都メイン、シンザン記念を検討します。昨日と同様、最初は主要馬の持ち時計の比較です。
日刊スポシンザン記念【2024年1月8日京都11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
日刊スポーツ賞シンザン記念の過去10年データ、好走馬一覧(2024年1月8日京都11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)持ち時計
過去10年では、2017・18年が雨馬場でしたので、この2年を除いたデータから計算すると、良馬場の勝ち時計の平均は1分34秒4、上がり脚の平均は34.8秒です。これを目安とすれば、マイルの持ち時計だと1分34秒台、上がり34秒台か、それ以上で走っている馬をピックアップするのが適当です(1400mでは、1分21秒台、上がりは同じく34秒台か、それ以上というところでしょうか)。以下に時計上位の馬を並べてみます(〇数字は人気順)。
・キャプテンシー 23/12/09阪神 良 未勝利 ①1着 1分33秒8 34.0
・ニシノコイゴコロ 23/08/06新潟 良 未勝利 ③1着 1分34秒2 33.2
・タイキヴァンクール 23/12/17阪神 良 朝日杯FS ⑰9着 1分34秒4 34.9
・シトラール 23/10/29東京 良 未勝利 ②1着 1分34秒5 33.5
・バレルターン 23/10/14京都 良 未勝利 ①1着 1分34秒5 34.7(33.9)
*( )内数字は、9/16阪神新馬戦で、未勝利勝ち時と同じ1分34秒5で走り、③人気2着だった時の上がり時計=参考
・エコロブルーム 23/11/11東京 良 未勝利 ①1着 1分34秒8 33.2
・タイセイレスポンス 23/11/19京都 良 秋明菊賞 ⑥2着 1分21秒1 34.8
・デルシエロ 23/12/23阪神 良 万両賞 ④3着 1分21秒0 34.6
*デルシエロは11/19秋明菊賞も出走。⑦人気3着。1分21秒2、34.3。タイセイレスポンスに半馬身遅れ=参考
過去2年の3着以内馬の前走の時計も参考までに並べておきます(頭の□は着順です)。
<23年>
1⃣②ライトクオンタム 22/11/12東京 良 新馬 ①1着 1分34秒1 34.0
2⃣③ペースセッティング 22/12/24阪神 良 万両賞 ②1着 1分21秒7 34.3
3⃣④トーホウガレオン 22/11/05東京 良 未勝利 ①1着 1分47秒9 34.3
<22年>
1⃣④マテンロウオリオン 21/12/25阪神 良 万両賞 ⑥1着 1分21秒9 33.4
2⃣②ソリタリオ 21/12/05中京 良 こうやまき賞①1着 1分35秒3 35.1
3⃣③レッドベルアーム 21/11/20東京 良 東スポ2S ②5着 1分47秒2 34.2
2021年から去年までの中京開催を含む過去10年のデータから、3着以内に入った馬たちの傾向を押さえると、以下のとおりです。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇朝日杯FS 5頭 (タイキヴァンクール⑰9着)
〇千両賞 4頭 (※該当レースなし:2年前から距離1600→1400に変更し、万両賞として施行)
〇新馬 4頭 (アルトゥーム①1着 ショーマンフリート①1着 ノボリショウリュウ⑥1着
ノーブルロジャー①1着)
〇未勝利 4頭 (バレルターンほか8頭)
〇東スポ杯2歳S 2頭 (※該当馬なし)
〇デイリー杯2歳S 2頭 (メイショウサチダケ⑨5着)
〇万両賞 2頭 (デルシエロ④3着)
〇こうやまき賞 2頭 (※該当馬なし)*2走前、ハッピーサプライズ⑥7着
ちなみに、レース間隔で最多は中1・2週で、次が中3週と、12月の2週めから4週めあたりにレースを走って、年末をはさみ、あまり間隔を開けずに使われている組が優勢です(中1~3週で17/30頭=56.7%)。
3)血統
ここも難解です。全体としてサンデー系が優勢という感じもありますが、中京から京都に戻って、やや力の要る馬場でも相応に走れる馬が台頭してくるかもしれません。主観的で安易ですが、底力に期待するとなると、ノーザンダンサー系の馬たちでしょうか。実際、京都開催時には毎回3着以内に一頭、母系にこの血脈がある馬が来ていますので、これをピックアップしておきます。
〇母父ノーザンダンサー系
・シトラール:父スワーヴリチャード(ハーツクライ系)/母父Awesome Again(ノーザンダンサー曾孫)
・ショーマンフリート:父スワーヴリチャード(ハーツクライ系)/母父Siyouni(ノーザンダンサー玄孫)
・タイキヴァンクール:父エイシンヒカリ(ディープ系)/母父キングヘイロー(ノーザンダンサー曾孫)
・ノボリショウリュウ:父リアルスティール(ディープ系)/母父クロフネ(ノーザンダンサー玄孫)
・ハッピーサプライズ:父レッドファルクス(ミスプロ系)/母父クロフネ(ノーザンダンサー玄孫)
・ラーンザロープス:父キズナ(ディープ系)/母父Pure Prize(ノーザンダンサー曾孫)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①2勝以上馬が好走
②馬券的妙味は前走1勝クラス
③牝馬に注目
④優勝馬は戦歴がすべて3着以上、上がり脚も上位
データ分析:日刊スポーツ賞シンザン記念 今週の注目レース JRA
今年のメンバーで2勝以上馬はゼルトザームのみです。②③で合致するのは、ケーブパール、ニシノコイゴコロ、ラーンザロープスの3頭です。
5)結 論
ショーマンフリートが人気になるかもしれませんが、正直なところ時計が物足らないので、「圧勝」もあるかも知れませんが、逆に「惨敗」もありうるでしょう。ここは別馬から入った方が「安全」と思い、前走楽勝したエコロブルームを中心視します。鞍上にルメールさんをゲットしての関西遠征となりますが、前走は気合いをつけただけで鞭も入れずに上がり33.2でした。重馬場だとデビュー戦の二の舞になるかも知れませんが、ゼルトザーム以外はみな1勝馬ですから、普通に走ってくれれば、ここでは力上位だと思います。相手は、朝日杯FS9着のタイキヴァンクール、秋明菊賞2・3着のタイセイレスポンスとデルシエロ、サフラン賞5着の牝馬ラーンザロープスあたりでしょうか。新馬戦でダノンエアズロックに0.2差の3着だったシトラールも見逃せません。このときの4着馬はホープフルS3着のサンライズジパングですから、エコロブルームがだめならこちらを中心視してもおもしろいと思います。あと、データ的には、前走新馬・未勝利組がけっこう走っていますので、ひょっとしたら未勝利組の中に見落としている穴馬が潜んでいるかも知れません。調教具合を確かめて見極めたいと思っています。
明日は今週の追い切り情報を集めて好調馬をピックアップしてみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。
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