今日は秋の中山の名物レース、京成杯オータムハンデを検討してみます。アスコリピチェーノほか、3歳の実力馬が何頭か参戦してきますが、日曜は雨予報が出ているので、降り方にもよりますが、道悪巧者が台頭してよもやの結果になるかもしれません。そのあたりを気にしながら、有力馬を探してみようと思います。
過去10年の3着以内馬の傾向は以下のとおりです。
1)斤量(ハンデ)
※( )内は今回の該当馬
・59㌔ 1頭
・58㌔ 2頭
・57㌔ 3頭
・56.5㌔ 1頭
・56㌔ 8頭(オーキッドロマンス サンライズロナウド タイムトゥヘヴン) ・55.5㌔ 1頭
・55㌔ 6頭(ディスペランツァ ドルチェモア ワールドウインズ)
・54㌔ 3頭
・53㌔ 3頭
・52㌔ 2頭
去年は59㌔のソウルラッシュが勝ちましたが、中位ハンデの55・56㌔あたりが主力と見るのが妥当です。となると、3歳のオーキッドロマンスやディスペランツァあたりは、古馬相手でもけっこうやれるのかも知れません。同じく3歳牝馬で桜花賞とNHKマイルでともに2着のアスコリピチェーノも、斤量55.5㌔はかなり有利な感じがします。
2)前走(ステップ)
※( )内は今回の該当馬、〇数字は前走の単勝人気順
〇関屋記念 9頭(ディオ⑧2着 サンライズロナウド⑪6着
ディスペランツァ④9着 ワールドウインズ⑱18着)
〇中京記念 6頭(カテドラル⑪7着 セルバーグ⑦12着) 前走との間隔では、関屋記念組の中3週が抜けて多く、次いで中京記念組の中6週で、これに5月のGⅠを走った組が続きますので、上に名前のある馬たちに加えるとすれば、前走がNHKマイルCだった アスコリピチェーノ です。
3)性齢
〇3歳:5頭 〇4歳:3頭 〇5歳:13頭 〇6歳:8頭 〇7歳:1頭
/〇牝馬:7頭 〇騸馬:1頭
5歳以上が主力で、牝馬もそこそこには好走しています。今年は3歳勢に実力馬がそろって、これまでのデータの趨勢を覆すのかどうか。5歳から狙うとすれば、57.5㌔のディオもいいですけど、56㌔のサンライズロナウドが斤量的には怖い感じです。
4)血統
これは難解です。全体としてはディープインパクト産駒など父サンデー系が強い印象ですが、去年は能力差があったものの、父サンデー系は4着どまりでした。また、雨で馬場が重くなると、「別解」が必要な感じもします。正直よくわからないので、ここでは重馬場実績のある馬を挙げてお茶を濁します(笑)。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・エエヤン :父シルバーステート(ディープインパクト)/母父ティンバーカントリー(Woodman)
・オーキッドロマンス:父ロジャーバローズ(ディープインパクト)/母父スニッツェル(Danzig系)
・カテドラル :父ハーツクライ(サンデーサイレンス)/母父Rock of Gibraltar(Danzig系)
・サンライズロナウド:父ハービンジャー(Danzig系)/母父アドマイヤベガ(サンデーサイレンス)
・ジューンオレンジ :父ジャスタウェイ(ハーツクライ)/母父シンボリクリスエス(Kris S) ・ワールドウインズ :父ルーラーシップ(キングカメハメハ)/母父フジキセキ(サンデーサイレンス)
5)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 単勝⑥人気以内が優勢
② 前走との間隔中4週以上
:3週以内の場合、前走1着 or 着差0.2以内
③ 1800m以下GⅠ・GⅡで4着以内の実績 or 牝馬
④ ここ5年の勝ち馬は栗東所属の4・5歳馬
①を除くと、浮上するのはカテドラル、ジューンオレンジ、ドルチェモアですが、いずれも単勝⑥人気以内に該当する馬とは思えないので、次点の関東馬たち(アスコリピチェーノ、エエヤン、オーキッドロマンス、グラニット、コラソンビートら)の方がいいかも知れません。
6)宮田式バイオリズム◎
・アスコリピチェーノ 3・2・0・0
・キャットファイト 3・0・0・4
・サンライズロナウド 4・0・3・12
・コラソンビート 3・1・2・1
・ベラジオソノダラブ 6・4・3・4
7)結 論
55.5㌔ならアスコリピチェーノで大丈夫という気もしますが、ルメールさん騎乗予定で、たぶん①人気になりそうなので、今日のところは対抗〇にとどめて、関屋記念組から別馬を立ててみようと思います。最も注目しているのは56㌔のサンライズロナウドです。前走は4月の香港GⅠ以来のレースでしたが、最速の上がり脚を見せての6着で、一応の格好はつけたと思います。重馬場は得意とまでは言えませんが、2月の阪急杯1400mではウインマーベルと0.1秒差の3着があるので何とかなるでしょう。マイル実績がなく、後ろから行って届かないおそれもありますが、そのあたりは鞍上の横典さんの腕に期待です。それから、ハンデ差をつけられましたが、ディオも有力候補です。去年勝ったソウルラッシュの弟ですから、馬場が極度に悪くならなければ、当然逆転候補でしょう。この3頭を主力とみています。あとは、3歳のオーキッドロマンス、ディスペランツァ、コラソンビートと、4歳からはエエヤン。あとは、意外性のあるセルバーグとタイムトゥヘヴンに、キタウィングも52㌔なら大化けするかも……といったところでしょう。
まとめると、
◎サンライズロナウド 〇アスコリピチェーノ ▲ディオ △ディスペランツァ……
で、狙いを定めてみます。
何か昨日の天気予報に反して今朝は晴れてますねぇ。これは外で草でも取れってことでしょうか。そんなに暑くなければ……。
本日もお読みいただきありがとうございました。無事な一日となりますように。