※訂正をしました。
まずは昨日の回顧から。NHKマイルCはジャンタルマンタルの強さ(というか鞍上の川田くんの腕)が際立ちました。うーん、望むらくは直線でガチンコ勝負になって欲しかったのですが、アスコリピチェーノが外に出られないよう、うまいことフタをしましたねぇ。ルメールさんもまだレース勘を完全に取り戻せていなかったのか、術中にはまって進路がなくなってしまい、強引に前の馬のあいだを割ろうとして挟まれたりして、見ていて思わず「あかん!?」と声を上げてしまいましたが、ズルっと下がるのかと思いきや、そこは最後2着で帳尻を合わせるあたりはさすがでした。戦前の予想どおり、この2頭が抜けて強かったです。3着は、朝予想どおり▲ロジリオンが残りました。こちらはジャンタルマンタルの真後ろにつけて、直線でうまい具合に抜け出せましたね。⑩人気だったので、もうちょっと三連の配当がつくかと思いましたが、意外にこの馬をマークしていた人が多かったようです。結局、ルメールさんを含め3人が進路取りで制裁されるという荒れたレースになってしまって、ちょっとモヤモヤ感が残ったのは残念です。
さて、今日は次のGⅠヴィクトリアMを検討してみます。昨秋のマイルCSを勝って、すっかりGⅠ馬の風格が出て来たナミュールが①人気だと思いますが、ここでも貫禄を示すのでしょうか。
過去10年のデータから傾向を見てみましょう。
1)前走(ステップ) ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇阪神牝馬S 11頭(マスクトディーヴァ①1着 ウンブライル④2着
モリアーナ③3着 ドウアイズ②5着
テンハッピーローズ⑨6着 ライラック⑥10着)
〇大阪杯 4頭(スタニングローズ⑥8着 ハーパー⑨13着)
〇高松宮記念 4頭(*該当なし)
〇中山牝馬S 2頭(コンクシェル⑤1着 フィアスプライド①9着
ルージュリナージュ⑧13着)
〇福島牝馬S 2頭(フィールシンパシー⑧2着)
ちなみに、間隔で言えば、中4~6週に集中していて、阪神牝馬S組・大阪杯組が該当します。前走ドバイ・ターフで2着だったナミュールも中5週で一応該当しています。
2)年齢 ※頭数は延べ数
〇4歳 12頭 〇5歳 14頭 〇6歳 3頭 〇7歳 1頭
3)血統
父系にはディープインパクトかサンデー系が極めて強く出ています。この点で、キンカメかミスプロ系が皆無ではありませんが、劣勢であることは否めません。今回のメンバーには父キンカメ系(ロードカナロア、ドゥラメンテ、ルーラーシップ)の産駒が多いので、ちょっと気になります。一応、サンデー系で該当馬を拾っておくと、
※ノーザンダンサー系= 、サンデー系= 、ミスプロ系= 、ボールドルーラー系=
・キタウイング:父ダノンバラード(ディープ系)/母父アイルハヴアナザー
・コンクシェル:父キズナ(ディープ系)/母父Galileo
・ハーパー:父ハーツクライ/母父Jump Start
・フィアスプライド:父ディープインパクト/母父Kingmambo
・ライラック:父オルフェーヴル/母父キングカメハメハ
・ルージュリナージュ:父スピルバーグ(ディープ系)/母父ルーラーシップ
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
①前走1着馬が不振
②ルメール、戸崎騎手が好成績:過去10年で3勝ずつ
③キャリア15戦以内
④前年以降のGⅠで連対実績のある馬が優勢:複勝率50%
⑤海外含む前走GⅠからの直行組が強い
⑥過去4年の優勝馬はマイルGⅠの勝ち馬
GⅠ馬はナミュールだけ(マイルGⅠ勝ち馬はナミュールだけですが、GⅠ馬には秋華賞が勝ったスタニングローズもいます 訂正)で、②騎手以外の条件を大体満たしています。続くのがウンブライル、あとは、ハーパーあたりでしょうか。マスクトディーヴァは前走で勝っていますので、①がどうでしょうか。
5)宮田式バイオリズム◎
・ウンブライル 2・3・0・3
・ドゥアイズ 2・4・1・4
・ハーパー 2・2・2・3
・フィアスプライド 5・1・2・9
・フィールシンパシー 4・4・1・10
・マスクトディーヴァ 4・1・0・2
・ライラック 2・1・2・10
6)結 論
データ的にはナミュールが一枚抜けた存在という印象ですが、過去10年で①人気で勝ったのは、アーモンドアイとグランアレグリアの2頭で、リスグラシューは2着でしたから、そこまで盤石かというと、疑念がないこともありません。馬券は外さないまでも、他馬に足元をすくわれる可能性はあるのではないかと思います。逆転候補の一番手はハーパーです。前走大阪杯は⑨人気13着と大敗でしたが、叩いてからの方が調子が上がるタイプで、マイルはやや短い感じもありますが、実績的には桜花賞4着でマイルの通算成績は2・0・0・1、東京コースも1・1・0・0と得意にしていますので、ここはGⅠ善戦馬が「壁」を突破するチャンスと見ます。怖いのは、川田騎乗のウンブライルですが、マスクトディーヴァの差し脚も強烈です。穴は、ライラックの突っ込みでしょうか。1800の府中牝馬S3着の実績があるので、マイルのここでもチャンスありと見ます。あと、去年12着だったスタニングローズも今年はもう少し走れるのでは、と思っています。ということで、今日のところは、
◎ハーパー 〇ナミュール ▲ライラック
の3頭でまとめておきます。
好天続きだった連休も今日で最後です。ゆっくりしたいところですが、雨が来る前に草も取っておかないと……。今週もがんばってやっていきましょう。
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