Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

土曜 初富士S 4歳vs5歳

2023-01-18 | 予想

 今日は土曜中山メインの初富士ステークスを検討しますが、その前に苦言をひとつ。

 いま京都競馬場は改修中で、中京で代替開催をしています。昨日ブログに書いた東海Sはもともと中京のレースでしたが、日経新春杯や京都金杯は本来京都競馬場のレースなので、レースの趣が変わってしまうというか、過去のデータや経験則を頼りに予想する楽しみがなくなって困ります。代替開催だからまあしかたないのですが、JRAの番組編成には、芝で長く施行されていたレースをダートに替えたりとか、距離1800だったものを2000にしたりとか、ということがよくあります。下級条件の特別戦ならまだしも、馴染みの冠名のついたレースで、こういう仰天なことをされると、本当に戸惑います。意味もなく施行条件をイジるのは、レースの格や情緒面を押し下げるので勘弁してほしいです。

 今度の土曜中京の11Rに予定されている睦月Sの場合は、条件イジり以上のものがあります。このレースは本来京都競馬場で1000万条件(2勝クラス)の芝2400mで行われてきたレースです。今回はメインに据えられているので、んっ?格上げか?と思って、出馬表を眺めると、トリプルエースなど、短距離からマイル戦で見かける馬たちの名前がずらりと並んでいます。よく見ると、今回は距離が1600になっているのです。これは本来の睦月Sの名のついたレースとは全然別ものです。もし、中京競馬場のコース設定で旧来の睦月Sを距離2400では施行できないということなら、2200にすればいいだけの話なので、そうではなく、これは全く新しいopクラスのレースに睦月Sの名を付けたということなのです。しかし、別ものだったら、別の名を付せばいいと思うのですが、おそらくは、適当なレース名が思いつかず(発案がなく)、「睦月S」の名を1000万条件のレースから借りてきて(奪いとって)付けたということだと想像します。しかし、こういうのはどんなものでしょうか。来年もこの時期、リニューアルされた京都競馬場で、opになった睦月Sを同じ条件でまたやるのでしょうか。長年のファンからすれば、レース名を聞けば距離条件だけでなく、付随して様々なレースのイメージがあります。中には過去のデータを相当蓄積されている人もいるかと思います。そういうのは愛好家の財産でありまして、今回の睦月Sのop化により、そういうのが壊された感じがするのが残念です。何というのか、JRA関係部署の安易さというか、雑な感じがすごく嫌ですね。

 さて、今週土曜の中山メインの初富士Sも、定量戦になったりハンデ戦になったりと、施行条件がよく変更されてきたレースのひとつです。こちらはイジられることが普通になっているので、慣れっ子になってしまいましたが、私の記憶では、このレースは長く正月の中山競馬の1600万条件(3勝クラス)のマイル戦として行われ、時折大万馬券が炸裂する荒れる準opでしたが、調べてみると、2009年から距離が1800に延び、去年から今年と同じ芝2000mになっています。ハンデ戦はここ3年のことです。

初富士ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年1月21日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

特別レース登録馬 JRA

 出走予定の馬たちを眺めると、4歳の上がり馬と5歳の実力馬が激突するシーンが想像されて、かなりおもしろそうです。まず、4歳馬では、牝馬のオンリーオピニオン。去年の皐月賞馬ジオグリフが制した札幌2歳Sで1秒差4着、その後夏の函館を連勝して、今回の出走は半年ぶりです。馬場が渋って内枠にでも入り、うまく先行できれば3着以内に粘るかもしれません。

 同じ4歳では、菊花賞3着のジャスティンパレスが勝った神戸新聞杯で1番人気に支持されたパラレルヴィジョンもいます。前走は東京2000mで先行してメンバー最速の上がり脚をつかって快勝しました。オンリーOとともに先行して、粘りきるのはむしろこちらかも知れません。

 5歳では、ファインルージュが勝った紫苑Sで4番人気2着だった牝馬のスルーセブンシーズがいます。秋華賞は11着と振るいませんでしたが、中山では5戦すべて3着以内に来ており、ドリームジャーニーの晩成血統から考えても、この馬が実力的にたぶん1番人気に支持されるでしょう。問題は5ヶ月の休み明けがどうかです。

 同じく5歳のレインフロムヘブンも、ジャパンCの1レース前のウエルカムSで、休み明けで2着に頑張りましたが、こちらは中山の戦績が、いずれもGⅠのトライアルGⅡ戦とはいえ、6番人気13着、12番人気12着と芳しくないのが気がかりです。それならば、前走サンタクロースSで2番人気4着の5歳牝馬、ヘッドオアテイルズの先行力の方が魅力かも知れません。

 その他、暮から正月の中山2500を連勝してきた5歳馬ホウオウリアリティ、GⅠオークスでは、上のスルーセブンシーズの9着に次ぐ10着だったパープルレディも、おそらく当日の人気ではスルーSに水をあけられると思いますが、それほどの差はないと思います。

 正月競馬は荒れる荒れると期待しながら、ここまでメインレースでは人気馬たちが思いのほか好走しているので(1月9日のフェアリーSだけ上位人気が総崩れで大荒れとなりましたが)、追い切りの様子などを見ながら、穴馬を見つけたいと思っています。

 いつもアナログなブログにお付き合いいただいてありがとうございます。明日は、馬券作戦をつかってここまでの正月競馬の結果をふりかえってみたいと思います。

 


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