Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

7/ 1(月) プロキオンSの展望

2024-07-01 | 分析
 昨日は午後に来客があり、帰ったのが3:30過ぎだったので、小倉の北九州記念は馬券を買えずじまいでした。3着のモズメイメイはハナから「圏外」と見ていたので、もし普通に馬券を買っていたとしても、三連は当たらなかったと思いますが、反省点は2着のヨシノイースターですね。このレースは258枠が枠人気上位5つに収まるパターンでしたから、「理論」(「枠人気下位作戦」)どおりならば、8枠に入っていた同馬は絶好のねらいめだったわけですが、実は同枠のバースクライと単勝人気の上下を繰り返していて、オッズを確かめるたびに人気順(ウラ・オモテ)が入れ替わっていたので、どちらを採るか決めかねていたわけです。もちろん、ヨシノイースターがウラ人気になったとしても、中軸に据えればいいだけの話ですが、ハンデの57㌔が微妙に重い感じがどうしても抜けきれませんでした。勝てないまでも3着なら、と考えて、ここは勝負すべきだったと思います。なお「枠人気下位作戦」については、以下を参照してください。
 
 他方、福島のラジオNIKKEI賞の方は、考えている余裕もなかったので、朝予想で中軸にしたヤマニンアドホックから三連馬券を買いましたが、朝の段階では切ることにしたオフトレイルを相手に加えたので、これは何とか的中させることができました。「先行馬の後ろを進んで直線でいい上がり脚を使える馬に利がある」と昨日のブログに書きましたが、これに最も当てはまるのがオフトレイルですから、やはり買っておこうと思い直したわけです。こういうわずかな判断の差が勝負を分けるとつくづく思いますね。「荘厳から滑稽まではわずか一歩に過ぎない」――馬券が当たって「荘厳」ってこともないですけど、まあナポレオンの言葉どおりです。
 
 さて、今日は次の日曜の重賞レースを展望してみます。福島恒例の七夕賞はハンデがまだ発表されていないので、先に小倉のプロキオンSを検討してみます。こちらは元々は阪神で施行されていたレースですが、開催場所や時期に加え、距離までいじり回されて、過去のデータが役に立たないレースにされている状況はとても残念です。今回の7月小倉、距離1700は、過去2021・22年の二度開催があります。これではあまり参考になりませんが、他のデータも集めながら検討してみます。
 
 
1)前走(ステップ) ※〇数字は単勝人気順
 小倉開催の過去2回に限れば、3着以内の馬の前走からの間隔(ローテーション)は、中2・4・4・6・11週ですが、前走opで5着以内か重賞で大敗(二桁着順)の馬が含まれていることが留意点かと思います。一応これに該当する馬を拾ってみると、
 〇op5着以内  デシエルト②3着 ブラックアーメット③1着 ブルーサン④2着
          ラインオブソウル⑨2着
 〇重賞大敗    スレイマン①10着 テンカハル⑬13着 リキサントライ⑯16着        
 
2)性齢 ※頭数は延べ数
 世代の偏りは見出せません。牝馬は一頭も来ていませんが、今回牝馬の出走はありません。
 
3)血統
 21年が重、22年が稍重でした。時節柄、晴・良馬場のレースになる見込は薄いので、重のダートで好走できそうな血統構成が望まれます。となると、個人的には、父系にミスタープロスペクター系、母系はノーザンダンサー系がいい感じがします。このクロスで該当するのは以下の馬です。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  
  ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 ・ゲンパチルシファー :トゥザグローリー(キングカメハメハ)/母父クロフネ(Vice Regent)
 ・スレイマン     キングカメハメハ(Kingmambo)/母父Bertolini(Danzig)
 ・テンカハル     :キングカメハメハ(Kingmambo)/母父Awesome Again(Vice Regent)
 
あと一頭、ラインオブソウルも追加しておきます。
 ・ラインオブソウル  :シニスターミニスター(A.P.Indy)/母父スマートボーイ(アサティス)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析も難儀している感じを受けますが、強調している点は以下のとおりです。
 
 ①前走JRA重賞で大敗している馬の巻き返しに注意
 ②前走4角3番手以内の馬の好走率高い:追い込み馬は不振
 ③サンデーサイレンス系種牡馬の産駒が苦戦
 
 グロリアムンディ、スレイマン、デシエルト、ブルーサンあたりが条件的に浮上しますが、小倉の実績をふまえると、一番適合的なのはスレイマンです。
 
5)宮田式バイオリズム 
 ・ゲンパチルシファー   5・5・9・20 
 ・スレイマン       5・3・3・6
 ・ブルーサン       3・3・0・5
 ・メイショウダジン    5・1・4・24
 ・リキサントライ     4・1・3・18
 ・リプレーザ       3・1・2・13
 
6)結 論  
 前走で重賞に大敗した実力馬が巻き返すとすれば、スレイマンが主役になりますが、それほど人気を落とす感じはしません。それから、3歳のブルーサンが古馬勢と3~4キロ差の斤量54㌔どこまでやれるか見てみたい気はしますし、4勝無敗で臨むヤマニンウルスが勢いでここを突破できるかどうかも見どころです。実績馬が何頭か散見され、手堅いところでは、ヴァンヤールグロリアムンディハピですが、バスラットレオンはどうでしょうか。ちょっとだけ距離が長いかもしれません。過去小倉開催では2回続けて波乱となっていますので、穴馬を考えておく必要もあります。その候補は、宮田式バイオリズムで名前の挙がっている馬たちで、スレイマンとブルーサン以外はみな人気薄でしょうから、このうちどれかが馬券になれば波乱必至です。個人的には、2年前にこのレースを勝ったゲンパチルシファーは要注意と思っています。中心はスレイマンでいいかなと思っていますが、相手には、上に名前の出て来た実績馬よりも、ブラックアーメットを上にとりたいと思います。去年8月の阿蘇Sではスレイマンと一緒に走って、スレイマン2着、ブラックアーメット4着でしたが、時計は0.1秒差でしたし、当時は斤量で1キロ重かったので、同斤量の今回は逆転まで可能と見ています。ということで、
 
 スレイマン 〇ブラックアーメット ▲テンカハル △グロリアムンディ 
 
でまとめてみます。
 
 本日もお読みいただきありがとうございました。今日から7月。梅雨明けはまだ先です。蒸し暑い日が続きますが、今日もまた一日がんばりましょう。
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