子どもの絵は「子供の生活そのもの」です。
はや、44年が経ったのですね。 学校教育の中で進める「表現・図画工作・美術」は、基本的には、「表現と鑑賞を通して、豊かな人としての情操をつちかう」と歌われています。
家庭での子どもの暮らしを通しての表現は、学齢に関係なく、いろんなヒントを自分で採りいれたり、 思いのままに「描く」行為の中に、子供の思いが盛り込まれていくのです。 「絵」を教える。と考えている人が多い中で、家庭では、教わるのではなく、「独りでに学んでいくこと」が焦点に成るのです。
形も、色も、思うように描けない中で、子どもたちが「群れて」お互いが影響しあうことにこそ、大きな意味を持っているのです。 言葉を変えると、教えることで、本来の自分と思えないようなものが生まれることは無い、家庭で描く作品の素敵さは、常に発見があるのです。 自分が「学んで、工夫を繰り返すことを繰り返しているうちに、考える」と言う大変な作業を自在に身につけていく凄さのある世界なのです。 そんな「場」。 子どもの心の居場所がどれほど大切かということに気付く展覧会が、西脇市では44回も続いているのです。 普通の生活の中にこそ、学ぶべきことが「複合的」に、子どもたちを育てていくことの大切さが、基本に成るこの展覧会の持つ、大きな意味なのです。 発達段階をきっちり身に着けていくことの大切さは、周辺にいる大人たちが、読めることが大切でもあるのです。