長い間放置したままになっている120号大の作品に「筆」が入り始めました。
描き始めた時には、確か、Don Quixoteのやや磊落な「楽天的な使命感」のようなものが、生涯続いていくことを、自分にオーバーラップさせながら描いて見ようとしたのだったと思うのです。
一見ひょうきんにして、強い意志を貫き通そうとした(Don Quixote)は、一般には、やや眇めで、読者たちがその「意気」に賛同して、読み継がれていったのでしょうね。
「我」に過ぎない滑稽な部分や 「夢を追い続ける姿」に強く共感も生まれたはずです。
そんなことを考えながら、概ね塗り込みが終わったような状態の画面を(whiteやグレー)で、かなり整理を始めたのです。
つまり、どんな方向へ物語を展開させようかと、これから楽しみたいと思っています。