朝から「猛暑」に感けて、マッサージをして頂きに出掛けてきました。 そんな中へ、カメラマン・阪上さんから、電話が入りました。 県展を観に行きませんかとのお誘いです。 「早く観たいと思っていました」と返事をして、お迎えの車を待ちました。 1時間20分ぐらいは車でかかるのです。七㌔以上ある「神戸トンネル」を抜けろと、麻耶・六甲の山麓と、街並みの境界付近にいきなり出て来るのです。
県立美術館分館の≪原田の森ギャラㇼ≫が会場です。道すがらの海側を向けてシャッターを切りました。 同じ十字路で山側を…。 南は、神戸港への下り坂、北を向くと六甲山に向かった上り坂。 神戸らしい風景が広がります。
さて、県展会場に着きました。 駐車場から直接会場入り口までエレベーターで昇りました。
そんな動作にも身体の調子が解るのです。と言うのも、玄関から入って、スロープの導入路を歩きながら、会場までの「心の準備」すら省略して、入り口を通り過ぎたのです。
ちょっと「活力が無いな」と、入り口に入るなり「どうも沈滞した静かすぎる会場」と言うな感じが覆ってきます。 絵画部門から1点ずつを見せて頂いたのです。 堅実な作品が入り口付近の壁面を占めています。 立体「部門大賞」の作品は、矢張りしっかりした作品です。根微妙な細工や、日本の色調が、日本らしい繊細な心の造形に昇華されています。
その付近の絵が静かな軒、「絵画部門の内の日本画が多かったようで、調度立体とマッチをしていて『安心な空間』を形成しているのです。 絵画作品全体が、、これまた自己主張を抑制したものが多いのに、私などの(我武者羅な制作作家)には、物足りない気もしました。 でも教室の2人の作品は良い作品でした。ただ、画面がそりかぇっている儘展示されていることに、作家の注意が足りないことに「恥ずかしい想い」を持ったのです。 受賞作家の一人が2年ばかり前まで教室に通ってきていた人であったのは嬉しい事でした。でも、私の美感に飽き足りないで、いろんな場所を武者修行に渡り歩いているうちに到達した、「自分の心のカタリシス」に到達された好い作品で安心しました。 おめでとうございました。 写真も2人の知り合いが入選されていました。 綺麗な仕上がりです。 でも、なぜこれほど自然物や、風景などばかりの写真が並んでいるのだろうと、「不満」を同道の2人に尋ねますと「肖像権の問題」で誰もが、写真の範囲が「人以外」に求めるのも一因ですよと、教えて頂きました。 なるほど、一番対象になり易い「人物」「記録のための場面」が、そんな気遣いで出品できないような風潮を造っているとすれば、写真ってなんだろうと自分では思いこんでしまいました。 工芸の岡井光代さん、日本画の藤原田鶴子さん、書家の西川純子さん、いずれも西脇市に居を構えている方々です。 挑戦されている謙虚な姿勢に「敬意」を覚えました。
得てして、ちょっとキャリアが出来ると、専門作家に成ったような気持ちになりがちな人と言う生き物。嫌ですねー。等と思いながら、、謙虚に出品される方々に「乾杯」でした。
そんな訳で、小生は、昨日も制作しないまま過ごしてしまいました。 旧い作品から何点かを掲載してお茶を濁しました。
それに、このチラシは、 かって出版を繰り返していた頃の一枚です。
何処から拾って「フォトギャラリー」に所蔵したのだろうと思いながら、蛇足(おまけ)で掲載して見ました。
元気な活動期の私の行動の一片です。
そうそう、県展会場から5分ほどの地点の浜側にある洋食屋「なんじゃろ」と言う店での、昔ながらのビーフカツが美味しかったのです。