じょじょりん文庫

読書好きで雑読。ゴルフ好きでへたくそ。
気の向くままに本ネタとゴルフネタを書かせて頂いています。

ツレがうつになりまして。 細川貂々

2010-06-15 | コミック
ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)
細川 貂々
幻冬舎

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この本,なんかちょっと見かけて,何気なく続編も一緒に買いました。

メーカーのサポートセンターに勤める作者のご主人が,過労から鬱病を発症してしまうところから物語が始まります。
私の知っている人も,若い頃から鬱病で悩んでいて,調子がよいときは普通なのですが,悪くなると,ずっとだらだらよだれを垂らしていたりするのを見て,怖い病気だと思っていました。
作者のご主人も,私の知っている人も,性格的に共通している感じです。

真面目
几帳面
完璧主義
責任感がある
何かあると自分を責めてしまう

なんていう,日本人の美徳と言われるような部分を多く持つ人がなってしまうのでしょうかねえ。
なるのはすぐでも,直るのがいかに大変なのか,この本を読むとよく分かります。
一言にストレスというけど,体質的にストレスに強い人と弱い人がいれば,弱い人は発病して強い人は持ちこたえる。そういうところから,鬱病が怠け病のように言われてしまうのはお気の毒だと思います。

私は,鬱状態にはあまり縁がなかったのですが,更年期になって,なんとなく鬱状態が少しわかるような気がするようになりました。ホント,な~んにもする気がしない日ってあるんですよ。
そう言うときに夫から「良い身分だな」なんて言われようものなら,「死にたい」なんて思うどころか,「今に見ていろよ。後で必ずリベンジしてやる!」と虎視眈々と機会を窺ったりしますので,自分は鬱病ではないな,と思ったりします。

中高年になって,配偶者がぼんやりしていても,特に差し迫った問題がなければ何も言わずに許してあげて下さい。でないと,もっと年を取ったある日突然,こっぴどくリベンジされるかも……よ。


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