じょじょりん文庫

読書好きで雑読。ゴルフ好きでへたくそ。
気の向くままに本ネタとゴルフネタを書かせて頂いています。

痴漢事件の判決

2009-04-15 | その他
今回は,本の感想ではありません。
もしお好きでない方は読み飛ばして下さいますように。

昨日,痴漢事件の判決がありましたよね。
被害者が女子高生で,犯人にされたのは,防衛医科大学の教授(?)。
被害者の誤解なのか,別に犯人がいたのか,何か思惑があったのかわかりませんが,教授にとってはある意味,社会的には死刑に等しい辛酸をなめさせられたのではないかと想像します。

なのに,3年半も争い続けて,最高裁まで戦った意思の力には驚かされます。
裁判は,やってみると分かるでしょうが,けっこうエネルギーを必要とします。
事件についての自分の言い分も言わなきゃならないし,それに対する相手からの反論,考えただけで面倒だし,腹の立つことも言われたりするでしょう。

痴漢事件の難しいのは,目撃者がいればともかく,そうでなければ「やった」「やらない」の当事者間だけの問題をもって有罪無罪の立証活動を行う点にあるのでしょうか。

私の若い頃は,痴漢は多く,女性はたいがいやられ損で泣き寝入りの人が多かったのではないかと思います。「止めて下さい」とはっきり言えずにもじもじして……なんてぐにゃぐにゃした女性が多かった。痴漢天国でしたかね。
ところが最近は,女性も強くなってきたし,実際痴漢なんかされていないのに,おっさんからカツアゲしようなんて,事件をでっち上げそうな女子高校生がいても全然驚かない時世になりました。
だのに,まだまだ痴漢に遭うのはぐにゃぐにゃ女性ではないか,という幻想が世間にも裁判所にもあるのではないかなあと思えます。だから被害者の証言をそのまま信じてしまう。

私も女性ですから,痴漢する男性には強烈なお仕置きが必要と思いますが,もししていない男性が被害者の証言のみで数年間の裁判を余儀なくされることがあるとすれば,これはひどい話だと思います。

火のないところに……とよく言いますよね。
疑われたくなければ男性も気を付けるべきです。
私は夫に自分の経験に基づいたアドバイスをしました。
「両手のアリバイは作っておくこと(両手はなるべくつり革につかまるなど自分の胸の所より上に上げて,他人から見えるところにおいておくこと)」
「混んだ車内では,なるべく女性と密着して正面から向き合わないようにすること」(これ,けっこう私はいやです)
「その際,手のひらは開かず握っておく」

しかし,電車に乗るにも,男女とも色々気を付けなければならないなんて,いやな世の中ですね。

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天使と悪魔 ダン・ブラウン

2009-04-12 | 小説
天使と悪魔 (上) (角川文庫)
ダン・ブラウン
角川書店

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この本,ダヴィンチコードより面白かったです。
ダヴィンチコードでは,イエスの末裔についての話でしたし,キリスト教についてのマニアックな知識があれば,とても面白かったのではないかと思うのですが,今度の天使と悪魔は,やはり知識が有ればもっとおもしろいのでしょうが,イルミナティといったものへの知識がなくても十分楽しめます。

話は,セルンという欧州の化学先端技術の研究センターから,地上のものと触れると反応して化学融合を起こす物質を発見した神学者兼化学者が殺害されるところから始まります。遺体にはイルミナティと書かれた焼き印を押されていました。
殺害した後その化学者が作り出した物質が盗まれていて,セルンに呼ばれていたラングドンが,殺害された化学者の娘と共に物質の行方を追ってヴァチカンに向かいます。
ヴァチカンでは折しも法王が逝去した後のコンクラーベの直前で,ヴァチカン内の監視カメラに盗まれた物質が映っているのが発見されます。ところが,所定の場所に監視カメラはなく,犯人によってどこかにカメラが物質ごと移されていることが分かります。
当該物質は,一定時間ごとに充電しないと他物質と触れない状況を作れない容器に入っていて,ヴァチカンの事務方はパニックになります。コンクラーベの参加者予定者に知らせずに処理できないか試すのですが,そんな中,参加予定者の枢機卿4人が誘拐され,1時間に1人ずつ殺すと犯行予告がなされます。
実際,1時間ごとにイルミナティのシンボルである地・火・水の焼き印を押された枢機卿の死体が発見されます。

最後はちょっと「う~ん?」という感じもしないでもないですが,話自体はテンポが早く,インディジョーンズの宗教学者版と言った感じです。
映画は見に行ってみようかなと思いますが,主人公のラングドンは,できればトム・ハンクスではない方が良いように思いますねえ~ 

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