じょじょりん文庫

読書好きで雑読。ゴルフ好きでへたくそ。
気の向くままに本ネタとゴルフネタを書かせて頂いています。

最近のお年寄りについての悩み

2017-03-14 | その他
私は金融機関に勤めています。

最近多くなったのが,お年寄りからの以下の質問。

私の貯金,どこにいったのかしら。

最初「へ?」と思いました。
なんで私がお客様の貯金の行く末を知っていると思うわけ?と。

でも,そう言って追い帰すわけにもいかないので,とりあえずは話を聞く。
定期預金の通帳のある個所を指して,「私はこのときこれのほかに100万円貯金したはずなのに,ないの。おたくの外回りの人がどこかにやったんじゃないかと思って」と言う。
来たぁ!物とられ妄想!病気が言わせているにしてもひどいよね。

などと思って,プチ認知の人に言っても仕方がないかなという気持ちもないわけではないのだけど,あとで自分が困ったことになるのはいやなので,相手が少々認知がかっていても,「そんなことするような人間はうちにはいないし,チェックが厳しいので,できませんよ」(まれに犯罪する人もいますが,おおむねそんな人はいません)と言う。
けど,こういうことをいちいち言うのって疲れるのですよ。
で,そのあと,肝心の貯金についてどうなっているのかを一応見ないと解決しないので,
「お客様,当行の職員が現金でお預かりすることはありませんので,普通預金の通帳から移したりしていませんか?」
などと聞く。そうすると……
「じゃ,あなたが見てよ」
などと言われ,お客様の通帳をにらめっこして,お金の動きをトレースする羽目になる。
その間窓の仕事もできず,ほかの人に1時間程度応援をお願いをして,いろいろ調べた結果おおむねトレースができて,お客様にも納得してもらって,この日はなんとか帰ってもらう。ああ,やれやれ,とくたくたになる。けっこう消耗します。

ですが,話はここで終わらないのです。

こうした「私の貯金どこに行ったのかしら」というお客様は,ほぼ全員が,3~6か月後ぐらいに,また同じ用途(まったく同じ)でやってくるのです。
で,話は最初に戻って,エンドレス。何回も同じ説明を繰り返すことに。
こういうお客様が,数人いて,困ってしまったりする。
やれ,印鑑がない,通帳を再発行して届いているのに届いていない,隣人に盗まれているのだと,日を空けずやってくる人もいます。

私もああいう風になるのかなと思うと,暗澹たる気持ちになります。
ああ,70歳くらいまで元気で生きて,さっさと死んでしまいたい。

人を当てにしないで,自分のことは自分で管理できるようにしないといけませんわね。


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