光と闇の方程式 1 (1) (Be・Loveコミックス)おおにし 真講談社このアイテムの詳細を見る |
今週は仕事が押していて更新もまばらですが、ぼちぼち頑張りますので、よろしくお願いします。
このコミック、女性弁護士ものの先駆者的な作品かなと思います。
主人公の弁護士真島宇多子は、やり手の弁護士ですが、仕事に熱中するあまり夫の抱く不満に気付かず離婚を言い出され、一人娘の親権も夫に渡すことになってしまうというトラウマを抱えています。
読者にとって面白いモノと言うことで、取り上げられている話は圧倒的に刑事事件が多いのですが、民事事件も、自分の子と思っていたら実は自分の子ではなかったといった事例や、何気なく預かった他人の子が目を離した隙に事故で死んでしまったと言った事例も取り上げられています。
古い作品ではあるのですが、いじめとか、ストーカーといった事件も取り扱われていて、今も十分楽しめる作品だと思います。
中で印象的だったのは、依頼者との関係が述べられた話があることです。
宇多子が見通しで「負け」が明らかな事件を「難しいですよ」と言って、依頼者も納得の上で処理してうまく和解に持ち込んだのに、「判決だったら勝てたのではないか」と、依頼者にうじうじ文句を言われるシーンがあるのですが、実際、こういう問題は多いと思います。
最初に納得して、お金の問題ではない、なんて言っていた依頼者が、後になってぐずぐず文句を言うというのは良く聞く話です。
弁護士という職業が難しいのは、こういう依頼者から報酬をもらわなければならないということでしょう。個人事件を受けない事務所は、こういういざこざがイヤなのだと思います(医者はその点保険制度があるので、こうしたストレスは多少少ないかも知れませんね)。
おひまがあったら是非読んでみて下さい。全30巻ですが……
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