主人の病気の兆候はよく転ぶことでした。それと酷い疲労感に襲われていました。でも私たちももう年だから 仕方ないよね などと話していたのですが、実は ALS (筋萎縮性側索硬化症) という病に冒されていたのです。
主人はよく転んで 一体 どのように転ぶのか? 反射的に体を守る動きが出来なくなっていたからか、歯を欠いたり 頭や顔が血だらけになったり大事になり 2度も 救急車を呼ぶ騒ぎになりました。
奥の方に マリア様の銅像があります。
主人がまだ 自宅で過ごせた頃のアパートの中庭です。彼は いずれは歩けなくなるかも知れないと承知していたので 歩くことに酷く固執していました。 歩行器を使ってよくこのバラの周りを歩いていました。
まだ歩いてるよ、まだ歩いているよ!と 皆が 呆れるほど 毎日 毎日ぐるぐる歩き続けていましたね。でも段々 足も弱ってきて 倒れたら大変なので 医師からもストップされ 歩行器から 車椅子になっていきました。
このアパートは monuments classés historiques デス、と聞いています。日本語にすると歴史的建造物とでも言うのでしょうか、業者さんが内装を変えて改造し アパートにして使って保護していくということのようです。かつては 修道士の宿舎だったそうです。ですから 庭内に マリア様がいたりします。
ベランダに飾られている鉢植えの赤い花 (😶名前が出てこない) は春になると 毎年 花屋さんがトラックで運んできて 各家庭に分けて 飾られます。庭師さんがしょっちゅう来て花を剪定してました。
主人は病院から施設に移って行って もうここに戻ることは無いとわかった時、主人のいる施設の近くに引っ越しました。ここは主人と住んだ 懐かしい場所です。🍀
追記:花の名前は ゼラニウム です。