初め 夫は「パーキンソン病」ではないか⁈ と想定され 投薬が試されていきました。転びやすい事など 症状がいくつか似ているからでした。
パーキンソン病は やはり脳の異常のために、体の動きに障害があらわれる病気です。手足 または全身の震えが起こる事くらいですが 私もこの病気の事は知っていました。
1817年に イギリスのドクター・パーキンソンによって最初の患者が報告され このドクターの名前を取って 病名になったようです。 病気が確認されたのは 200年も前なんですね!
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まもなく、パーキンソン病の協会(アソシアション)があるから 会合に参加してみたら と勧められて 夫はもちろん 私も入会しました。
一回目に参加した会合には 車椅子の方が2名ほどいて 直ぐこの方が御病気なんだと分かりましたが。全体で20人ほどいる中 どなたがパーキンソン病の方で どなたが付き添いの方なのか ぱっと見 分かりませんでした。
パーキンソン協会の責任者は50代くらいの女性でした。ご主人が この病気を患っていた事から 活動を始められたようです。病気が分かって3年くらい経つと聞いても この方のご主人も 体の震えのようなものは全くなかったです。車の運転もされ お仕事も普通にされていました。
いわゆる 車座になってお喋りしたり 時には 紙を使っての工作みたいな事をする日もありましたね。とてもみなさん明るくて どこどこにスペシャリストの教授がいるなどと 情報ももらえて 何しろ 何年も病気を持っていても ほぼ普通に暮らせる様子を見て 私たちも 希望がありました。
しかし、ある日 主治医から 病名が特定された事を知らされました。「ALS」(筋萎縮性側索硬化症) だと言うのです。「残念ながら パーキンソン病ではありませんでした。」と。
パーキンソン病なら 良い特効薬が開発されていて 病気の症状を抑えて より長く生きれるよう研究が進んできているそうです。それでも パーキンソン病だって いずれは体の機能を失われていく大変な病ですが・・・。 残念ながら って⁈ その意味は後々 だんだん分かってきましたが。
パーキンソン病のアソシアションからは 相変わらずお知らせが届いていました。食事会があったり ダンスパーティのお知らせなんかも来ましたね。もちろん 脱会のお知らせをしました・・・
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つい最近のニュースで、『パーキンソン病の患者3人に「iPS細胞」移植 経過順調』という報道を目にしました。
山中教授の研究は着々と進められてるんだなあ、凄いなあ、良かったなあ と思うとともに、パーキンソン病の 200年っていう 年月を思うと 複雑です。人間の脳は 摩訶不思議な なかなか入り込めない世界なんですね、時間が掛かるんですね……。☘