過去の出来事に判決を出していますが、本当にこれで良いのか疑問な面が残ります。
1.遺伝子スクリーニングとの問題
結局、過去の出来事は過去の事で現在進行形の問題とは併記されません。
2.科学的な問題
旧優生保護法自体がアウトだったから賠償なのでしょうけど、漠然とした法律で検証抜きに全て否定されるものでしょうか?
仮に遺伝する恐れがあるのにそれを説明もせずに子供を持つ機会を奪ったと言うのならそれは違うのかと思います。
最低限、どのケースは遺伝するので責任を持って育てられるような証明が必要なはずです。
そうでなければ生まれてくる赤ん坊が知的障害なら保護者遺棄ですよね。
3.社会的な問題
仮に両親とも障害で、更に子供も障害だとして誰が責任を持ってますか?
単に不幸を防ぐのに祖父祖母や親戚、または社会的なサポートに任せると言う話ですよね。
それが悪いとは言えないのですが、そうも上手くいかないのはやまゆり園での非公表希望にも表れています。
本人達ではなく、社会が悪いのですけど。
少なくとも遺伝するような場合に本人に判断能力があったのかと難しいのは今現在も子供が出来た為にグループホームを追い出される事例があります。
面倒見切れないのですよ。
そこからどうにかしないで過去の出来事だから賠償して済ませば国の責任が無くなるのではありません。
4.経済的な問題
これは愚痴に近いのですが、今でも経済的な理由で堕胎するような親がいると聞きます。
経済的に育てられないからです。
それを旧優生保護法で酷い目に遭った人だけ可哀想で済ますとまた障害者への偏見が増します。
簡単に言うと知的障害者なら育てられなくても当たり前だから、何かあったら社会が面倒見ますと言う弱者優先救済ですよね。
それくらいが今思い付く話です。
基本的には祖父母が面倒を見れるようならまだオンラインで、面倒見れないなら妊娠出産はリスクでアウトでしかないのでしょう。
だから、基本的にはこれまでの成功例と失敗例、そしてどのくらい税金を投入したのか説明する責任が最高裁には有るはずです。
憲法解釈だけで判断された結果を国民が納得するのかは難しいです。
何故ならこの賠償金も税金で既に文句がコメント欄にあると書いてありました。
Xのコメントを見る限り、当時事情なんて知らない人が多いのでしょうね。
Xの一般論は今回の判決に勿論賛成で、この不妊治療を悪とするものです。
ですが、今以上に差別的な社会でしかも国もまだ豊かでないのに誰が責任取れたのでしょうか?
それと本質的な問題はそれよりも少子化でこのままだとそんな人達まで面倒見れないのです。
単に最高裁は憲法判断したに過ぎず、将来に渡ってそう言う社会的な負荷を背負わせて大丈夫と言うような計算はしていません。
それに政治家も下記のように言っていますが、現実を直視したらその許可を国民に得てからにするべき話です。
【速報】旧優生保護法判決受け「真摯に反省し心からお詫び」岸田総理 原告との面会も指示(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
最高裁が旧優生保護法を違憲と判断し国に賠償を命じた判決を受けて、岸田総理は「政府として真摯に反省し、心からお詫び申し上げる」と述べました。岸田総理「政府として...
Yahoo!ニュース
旧優生保護法、国の賠償責任認める最高裁判決 林官房長官「賠償を速やかに行う」|日テレNEWS NNN
旧優生保護法の下の不妊手術をめぐり、最高裁大法廷が旧優生保護法は憲法違反として国の賠償責任を求める判決を言い渡したことについて、林官房長官は現時点では判決の詳細...
日テレNEWS NNN
謝罪はするにしても後先の事まで考えたのでしょうか?
子供を育てられないかもしれない人達が出産して更に下手するとまた障害者を増やして社会的な負荷を国民に背負わせます。
その費用まで考えての発言なのか難しいでしょう。
もっと酷い話をしますがDQNと言う障害者でなくても子育てに向かない人がいますよね。
責めるのではなくて、事件事故が起きています。
そして虐待と言う話でもあります。
政府が理想論、綺麗事を述べるのは仕方ないとしてもそれが許容出来るような働かせ方でなかったのは今の改革で知れていますよね。
税金や保険料があり、可処分所得は少ないのですよ。
なのに国民の意思とは別に綺麗事が独り歩きしていませんか?
過去の賠償は支払うにしても国家機関がやったミス、地方自治体もです。
それに医師が関与していますから、この辺りでこの賠償金を補うようにして貰えませんかね。
血税ではなく、失敗した授業料として国家、地方自治体、医師等で支払うのが責任では?
民間なら旧ジャニーズではありませんが、会社潰れても支払い義務はありますよ。