試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

東葉高速2000系2101F [2101] 現行仕様 フルカラーLED表示器編成 (TNカプラーSP化:前進取付施工)

2017-11-06 21:12:15 | 5号東西線,営団線
待望。

第二次整備を終えグリーンマックス製東葉高速2000系2101F現行仕様(2101F)が出場した。
所有車両でTR-200A床板装着車は2101Fが初登場となった。
TNカプラーSP前進取付は試行錯誤を繰り返したが最終的に非動力車共通仕様化へ至っている。




東葉高速2000系2101F 現行仕様。
2101F:2101-2201-2301-2401-2501-2601-2701-2801-2901-2001。
※フルカラーLED表示器編成,TNカプラーSP化。

2000系は東京地下鉄東西線の信号設備更新計画(WS-ATC→CS-ATC化)に沿って登場した。
同時期に落成した東京地下鉄05系13次車と共同開発車でもある。
基本設計は05系13次車に準じており造形の差は殆ど無い。
系列呼称が1000から2000に改められる地味な変更点があった。
現在まで3次に渡り11編成が落成している。
2110Fまでは1000形の代替名目を含み2000系の運用開始と前後し同数の1000形が運用を離脱した。
2004年から順次営業運転を開始した2101F,2102F,2103Fは実質1次車に相当する。
この3編成は側面シンボルマーク下部に[TOYO RAPID RAILWAY]のレタリングを有していた。
実質2次車となる2104Fからレタリング貼付が取り止められシンボルマークだけに変わった。
後に2101F,2102F,2103Fのレタリングは剥離されている。
登場後の目立った変化は余り多くなく推移してきた。
今のところ主だった動きは以下の2編成に留まる。
先ず2014年10月頃に2109Fの前照灯がHID式から2灯並列配置のLED式へ改造された。
都合4灯の前照灯が並ぶ特徴を持つ2109Fも遠方からではHID式前照灯編成との識別はし難い。
また2017年2月頃から東京地下鉄05系では放送機器更新と同時に行先表示器のROM更新が開始された。
翌2017年3月に2101Fは新ROM化に併せフルカラーLED行先表示器へ改造された。
製造初年から13年が経過した2000系では最大の変化だと思う。
2109FのLED式前照灯化改造例があるため他編成への波及が気になるところである。


1000形01F,2101F。

製品は東京地下鉄05系13次車を一部仕様変更した実車さながらの共通設計ぶりを発揮している。
プロトタイプは唯一フルカラーLED行先表示器化されている2101Fが選ばれた。
JR線直通関連の装備が無く信号炎管と防護無線アンテナは搭載されていない。
印刷済の行先表示類は[54T 快速 東葉勝田台]とされた。
東西線では新ROM化により無表記だった各駅停車も[各駅停車]が表示されるよう変更された。
※3色LED表示器編成は[各停]表示。
[快速]は1000形の幕式行先表示器を思い起こさせる。
新鮮味を出すには[各駅停車]を選択しても良かったと思う。
そのフルカラーLED行先表示器だが所有編成とのイメージ離合感を強める原因になってしまった。
在籍する東葉高速形式は1000形01F,12Fの2編成である。
何れも2101Fとはプロトタイプ時期が大幅に異なる。
製品案内書から導入決定時にはイメージ離合が確定していた。


1000形12F,2101F。

3色LED行先表示器編成であれば01F,12Fとの時間差を多少は埋められたと思う。
行先表示類は印刷済の上に純正行先ステッカーも存在しない。
表示変更にはマイクロエース製東京地下鉄07系73F東西線仕様(73F)付属ステッカーが最有力だと思う。
しかし73Fの付属ステッカーは表示が見難く透過も激しい。
加えて運行番号も[XXS]一択で東京地下鉄持ち運用の東葉高速代走仕様しか選べない。
73Fで採用した自作ステッカーはオレンジの発色に手こずり非点灯時は無表示同等になる。
2101Fはやや上を向いた角度と発色の良いフルカラーLED行先表示器印刷により点灯しているように見える。
これを相殺する自作ステッカーの起用は気が進まない。
当面はフルカラーLED行先表示器からの変更が望めず現状を維持する方向である。
40Fと同時期に製品化されていれば01Fとの離合に齟齬は生じなかった可能性が高い。
ここだけは2000系リリースの惜しまれる箇所だと思う。


東京地下鉄05系40F,2101F。

東京地下鉄05系13次車は40F前期仕様(40F),41F中期仕様(41F),42F中期仕様(42F)がリリース済である。
行先表示は各々40F:[西船橋],41F:[快速 三鷹],42F:[中野]とされた。
2101Fとほぼ同時期のリリースながら42Fは旧ROM仕様で[各停 中野]表示にはならなかった。
そのため2101Fは同一メーカーの共通設計形式でありながら何れともプロトタイプが揃わない珍現象が生じている。
一応42Fは41Fのリニューアル再生産品扱いでありプロトタイプ時期を守っただけなのかもしれない。
ただ従来のリニューアル再生産品は行先表示類の変更を伴わない製品が多数派だった。
42Fの例は今後の方向性を示す可能性があると思う。
但し単なる43F現行仕様(43F)への布石と言う考えも否定できない。
現在05系13次車の増備は未定でイメージ離合を回避するにはE231系800番代現行仕様頼みになる。


2101Fサイドビュー(2101:TNダミーカプラー化)。

側面見附は40Fから変更されておらず気になる箇所は無い。
分解すると車体方向が判別し難くなるM2車系とT車系は車内天井に[←]印を記入し今後の入場に備えた。
TNカプラーSPは全車前進取付とし極端に連結面間隔が狭まる製品仕様の弱点を補完している。
ほぼ取付位置は揃い各連結面間隔は大凡均等化された。
CT車系の2101,2001はダミーカプラーをマウントレスTNダミーカプラーへ交換した。
73Fから続く東西線グループに於けるTNダミーカプラー化の系譜は2101Fでも受け継がれている。


東京地下鉄07系73F東西線仕様 (マウントレスTNダミーカプラー化)。

所有編成での20m級コアレスモーター搭載動力ユニット装着編成は40Fが初登場だった。
しかし動力ユニット更新編成の宿命で非動力車の走行抵抗軽減策が採れない。
2101Fは10両編成のため40Fとの性能差が大きく現れた。
加減速のスムーズさはTR-200A床板装着車ならではだと思う。

出場まで時間を要したが概ね満足出来る製品と言える。
プロトタイプは他社の製品化状況を伺うより先ずは現行仕様を選択するのが無難だろう。
グリーンマックス製品には東京地下鉄15000系という商材があり理解出来る。
何より2000系のリリース実現そのものが大きい。
今後のバリエーション展開に期待している。

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