試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-774[ラシ337F-4] 車両振替 (旧クハ103-786[元ラシ333F] 改番,銀河モデルマウントTNカプラー化)

2017-03-03 21:02:26 | 国鉄/JR103系
試金石。

KATO製103系旧クハ103-786(元ラシ333F)用床板への銀河モデルマウントTNカプラー取付を終えた。
これでTOMIX製103系旧製品クハ103-774(ラシ337F-4)の置き換えに進める。
将来的にはTOMIX製旧製品クハ103-373(ラシ337F-4)の車両振替も念頭にあり試験要素を含む内容となった。


JR103系クハ103-774(ラシ337F-4)。

クハ103-774は所有車両でも指折りの劣悪な塗装で推移してきた。
マスキングに失敗し黄色5号が屋根板まで吹き込んでしまった。
そのため屋根板はダークグレー化されておりTOMIX製クハ103形旧製品では珍車になっている。
側面は塗装を剥離した名残が各所に見られる上にダークグレー化時のマスキングが甘く雨樋に締まりが無い。
これまで中間組込が幸いし存置されてきたがラシ337F-4の走行機会を減らす要因だった。
旧クハ103-786はクハ103-774より見られる状態を保っている。
従来とは若干意味合いの異なる車両振替と言えよう。


入工中の旧クハ103-786。

下廻りの整備は終了しており車体各部の標準化が主工程となる。
旧クハ103-786はクハ103-786車体振替時にジャンク車両の原形を保つ屋根板と交換された。
KATO製クハ103形ATC車のモールドによるA形無線アンテナはその形状に満足が行かず全てAssy部品に交換している。
これを踏襲し久し振りにAssy無線アンテナの取付を行う。
先ずA形無線アンテナモールドを根元から撤去した。
切除部を均しΦ0.8mmのドリルでアンテナ取付孔を設けた。
なおKATO製クハ103形用に整形したTOMIX製High-Grade製品用アンテナ開孔治具は使用していない。
直接開孔したのは切除痕を極力目立たなくするためである。


A形無線アンテナを取付けた屋根板。

Assyアンテナは屋根板裏面から流し込み接着剤を投入し溶着させた。
固定後に張り出す取付脚を短縮しライトケースとの競合を防ぐ措置を取っている。
KATO製クハ103形車両振替では屋根板を原則種車流用としており前回施工から大幅に期間が開いた。
その割には上手く行った方だと思う。


グリーンマックス製103系用ベンチレーターに交換した屋根板。

ラシ337F-3,ラシ337F-4はグリーンマックス製103系が11両中8両を占める。
屋根上見附を揃えるためグリーンマックス製103系用ベンチレーターを起用した。
グリーンマックス製ベンチレーターはモハ103-92+モハ102-132(ミツ6F),モハ103-136+モハ102-249(ラシ307F-2)で捻出された。
何れKATO製103系への搭載を試みようと考えていたが意外な時に出番が巡ってきている。
嵌合はベンチレーター取付脚の塗装被膜により程良い固さになった。
ここは技量不足が幸いしたと思う。
ベンチレーターはねずみ色1号で塗装されていたが屋根板とのコントラストは弱くなった。
交換対象がAssyベンチレーターだったため余計にそう感じるのかもしれない。
なおジャンク車両に装着されていたAssyベンチレーターは貴重な保管品に廻っている。


部品交換を終えた旧クハ103-786。

ライトレンズを押さえるにはプリズムケースが欠かせない。
中間組込に限定されるため灰緑色で塗装されたプリズムケースを再用した。
これで全く手応えを得られなかった灰緑色化プリズムケースは永遠に封じ込まれる。
運行番号,行先方向幕はライトレンズがジャンク車両からの転用品に変わり白地のままだった。
これも久し振りとなる自作ステッカーを起用し最低限の外観を確保している。


不都合なく嵌合できた銀河モデルマウントTNカプラー取付済床板。

銀河モデルマウントTNカプラー化は単独施工で一度も車体との関係を確認してこなかった。
ダミーカプラーに合わせた嵌合爪を信用していた結果だがLOTや個体差により多少のずれも起き得た。
結果的には何事もなく組み上げられたものの慎重さに欠けていた。
KATO製クハ201-17,クハ200-16(ミツ3F)の101系用KATOカプラー化は現物合わせのため何度も確認を行った。
カプラーの交換は走行性能に直結する。
今後は適合を謳うサードパーティー製品でも都度照合を行うよう心掛けたい。


[クハ103-786]。

残す作業は改番だけになった。
車両振替用に旧クハ103-786を抜擢した理由の通り節約式改番とし[クハ103-786]を除去した。
追加するインレタには73系用を用い[クハ103-786]のフォント太さへ合わせている。
塗装被膜は厚塗りで転写失敗を許せる状態だった。
古インレタで転写力が弱く全桁やり直しに迫られた。
野暮ったい塗装もこの時ばかりは助けになってくれた。


[クハ103-7[7][4]]。

[74]の組標記が見当たらず両側とも[クハ103-7]+[7]+[4]の組合せになっている。
1-3位側は一直線に[クハ103-774]が並んだ。
しかし2-4位側は[クハ103-774]がやや上方向にずれてしまった。
何度か再転写を繰り返した結果錯覚で直線状になったように見えたらしい。
再転写前が暴れ捲っていたため合格にしたがこれ程ずれているとは思わなかった。
ずれに気付いたのは竣工後で現在も再転写は施していない。




KATO製クハ103形では初登場になった中間組込用のクハ103-774。

ライト基板を撤去したため点灯試験は必要とせずクハ103-774が竣工した。
運行番号は旧クハ103-774を引き継ぎ[47C]とした。
行先方向幕は連動式を考慮し[中野]からラシ337Fで採用している[千葉]へ改めた。
運転台下部は銀河モデルマウントTNカプラー化により配管が姿を消している。
今回は試作要素が強く配管追設は見送った。
復心機構コイルバネ化と共に今後の検討課題となる。




クハ103-774(車両振替)。

クハ103-774はKATO製に変更されラシ337F-4は3社混結に変わり再出場した。
前途の通りクハ103-373の車両振替は銀河モデルマウントTNカプラーの試験結果が絡む。
TOMIX製クハ103-374はメーカー塗装車で状態が良い。
新たにTOMIX製クハ103形旧製品(最終LOT)を1両導入できれば車両更新が進展する。
KATO製元クハ103-278(元ミツ6F)をクハ103-374へ充当しTOMIX製クハ103形旧製品塗装変更車を置き換えたい。


旧クハ103-774,新クハ103-774 (TOMIX製旧製品,KATO製)。

旧クハ103-774はTNカプラーSPを装着していた。
銀河モデルマウントTNカプラーを採用した新クハ103-774はTNカプラーの悪癖を受継ぎ連結器が下垂する。
復心力の弱さも課題で10両編成ではやや気になる箇所になった。
今回の装着はカプラー全体の強度が試験要素である。
クハ103-373車両更新に繋がった場合には当初から復心機構コイルバネ化を組み入れた方が良いかもしれない。




クハ103-774+クハ103-373 (KATO製+TOMIX製旧製品)。

クハ103-774+クハ103-373は銀河モデルマウントTNカプラー+TNカプラーSPに変更された。
連解結は特に不都合無く行えている。
旧クハ103-774はクハ103-811(朱色1号)を塗装変更し竣工させた。
偶然にもクハ103-316(元ツヌ312F)が種車のクハ103-774に入れ替わりクハ103形同士の色温度差が引き継がれた。
KATO製クハ103形+TOMIX製クハ103形の突き合わせは初登場である。
メーカー違いよりも塗装状態向上が上回ったため思ったより自然に受け入れられた。
クハ103-373の動向次第では消滅の可能性があり今だけの組成になるかもしれない。




モハ102-280+クハ103-774 (ラシ337F-4:グリーンマックス製+KATO製)。

グリーンマックス製モハ102-280との連結部は床板嵌合位置の違いにより段差が生じた。
KATO製モハ102形用床板を使用したモハ102-280だが窓セル嵌合爪位置の設計が甘く若干腰が低くなる。
これはグリーンマックス製103系共通仕様でKATO製103系と組合せる以上避けられない。
またクハ103-774はカプラーポケット式KATOカプラーのためモハ102-280と連結器高が揃わない点も引き継がれた。
これは台車マウント式KATOカプラーのTR62で解消できると思う。
グリーンマックス製ベンチレーターの採用は吉と出た。
やや台座とのバランスが悪く見えるものの編成としては統一感を醸し出せている。
今後は銀河モデルマウントTNカプラーの耐性試験が待っている。
この試験はある程度時間を掛ける必要があると思う。
クハ103-373の車両振替は旧クハ103-773で行う方向である。
施工決断まで旧クハ103-773は保留車とする。


転用可能な部品が多い旧クハ103-774。

クハ103-774と入れ替わり離脱した旧クハ103-774は廃車された。
この塗装状態では手の施しようが無く止むを得ない。
皮肉にもクハ103-774は初代,二代目共に廃車になっている。
但しTNカプラーSPや最終LOT床板等保管品確保には相応しかった。
TOMIX製クハ103形旧製品の整備に活かしたい。

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