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上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

秦始皇帝陵と兵馬俑。

2012年04月07日 | 旅行(中国大陸)
西安観光の目玉といえば、やはり兵馬俑を含む秦始皇帝陵博物館。
こちらは西安市内から30kmほど離れた場所にあるので、車と日本語ガイドを手配して観光することに。

13歳で即位すると、すぐに自分の陵墓の建造を始めたという始皇帝。
短期間に6つの国を滅ぼし、通貨や漢字の統一、万里の長城の増築や思想統一を行うなど、
その才能と権威は相当なものだったのだろうと想像する。
(37万点を所蔵、3000点の文化財を展示している陝西省歴史博物館で事前に勉強^^)



約70万人も動員して造られたという巨大な始皇帝陵は、今では陵墓が小高い山のように残るのみ。
現在は頂上に登ることはできないので、下から眺めるながら、未だに発掘されることなく
当時のまま残っていると言われている地下宮殿に想いを馳せてみたり。
きっと、素晴らしいお宝が眠っているのだろうなぁ。

この陵墓から1.5kmほど東へ行ったところにあるのが、兵馬俑坑。
先ず、最初に発見された巨大な1号坑が、こちら。



広~~~っい!!
長さ230m、幅62m、総面積14260平方メートル。
ただ、実際に発掘後復元されているのは手前の部分だけで、後方はまだ手付かずの状態。
ここだけで約6000体の人や馬、50両の戦車が発見されたのだとか。



発掘作業も大変だけれど、2200年以上も前のほぼ破損してしまった一つ一つ組み合わせて復元するのは、
気が遠くなるような作業。これだけの規模だとあと何年かかるのだろう?

 

兵士たちは同じ顔は2つと無く、着ている服や髪型も身分や役割によって違っている。
遠くから見ると1体が小さく見えるけれど、実は身長が180-190cmと、当時の平均(160cm)よりも
少し大きく作られているのだそう。 


(併設の博物館で間近に見ることができる)

実物を元にかなり細かくデザインされた上に、これだけ大きなものを大量に焼いて作るのは、
きっと相当な時間と労力ががかったはず。(当時は色も付いていたそうだし)

続いて、次に発見されたこれまた巨大な2号坑と小さめの3号坑。、



3号坑は軍の司令部だと言われているけれど、将軍の人形は見つかっていないそう。



始皇帝陵墓を守る為に造られたとはいえ、その規模の大きさも編成部隊の配列を考えているところもスゴイ!
実際に、短期間で6つの国を破って中国を統一した秦の軍隊は、相当強力だったのだろうなぁ。

それにしても、井戸を掘っていた農民によって1974年に偶然発見されるまで、2200年以上もの間、
これだけ巨大な遺跡が見つからなかったことにも驚き。
ちなみに、発見者のお爺ちゃんは毎日ここで観光客にサインをしていて、すっかり有名人に。(笑

未発掘の始皇帝陵墓の他にも、まだまだこの周辺は未調査の土地がいっぱいあるだろうから、
きっと他にも何か出てくるのではないかと思わずにはいられない場所。
今後、どんな発見があるのか気になるところ。

帰りがけに、古代から温泉地として歴代王朝の離宮が建てられたという華清池へ。



始皇帝もここの温泉に入ったと言われているけれど、有名なのは唐の玄宗皇帝の時代。
愛する楊貴妃の為の浴室も造って、この風光明美な温泉地での時間を愉しんだのだとか。

そういえば西安郊外にはいくつもの皇帝陵墓の他に楊貴妃のお墓もあって、歴史のロマンを
感じられる場所。(←歴史好きなもので…^^;)



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