
その気なれば幾らでも釣って来れるという宗田鰹ですが、料理の幅がない食材なので、食べるアテがある分だけ釣って来てもらいます。
晩秋の宗田鰹は適度な脂が乗るので、角煮にすると美味しい食材ですが、シーズンに一度食べれば季節感があって良いと思う程度で、2カ月も毎度の食卓に並んで嬉しい料理ではありません。
刺身になる平宗田ならいいですが、血合いが多い丸宗田は角煮の他、ハラモの塩漬けを焼いて食べると美味しいです。
カツオ一匹からわずかに取れる部位なので、ハラモだけを取って一匹を捨てるわけにもいきません。
ハラモの塩と強くして馴染ませ、それを焼いてお茶漬けで食べると至福の味わいです。