甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

医大・石割桜・公会堂

2007-12-17 19:38:57 | 盛岡散歩


・岩手医科大学1号館 内丸

 葛西萬司設計、大正15年竣工。

 この中に、開かずの金庫があると聞いたことがあります。開け方も、何が入っているのかも不明なのだとか。医大は矢巾町に移転することになっているのですが、その時はこの金庫も開くのでしょうか。

 医大病院は複雑な構造で迷路のようです。案内を請うと、床に引かれた様々な色のラインをたどって行くよう指示されます。

 個人的には、外来会計前ベンチの一番奥、振り子時計と誰かの像と、戴帽式を描いた大きな絵のある場所が好きです。

 


・石割桜   内丸(盛岡地方裁判所構内)
 
 直径1.35m、樹齢360年超のエドヒガンザクラ。大きな花崗岩の割れ目に生える姿から「石割桜」と呼ばれますが、明治初期には「桜雲石」と呼ばれていたとか。大正12年天然記念物指定。

 いつも観光客や修学旅行生に取り囲まれている石割桜も、さすがに葉が散りきったこの時期はひっそりとしていました。

 盛岡城が完成したころから生きている石割桜です。花も葉も落としても、見事な枝ぶりです。大切に守る人たちの努力がずっと続いているのだろうと思います。




・岩手県公会堂  内丸

 昭和2年(1927)、当時の皇太子(昭和天皇)ご成婚を祝い、建築されたもの。佐藤功一設計。様式が似ている日比谷公会堂も同じ人の設計です。平成18年、国の有形文化財登録。

 ↑の写真は中央通り側の正面入り口。当初は県会議事堂・西洋料理店・皇族方の宿泊所・ホールの4つの機能を持った建物だったようです。正面入り口右側の西洋料理店(公会堂多賀)と北側の大ホールは現役です。 

 公会堂には昭和33年製造のコンサートピアノがあります。このピアノ、そしてホールの響きがとてもいいと、5月に出前コンサートに来た矢野顕子さんが話しておりました。今度ジャズコンサートでも使用されるようです。
 
 この正面入り口前と、県庁側(西側)の入り口前には大きなクリスマスリースが設置されています。夜にはライトアップもされているようです。中ではリース展が行なわれていました。



 正面入り口左手にある原敬像。昭和26年、本山白雪の作。若いお姿の原敬先生です。



 県庁側入り口前のリース。正面入り口と少し違うのかな?北側の入り口にはありませんでした。



 西側の壁。小さくてよく見えませんが、アールデコ調のレリーフが美しいです。