甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

大漁

2007-12-02 16:44:07 | 食道楽
 
 久しぶりに宮古の実家に行き、魚菜市場で買い物をしました。
 宮古を離れて、これまで売っていて当たり前と思っていたものがなかなか手に入らないことに気づきました。新鮮な魚や子供の頃から慣れ親しんだ(そして大きくなると敬遠するようになった)お菓子など。魚菜市場ではそういう郷愁を満足させるものを買うことができます。
 今回の収穫は・・・タラとタコの刺身、新巻鮭の切り身、鯖の味醂干し、鮭の心臓(ホッツ)、うにごはん、豆餅、すっとぎ・・・これだけ買っても3000円しません。
 豆餅、大好きなんですが、不思議と盛岡周辺では見かけません。「豆大福」ならあるんですが。やわらかい餅に、黒豆が入っているんです。あんこは入っていません。餅にわずかな甘みがあります。
 すっとぎを盛岡で買うことは、不可能だと思います。子供の頃、冬になると良く食べたものです。お店でも売っていたし、祖母も作っていました。大豆と米の粉などをまぜてまとめて・・・というようなものです。私も作ってみたことがありますが、似て非なるものができあがり、食べられるものではありませんでした。
 魚菜市場で買ったすっとぎは、青豆の黄緑色。豆のつぶつぶと、ねっとりした濃厚な豆の味と、ほんのりした甘さが絶妙でした。これ、ストーブの上であぶって食べるのもまたいいんです。
 あぁ、また魚菜市場に漁に行きたい。今度は毛ガニやはらこをぜひ・・・。

(写真:すっとぎ最後の2切。売っていたのはこの4倍程の塊で500円)