今日のレッスン・・・・骨折編

4才の頃から教室に来ている男の子。

この春で2年生になるのでもう3年になります。

始めの頃はよく仮面ライダーごっこして遊んでいました。（当然私は怪人です。仮面ライダーになった事は一度もありません。）

4才だとさすがにドラムセットに座ると手足が届きません。

レッスンではいきなりドラムの練習はしません。

小さい子は特にです。

身体が合わないという事もありますがそれよりも先ず私に慣れてもらう事が先決です。

彼も初めてのレッスンではずっと泣いていて自分の名前を一回言って終わりました。

そんな彼は今ではもう曲に合わせてドラム叩いています。

たいしたもんですよ。

何せ彼はものすごく物覚えが良いです。

さすがに教えた事をその場ですぐにできるという事はありません。

でも覚えたらまず忘れる事はありません。

そんな彼ですが最近骨折をしました。

もう3回目です。

鎖骨、右腕、鎖骨の順です。

ダンス教室に通っていて側転した時着地に失敗した模様。

全治一ヶ月。

でも、でも、、、教室には来ています。

遊びに。

さすがにドラムは叩けません。

でも遊びに来ます。

この前は昔懐かしい野球盤で勝負。

私の圧勝です。

次回はまだ考えてません。

でも私が勝てる物にします。

おとなげない。。。。

ゲームとか持って来られたら絶対勝てません。

それにしても、、骨折してもレッスンに来る根性がすごい、、、

今日はチョコ持って来ました。

今日のレッスン・・・・早くも 編

ここには初めて登場する女子高生。

彼女は昨年末から教室に通っています。

目的は今年の文化祭。。。

早くも　　です。

彼女の通う高校は毎年文化祭でLIVEが行われます。

他の高校の文化祭とちょっと違います。

その高校は毎年テーマ曲を決めるそうです。

決め方は・・・その学校の生徒のバンドがオリジナルを作ります。

その学校はバンドが盛んでたくさんバンドがあります。

各バンドが一曲ずつ作ります。

それを夏前に全校生徒で投票して決めます。

テーマ曲に選ばれるのは1曲、つまり１バンドのみです。

決まった曲は昼の休憩時にガンガン流します。

そうして盛り上げて文化祭の日にその選ばれたテーマ曲を作ったバンドがLIVEをします。

この学校の伝統行事みたいなものです。

文化祭の日は相当盛り上がるそうです。

彼女のバンドが今年のテーマ曲に挑戦するそうです。

毎年いくつかのバンドが候補にあがり結構激戦らしいです。

早くから練習しておきたい　と教室に通っています。

この行事には過去何人か同じ理由でレッスンに通っていた生徒さんがいます。

彼女にとっては先輩にあたります。

なぜか・・女の子ばかりでした。

結果的に何人かはテーマ曲を演奏するバンドには選ばれませんでしたがみんな物凄く頑張っていました。

そんな彼女のレッスンはまだ日にちがあるということもありのんびりです。

彼女自身もそんなにまだエンジン掛かっていません。

きっと・・・もうあと何ヶ月かするとスイッチ入るのでしょう。

今日のレッスン・・・・男子高校生編

ここには初めて登場する男子高校生。

彼は私が通う一宮の楽器店の教室の生徒さんです。

もう二年になります。

ドラムを習いに来ようと思ったきっかけは未だに判りません。

多分「ちょっと試しに」といった部類の軽いノリだと思われます。

私としては全然OKです。

教室に通うのには色々な目的の生徒さんがお見えになりますが「ちょっと試しに」なんて生徒さんも大歓迎です。

私立の高校に通う彼はドラムにあまり興味がない様子でした。

レッスン自体もゆっくりやっていました。

学校の友達とバンドを組むわけでもなく・・

でもまぁそのうち興味を持ってくれれば。

毎回レッスン開始時は世間話です。

裕福な家庭に育った彼はブランド好きです、高校生ですでに。

ある日の私との会話です。

「ここの部分を叩いてみて」

「うん、ちょっとその前に時計はずしていい？」

「どうぞ」

彼はゴツイ時計をしているので

「その時計はどこのなんちゅう時計？」

「*****」

「マジで・・・・・・・・・・・・・・俺の時計は****よ」

「ああそれね。それは中学で卒業した」

「・・・・・・ちょっと1週間時計交換しない？」

「いや」

あっさり却下されました。

彼はいい子です。

挨拶もちゃんとできるし私との会話も普通に成立します。

何よりも私の話をちゃんと聞きます。

明るいし・・・

そんな彼は今月で教室を退会します。

理由は大学受験です。

彼はまだ1年生。

もう受験勉強スタートらしいです。

大変です。

でも彼にはやりたいことがはっきりしています。

夢があります。

ここの大学に行きたいとはっきりとした意志をもっています。

最近彼はドラムに興味を持ってきました。

今練習している曲があります。

今月のレッスンはあと1回ですが・・・

なんとしてもその曲をフィニッシュします。

今日のレッスン・・・・気合編

発表会も終わり・・いつものレッスンが再開です。

嵐が去ったあとの静けさ。

中にはもうすでに来年の発表会に向けて練習される生徒さんもお見えになられます。

まず具体的にこの曲と言ったものではなく１年かけて身につけるテーマを決めます。

それを１年みっちり練習して本番に臨むという作戦です。

そのテーマに沿って選曲をしていきます。

テーマはもちろん各生徒さんに因ります。

こんな曲ができるようになりたい　とか　こんなプレーがしたい　といった希望に添って決めていきます。

来年に向けもうすでに気合入っています。


もちろん通常のレッスンでは発表会中心のレッスンばかりではありません。

以前にも登場したやんちゃな中学生は卒業を間近に控えています。

卒業生を送る会で演奏することになっています。

去年みんなの前で演奏することは決まっていましたが暮れに一度チャラになっていました。

でもここにきて急にその企画が復活したそうです。

その話を私が聞いたのは２週間前。

本人はやる気満々。

でも彼はあまり普段練習してきません。

でも・・

今回は違う。

練習する。

気合入りまくり。

同級生の前でいい演奏したい。

先生何とかして・・・

時間は１ヶ月弱。

はっきり言って時間が足りません。

でも彼がそう言うならやるしかありません。

私も気合を入れます。

何とかするからがんばれよ。

判りました。

と・・・・ここまでは一昔前の青春ドラマのエンディング場面みたい。。。。。。

よしやるぞ！！！

はい！！！先生（・・・とは言っていませんが）

で・・どんな曲？音源持ってきた？

忘れました。

・・・・譜面は？

ありません。

２人で気合が入って盛り上がったのは一瞬でした。

譜面がなくても曲がわかっていれば何とか練習開始できるのですが・・・

その日は一瞬盛り上がっただけで終了です。

で・・・その次のレッスンは風邪でお休みです。

時間がどんどん過ぎてゆく。。。