Dairy Gorin

レッスンスタジオGorinの日常を紹介します。

今日のレッスン・・・・30代働く主婦編

2008-07-23 17:56:02 | 神保
私の教室に通われる30歳代の働く主婦の生徒さんがお見えになられます。

もう2年くらいでしょうか。

始めの1年は右で練習していました。

というのは  もともと左利きなのです。

本人の希望で右利きのセッティングで練習していました。

始めのうちはそう問題なかったのですが・・・

進んでいくうちにやはり無理が出てきます。

演奏をする時に物凄く力が入ってしまうのです。

無理して体を動かしているという感じでした。

私的には「ヤバイな」と。。

でもちょうどその時期発表会に彼女は出演する為に練習をしている最中でした。

今から本来の左に変えると・・・間に合わなくなるかも・・・でもこのまま変な癖が付いてしまうかも・・・

実は相当悩んでいました。

時間的なことや彼女の負担、メンタルを考え不本意ながら右でいきました。

そんな私の心配を彼女は知ってか知らず本番を見事に乗り切りました。

いい演奏でした。

そして・・・発表会後私のほうから言う前に彼女の方から「やっぱり左で」という話がありました。

早速左で練習開始です。

でも・・・やっぱり最初のうちは苦労していました。

やはり力が入ってしまっています。

右の時の癖でしょう。

私はゆっくり時間をかけて練習して行くつもりでした。

なかなか先には進みませんでした。

でも彼女も根気よく練習していました。

私がその時目指していたのはドラムを力を抜いて叩く感覚を身に付けてもらう事でした。

頭で体を動かしているうちはその瞬感覚はつかめません。

でも全然つかめなくてもその感覚は急にやってくる事があります。

私はその瞬間を待っていました。

先日・・・・・

彼女にその瞬間がやってきました。

本当に急にです。

先程とは別人。

そこから先は早かったです。

なかなか先に進まない練習カリキュラムもあっという間。

いよいよ曲の練習を再開です。

もう本人は「バンドやりたくてしょうがない」って常々話していました。

彼女自身で「一通りのカリキュラムを消化してレッスンで一曲仕上げてからバンドやる」って決めていたみたいです。

ここまで来たら・・・・もうチョいです。





































































今日のレッスン・・・・青年 パンクビート編

2008-07-09 15:32:47 | 神保
昔ギターをやっていた青年が今私の教室にドラムを習いに来ています。

25歳ぐらいの社会人です。

彼はもう2年くらいになります。

もともとバンドでギターを弾いていました。

高校生の頃だそうです。

彼のレッスンでは今めちゃ早いリズムの練習をしています。

パンク系のリズムです。

この手のリズムを初心者が演奏すると手が吊られてぐちゃぐちゃになってしまいます。

これを習得するには訓練が必要です。

すぐには出来ません。

時間が掛かります。

彼が「どうしてもこのリズムがやりたい」といったのは今年の始め頃でしょうか。

時間掛かるけど大丈夫? と聞くと 大丈夫 と。

この練習はとにかく同じ事をゆっくりから何度も何度も繰り返し練習しなければなりません。

しかも厄介なことに・・・だんだん出来るようになるのではなくある時急にできるようになります。

もちろん何度も繰り返して練習していれば の話ですが。

だから練習しても成果がわかりにくいのです。

ちょっとづつ出来ていくなら気持ちも切れることはないのですが何回練習しても目に見える成果は上がってこないと気持ちが切れてしまいます。

でも彼は根気強かった。

ついに先日できるようになりました。

この半年ひたすら同じ事をレッスンで練習してきました。

彼の気持ちは一度も切れることはありませんでした。

ただひたすら、黙々と、。

レッスンでほとんど会話もなくひたすら練習する日もありました。

イライラすることも無く・・・。

見ていて清々しいくらいでした。

出来たときはとても嬉しそうでした。

私もとても嬉しい気分になりました。

しかも彼はこのパターンが出来るようになっただけでなくいつの間にか音もデカくなりトータル的に物凄く上達しました。

これでやりたかった曲もバンドで出来るようになったのです。

それにしても・・・恐るべし忍耐力です。

ちなみに彼はこの半年一度もレッスンを休む事はありませんでした。