嗚呼~!しらき

眠らない街、東京日記

住宅トラブル

2005年01月13日 21時41分40秒 | Weblog
私の部屋の下にはきちがいが住んでいる。
私は木造アパートの二階に住んでいるのだが、変な人が越してきたと感じたのは年越し間近の30日の事。
時計は夜の十時をまわろうとしていたそのとき、チャイムが鳴った。
「ピンポン、ピンポーン」私はもちろん居留守を使った。するとまた五分後に
「ピンポン、ピンポーン」
もちろん居留守を使った。ところがまた五分後に
「ピンポン、ピンポーン」
さすがにしつこいのでインターフォンにでると、
「下に引っ越してきた者ですが、」
おっ!これはあいさつか?何かもらえるぞ!喜んだ矢先
「六番の駐車場を使ってるんですけど、ミニバイクとめてないですか?」
キレ気味で男がいった。
「ちがいますけど」
キレ気味で私が答えた。
「じゃあ、止めてる人知りませんか?」
さらにキレ気味で男がいった。
「知らないです。」
ガチャリと私は乱暴に受話器を置いた。私は非常に腹が立った。なんて奴だ!!いきなり失礼じゃねーか。
その日はその会話で済んだのだが、その日から奇声や壁を殴るような、尋常ではない音がたまにするようになったのだ。

元日の夜家に帰ると、
「おめえいい加減にしろや!」
どこからともなく罵声が聞こえてきた。
おっ!これはミニバイクの犯人が見つかって怒鳴られてるんだと思っていた。
しかし、罵声はおさまらずよく聞いていると一人の男の声しか聞こえてこない。しかも「えた、ヒニンはでてけー」などと、わけのわからない事を叫んでる。
恐い!変な奴がこのアパートにいるぞ。
結局、夜中の1時ごろまで罵声はつづいたのであった。
次の日私は早速不動産に苦情の電話をした。
その2、3日後。私は友人宅にでかけるため夜の八時頃に部屋をでて、自転車をだそうとしていたら
「ガチャ」
私が部屋からでる音を聞いて、例の男が部屋からでてきた。そいつの風貌は三十代後半で、ずうたいがでかく秋葉系、そしていかにも彼女がいなくて車が命という感じだ。まさにきもい!やっかいな奴がでてきたぞ。ここは笑顔であいさつしよう。
「こんばんわ」
すると男はあいさつもせず「あんたここの住人?」
血走った目をした男はキレ気味で言った。
「そうですけど」
「何号室に住んでるの?」それから男の尋問が始まった。
一人暮らしをしてるのか、とかプライベートな事をずけずけ聞いてくるその男に腹が立って
「何でそんな事を答えないといけないんですか?」
すると男はキレながら
「ここに不法でミニバイクを止めてる奴がいるんだよ!」
「そういうことは不動産に言ったらいいじゃないですか!」
まだミニバイクの話をしているその男は完璧にキレながら
「ここに不法で止めてるバイクとか今度全部撤去するから!」
きちんと自転車を止めてる私にそいつは怒鳴りつけた。
こんな理不尽な事って許せない!私は怒り狂いながら不動産に電話した。
私はそいつに本気で嫌がらせをしてやろうと思った。でもどうやったらダメージを与えれるか考えた。あいつの部屋の前にうんこ。あいつの愛車にうんこ。あいつの行動範囲全域にうんこ。あいつの頭にうんこ。いろいろ考えた。しかしあいつがうんこ好きだったら逆に喜ばせてしまうことになる。困ったことになったぞ。敵はかなり手強い。
そんな困っていた私に不動産からの電話が鳴った。
「下の部屋の方に直接注意をしましたので、もう少し様子をみてください。」
少しほっとした。でも、油断は禁物である。なにせあいつは秋葉原の暴れん坊将軍、いつ暴れだすかわからない。そのときに備えて、あらゆるうんこの嫌がらせを考える私であった。