嗚呼~!しらき

眠らない街、東京日記

夜道はライトをつけましょう

2005年01月21日 12時28分20秒 | Weblog
私の家は駅から徒歩で15分かかる。ここでいう徒歩は健康で若い成人男性が歩いた場合にかかる時間で答えているが、私が歩くと20分かかる。さらに、デューク式で歩くと1時間はかるくかかってしまうのだ。
そういうわけで、私は駅に行くのに自転車を使っている。私はマナーだけはいい人間なので、夜はちゃんとライトを点けて運転する。しかし安物の自転車なので乗りだしてすぐにライトがきれてしまった。しぶしぶ夜道は電気を点けれない状態で運転していたのだが、

「自転車のライトを買え!」

と脅迫をしていたかいがあり、友人が自転車のライトをプレゼントしてくれた。そのライトはゴム製のバンドをハンドルにはめるタイプで、ドライバーを使わなくても手軽にハンドルに固定できる優れもの?!というかんじだった。
しかしハンドルにはめたもののバンドがゆるくて、自転車が動くたびにくるくるとライトが回転してしまう。最終的にライトは私の顔を照らした状態で止まってしまうのだ。私の顔は常にライトアップされ、街を気味悪く彩る動くオブジェ化となっている。夜道ではなく、私を照らすようじゃ意味がない。
そこで私は赤いランプがチカチカ光る点滅灯を購入した。それはサドルの椅子を支える棒にわっかのようなものをはめてねじで固定させるタイプで、後ろからみると座席のしたで光り輝き後方からきた車に存在をアピールできるのだ。早速とりつけようとしたらサドルの棒が太くてわっかがはめれない。仕方ないのではめれる場所を探すと前籠のちょうど後ろに位置する、ハンドルの中心部を支える棒にフィットした。

「おっ!ここにとりつけよう。」

無事とりつけも終わり、これで夜道も安心だと私は胸を撫で下ろした。それと同時に車にひかれる心配がなくなって、ひさしぶりに堂々と夜の道を自転車でこいでまわった。

「こんなに堂々と胸を張ってこげるのは最高!超きもちー!」

最高の気分に浸りつつ、私の目の前にあるライトと点滅灯を指さし点検した。
あれ?私からは完璧に点滅灯とライトの確認はできるが、後方からきた車には私が完全に邪魔で確認できなくなってる!!私にしか光っているのを確認できない。これじゃあ自分で頭が悪い、もしくはおかしいことをアピールしているようなものだ。唯一の救いは前方からきた車には赤くチカチカと点滅した私が確認できることくらい。

自転車です!危険ですよランプから、この人!危険ですよランプに変わってしまったのである。

私はまた堂々と自転車をこげなくなった。