室蘭の「道の駅みたら室蘭」から出発です。
本日の夕方には苫小牧発仙台経由名古屋行きの、太平洋フェリーに乗らなければなりません。しかし午前中くらいに室蘭を出発すれば、余裕で苫小牧東港には着けます。
道の駅での情報で、安田顕氏が卒業した絵鞆(えとも)小学校(廃校)の一般公開が行われるという情報を得たので、行ってみることにします。珍しい円形校舎とのことです。
しかし、一般公開時間までにはまだ時間があるので、絵鞆小学校にほど近い絵鞆岬を見学することにしました。その前にセコマで朝食です。
北海道産山わさび使用のおにぎり
セコマの北海道牛乳
セコマの北海道アイスクリームで〆る。
室蘭八景絵鞆岬に到着です。
展望台があります。
ここもいいな、地球岬以外にも景気がいいポイントがあります。人も少ないです。
「室蘭発祥の地。絵鞆とはアイヌ語のエンルムから転じたもので、(突き出している頭・岬)というのが語源」とのことです。
ロケーションが良さげなので、2mFMでCQを出したところ、地元のJE8某局から応答がありました。すぐ近くという事で、自宅に招かれコーヒーをご馳走になりました。昔の合法CB機など、懐かしい機器も見せていただきました。大変有難うございます。
一般公開の時間になったので、絵鞆小学校に向かいます。車は校庭に停められます。校舎は2棟あり、手前のものが管理棟と最上部は体育館となっています。こちらの方が古く「旧耐震」で設計されたため、通常の立ち入りは禁止されていますが、公開日は有料のガイドツアーが行われます。奥の方はそういう制限がないので、公開日には自由見学ができます。
安田 顕さん(卒業生)のサインがありました。写真右下の猫は「鞆蔵」(ともぞう)です。後で説明します。
かつては丸い校舎2棟と通常の直方体の校舎1棟があり、校庭も広かったのですが、直方体の校舎は解体されており校庭も半分くらいになっています。(校庭部分の半分は売却された)当時は児童が多かったため、狭い敷地を有効活用するために、円形校舎としたようです。
新しい校舎の方から見て行きましょう。
この周辺には「絵鞆貝塚」があり、貝塚の一部は旧校舎敷地内に現存していることが確認されているそうです。
こういう丸い教室は初めてみました。扇状に机を配置することになります。
出入り口付近が教壇になります。特徴としては、次の事が考えられます。
・先生の位置からは逆光になるため、生徒の顔が判別しにくい。
・出入り口が教壇の横にあたるので、遅刻すると入りにくい。
・机の並びが扇形になる。
校舎の中心には、らせん状の階段が設置されています。
落下防止用の鉄の棒が曲がっています。これは、児童が悪戯をして曲げてしまったそうです。(小学生くらいならするよな)さらに、ここから落ちた子もいたとか。(大事にはならなかったそうです)
子供はイメージです。児童がいるころは、賑やかだったのでしょうね。
旧耐震校舎の見学は、500円/1人の有料ツアーとなります。ボランティアにより保存活動が行われているので、少しでも力になれればと思い参加しました。新耐震の建物の方はいいのですが、旧耐震の建物を残すには耐震工事を行う必要があります。議会ともかけあっているそうですが、工事完了の期限があり保存会としては苦労しているとのことです。
じゃあ新耐震側だけ残せばという意見もあるでしょうが、同じ円形でも建設された時代が異なり、古めかしいキノコ状のドーム屋根がデザインされたものと、比較的近代化されたデザインの円形屋根の両方が並んでいるのが価値があるということで、両方の存続を目指しています。
宿直室かな、廃墟感があります。夜は怖そう~
放送室です、一度は取り壊しが決まっていたので、教室内の備品やこういう機器などは、ほとんど廃棄されてしまったそうです。存続が分かっていたら、残しておくことができたのにとおっしゃってました。この部屋には、唯一この操作卓が残されていました。
これが旧耐震側建物の最上階にある体育館です。写真だと一部の切り取りになってしまいますが、実際に立ってみるとすげー景色です。有料ツアーに参加して良かったですわ。
体育館にあった絵鞆小学校校歌です。安田氏も、歌ったのでしょう。
猫の「鞆蔵」については、ちょっと書きましたが、ここで紹介いたします。絵鞆小学校の七不思議のひとつだそうです。
「旧絵鞆小学校には、顔が2つ脚が6本のホルマリン漬けの猫の標本があり、薄暗いホールの棚の前を通る子供たちをおののかせていたといいます」と説明があります。
それが、2015年の閉校・校舎解体の危機にキャラクターとなって飛び出しました。このイラストは、猫が振り向いている様を描いているのではなく、ほんとうにこの猫がいたことになります。尻尾も2本あるように描かれていますね。
その鞆蔵は、夜な夜な瓶から抜け出して、校舎内をさ迷ったとか。その時の足跡が校舎内にいくつか残されているので探してみて下さい。(※諸説あります)
※ほんとは、校舎建設途中に猫がまぎれこんで足跡をつけたとか
鞆蔵は、今や愛されキャラクターとなり、缶バッチにもなっています。これも応援の為に購入しました。
午後からは、フェリーに乗るために苫小牧に向かいます。
途中のセコマで昼飯を調達します。和風豚焼きうどん:128円+TAX これもコスパ最高で美味いっす。
デザートはとろけるラッシー白桃
あと、セコマのガラナバー 今回の旅でもセイコーマートには、ほんとにお世話になりました。
なんのトラブルも無かったので、余裕で苫小牧東港に到着しました。いきなり列に並ぶのではなくて、ターミナルビル前の駐車場に停めます。ネット予約はしているのですが、窓口での手続きが必要です。すでに20人以上並んでいたので最後尾につけます。名古屋港よりも手際はいいようですが、30分以上はかかりました。
手続きが終わってから、乗用車乗船駐車場に並びます。このあたりは、フェリー会社によっていろいろとルールに違いがあるので、事前にネットで調べたり係の人に聞くといいでしょう。
名古屋行きなので「名古屋」の行先案内紙を掲げて、名古屋行きの列に並びます。この船は仙台港を経由するので、間違わないように区別するためです。めっちゃ車が並んでいて、本日の船は満車のようです。
乗車時間になると係の人が誘導するので、指示に従って乗り込みます。エレベーターは3基あるので、自分が乗ったエレベーターを覚えておく必要があります。
無事に乗船できました。やはり思った通り、非常にたくさんの人が乗ってきます。
さいなら北海道
やけに人が多いなと思ったら、「8月9日以降、相次いで発生した台風による結構や臨時便での運行により一度も名古屋港への入港ができませんでした。そのため商品の売り切れが多発しております」と書いてます。
あー、やっぱり欠航が相次いでいたので、乗れなかった人たちがこの便に集中したみたいです。おとといの便も名古屋までは運行していないので、予約時にやむなくこの便になったのは、結果的にラッキーだったようです。
自販機のビールは全滅だぁ。どうも契約上自販機の補充は名古屋港でしか出来ないようです。売店では「サッポロクラシック」を扱っているようなので、どうしてもビールという人は売店の営業時間に買うことなります。
こんなに混んでいるフェリーは初めてでした。共用部分には人が溢れています。放送では、指定席の間違い発生、靴の取り違え発生など、注意喚起が繰り返されています。風呂も入りたいとは思いますが、少し落ち着いた深夜に行こうかなと思います。
乗船する前に、セコマで豚丼を買ってたので部屋で晩飯をいただきます。
それとスーパーで買っていた季節の檸檬堂(少しお安かった)を、部屋の冷蔵庫で冷やしてぐびーっといただきました。
つづく