長年使っていたAKAI電機のカセットデッキが不調に陥りました。AKAIのGX-M50は40年以上前に秋葉原で購入したもので、当時AKAIの最上位機種です。そのため飛びぬけて、素晴らしい音で録音・再生ができました。
カセットテープも各社からいろいろと販売されており、クロームの方がいいとかTDKのSAは高域が素晴らしいとか、MAXELLのUDは音全体のダイナミックさがいいとか言われていた時代でした。エアチェック(FMラジオから録音する)も流行っており、FM放送の番組を詳細に掲載するFM-fanなどの雑誌も売られていました。
このデッキはかなり高頻度で使っていたので、一度メーカーでヘッド交換をしています。しかーし、最近は使う頻度が激減して飾り物状態になっていました。
2025年2月23日、福岡サンパレスでPAO~N(福岡KBCラジオの人気番組)のイベントに行きました。このイベントはめっちゃ楽しかったのですが、ダイジェスト版を3月23日にKBCでラジオ放送をするという告知を聞いたのであります。よっしゃ、カセットテープにでも録るかと思い、GX-M50で試し録りをしてみたら数秒動作するのですが、自動でテープの走行が停止してしまいます。何度か早送り・巻き戻し・録音・再生を試していたらテープを噛みこみました。(だめだこりゃ)
一応開腹して簡単に直らないかなと思いましたが、メカ部分の機構は複雑で手に負えそうもありません。AKAI電機はすでに無く、どうしようもありません。(存続していたとしても、古いので修理は受け付けてもらえないだろう)
どうしてもPAO~Nの放送を録りたいので、あたらしいカセットデッキを探します。(そうまでするか、ラジコで録音するとか方法はあるやろう)昔のカセットテープもあるし、カセットデッキは絶滅危惧種でもあるので、この際新調することにしました。
PAO~Nが全盛期のころは、カセットテープも全盛期だったので、やっぱりカセットテープやな(そうか?)
ネットで調べてみると、日本製はTEACくらいしか新品はないようです。あと、TASCAMという会社からも業務用っぽいものが販売されていますが、外見はTEAC製とクリソツです。(TEACはシルバーでTASCAMはブラック仕様)TASCAMはラックに取り付けられるようになっていて、価格も数万円お高いです。さらに調べてみると、TASCAMはTEACのプロフェッショナル機器の販売会社となっているので、見た目はクリソツでもプロ仕様の部品などを使っているのかもしれません。
また、TEAC製の現役カセットデッキは2種類あります。
①ダブルカセットデッキ W-1200
・ダビングやマイクとのミキサー機能あり。
・もちろんダビング可能
・ドルビーNRは再生のみに対応(TEACのHPによると、現在ドルビーNRに対応するICが製造中止のため新規にドルビー搭載のカセットデッキは製造不可である。そのためドルビー再生は近似的に対応)
・USB出力ができるのでパソコンに録音可能(パソコンに録音するには、Audacity等のフリーソフトを使うとある)
・参考価格:50K円程度
②CD付カセットデッキ AD-850-SE
・カセットx1,CDx1
・マイクとのミキサー機能あり
・ドルビーNRは録音・再生とも未対応
・USB出力ができるのでパソコンに録音可能(W-1200と同様)
・参考価格:63K円程度
吟味に吟味を重ねます。
①CDデッキはTEAC製のFMチューナーに搭載されている。またMARANTZのCDデッキも現役で動作中なのでCDは不要。
②ダビング機能は重視しないが、カセット部分が2つあるということは、将来どちらかが故障しても1つは生きている可能性がある。
③昔のカセットテープでドルビー録音したものもある。
④カラオケはしないので、マイクとのミキシングはどうでもいい。
➄価格は安い方がいい。(ただし、必要な機能の欠如・性能の低下に繋がらないこと)TASCAMはいいかもしれないが、今後メインのオーディオ機器になることもないので、TEACブランドでいいかな。
ということで、TEACのW-1200にしました。R天で購入して、数日後に到着しました。
気が付いたこと
①今のカセットテープは、ポジション(ノーマルとかハイとか)を自動検出できる。なので、ポジション切り替えSWはない。
②カセットテープは種類が少ないながら手に入るが、ノーマルテープ(Type1)が多い。ハイポジションもあるが、かなり割高感がある。
③ドルビーNRは搭載していないが、通常使っている分にはノイズが気になることはない。技術革新か?
④こないだ秋葉原に行ったのだが、ほぼオーディオ関連の店はなく(見た範囲内で)カセットテープも売っていなかった。家電品は扱っているものの、インバウンド専門に特化している売り場が多く見られた。
➄カセットデッキは絶滅危惧種だな。この機会を逃したら、二度と手に入らなくなるかも。
⑥ラジカセは、けっこうしぶとく生きている。(現役機種多い)
AKAIは買った事はありませんが、イメージで言うと「2トラサンパチ」とかに代表される高級オープンリールが頭に浮かびます。
私もカセットデッキを何台買ったことか…
一番多く買ったメーカーはソニーでした。
他は社販でけんちゃんも2台買いましたが2台とも故障や不調は皆無で寿命全うまで快調でした。
けんちゃんのカセットやCDメカは細かい部品まで含めて自社生産なんです。
ヘッドやCDのピックアップは買ってましたが市販の規格品ではなくて全てスペック指定の特注品でした。
カーオーディオのカセットメカで相当前に品質トラブル起こして最大の取引先の◯バルから猛烈に叱責されて技術者が◯バルに泊り込んで全数直したのですが、その努力が評価されてそれをきっかけに品質がぐんと上がり、クラ◯ンや一部のレク◯サス、ニッ◯ンやホ◯ダなどに勢力を伸ばしました。
ソニーは磁気テープの老舗だけあって全ての価格帯で無難という感じです。
前にmixiに書いたと思うのですが一番欲しかったのはナカミチでしたが、アキバの複数の店員から「音は最高だが壊れるの承知で買ったほうが良い。」と同じことを言われてやむなくソニーのTC555とかだっけな?16万円位するデッキに鞍替えしました。
このデッキはトランスがメカと信号系で別れていて2台のトランスを積んで、それらが後ろに飛び出していました。
音は最高でしたね。
カセットテープ懐かしいけどもう戻れないかなをワカメになるのが恐いし。でも安いものを1台買いたいな、とも思っています。
けんちゃんのオーディオは定評がありますが、実はあまり使ったことはありません。ナカミチはオーディオ機器のハイエンド商品が多かったように思います。価格も性能も良かったとは思うのですが手がでませんでした。それと、壊れるの覚悟というのはいただけませんね。メーカーも製造終了後7年程度で修理受付停止になってしまうものが多いので困ります。古い機種は自分でなんとかするか、廃棄するしかなくなるので壊れない方がいいです。