道の駅たきかわから出発です。
これからは留萌を経由して、オロロンラインを通り稚内を目指します。走っていたら、ひまわりの群生を見つけたのでぎゃっとUターンして行ってみました。場所は雨竜郡北竜町板谷中の岱です。看板には「ひまわりの里観光センター売店」と書いてますので、観光ひまわり畑のようです。
すっごい、広大なひまわり畑です。
世界のひまわりということで、いろいろな国のいろいろな種類のひまわりが栽培されています。これは、フランスのトルトマという品種です。
非常に多くの種類があったのですが、その一部を紹介します。アメリカのキューティレモンです。
これもアメリカですが、グリーンバーストという種類です。(こんなに種類があるとは知らんやった)
ひまわり畑を走る「ひまわり号」の運行があるようですが、まだ開店前だったようで営業はしていませんでした。残念ながら開くのを待っている時間はないので、先を急ぐことにします。
留萌は日本海に面している町で、黄金岬にある「海のふるさと館」を見学します。なんとなく、黄金という響きに誘われて行ってみました。
真夏でもこんな感じなので、冬は厳しそうです。(冬は行ったことないけど)
海のふるさと館は、黄金岬を見渡す高台にあります。入館無料で、駐車場も無料です。(有難いなあ)
展望台もありますが、留萌市の民族資料館的な展示もあります。(民族資料館好きには見過ごせない)
アンモナイトは、北海道の各地で多く発掘されています。
海のふるさと館からも黄金岬には歩いて行けますが、崖下にも観光用の無料駐車場があります。真夏の本州では35℃以上になるくっそ暑い日が続いていたのですが、ここまで北上すると過ごしやすい気温になります。(後日、この旅で凍えるほど寒い目にあうとは思ってもみなかった)
留萌の道の駅で「D61形蒸気機関車」の情報を得たので、保管場所に行ってみます。留萌市見晴町2丁目の「見晴公園」に保管されています。
しかし「D61形SLとか聞いたことないぞ」と思ったら説明文がありました「D613号車は、昭和14年1月26日、D51181号として笠戸工場で製造され、その後米原、敦賀、福島の各機関区と転属配車され、昭和35年9月羽幌炭の輸送を主目的として、国鉄郡山工場においてD51蒸気機関車6両が従台車(1軸ボギー)を2軸ボギーに改造しD61形蒸気機関車として新しく生まれ変わり‥」と書かれています。なるほど、レアなはずです。
D61形SLは、この車両以外は解体されたようなので、貴重な1台ということですね。
鉄道がらみではありますが、JR留萌本線は留萌から増毛間が2016年12月に、留萌から石狩沼田間が2023年3月に廃線となりました。さらに2026年には深川から石狩沼田間の廃止が予定されており、かつての鉄道網は見る影もありません。(赤字なので仕方がないとは思いますが)留萌駅は廃駅となっており、建屋はありますが立ち入ることはできません。
廃駅を見に行っただけではなく、駅前にある長田鮮魚店が目的です。駅前に駐車スペースがあるので、そこに車を置いて鮮魚店に買い物に行きます。
ここの海鮮丼は、リーズナブルで内容がいいので超人気なのです。X「Twitter」でも情報発信しており、昼前には売り切れることも多いという人気の商品です。仕入れる魚介類の種類により、内容と金額は異なる場合があります。訪問時は、午前中の早い時間だっので無事にゲットできました。各種クレジットカードが使えるのも嬉しいです。
車に持って帰って、美味しくいただきました。ネタがでかっ! 食べ終わった容器などは、お店で引き取って貰えました。(これ、旅行者にとっては結構大事です)
道の駅留萌では、もう1つ観光情報をゲットしていました。「国指定史跡旧留萌佐賀家漁場」が期間限定で、一般公開されていました。
北海道の日本海沿岸では、かつて信じられないほどのニシンが取れており、ここもそうした漁場の1つです。
説明文によると「佐賀家漁場は江戸時代の弘化元年(1844年)に佐賀家八代平之丞が留萌で初めて札受にニシン漁場を開き、それ以来昭和32年まで113年間にわたってニシン漁を営んでいた漁場です」と書かれています。
漁期になるなると、全国から漁夫が集められたので、母屋には漁夫が寝泊まりできる部屋も準備されました。
これは「番付板」で、「猟期の初めに漁夫たちの役職を書いた番付板が玄関に掲げられた」そうです。「ここに書かれているのは昭和33年(1958)にニシン漁に来た人たちですが、この年はニシンが獲れず、準備した漁具はそのまま倉にしまわれた」となっています。一度枯渇した魚の資源回復はなかなか難しいので、国が厳格に管理することが重要ではないでしょうか。(個人の感想です)
母屋だけではなく、周辺の倉なども含めた漁場が史跡となっています。
今は昔といったところです。
留萌から、さらに北上します。三毛別の羆事件は、1915年に北海道苫前郡苫前町三毛別で、巨大な羆が開拓者を襲い、多数の死傷者を出した事件として知られています。この事件を風化させないために、現地に小屋等が再現されています。
ネットで場所を探すと、北海道苫前郡苫前町山渓というざっとした住所しか出てこないようです。三渓人神社を目指して、その後は道道1049号ベアーロード(名前がなんとも)を行くとどん詰まりです。苫前町郷土資料館に行くと、羆事件の資料や現地の地図を入手できます。
未舗装ですが、駐車場はあります。また夜間は危険なため、日のあるうちに行く方がいいでしょう。夏季は「あぶ」が大量に襲ってくるので、虫除けがあるといいと思いますが、虫除けをしていても無慈悲に襲いかかられます。逃げるが勝ち
ここから先は、進入禁止です。
で、出た~!!ひぐまこえー(再現地でのお約束ということで)
それとですが、道道1049号線を走っていたら、キタキツネ君発見しました。なんか、おねだりキツネのような雰囲気もありますが、野生動物なのでエサやりは禁止です。車道にいると危ないぞ。
晩飯は、いつものセイコーマートで「利尻昆布だしのつゆ_ざるそば」を頂きます。いくら美味いからっていって、毎回カツ丼食べていたら太るからな。
オロロンラインを走っていたら、ちょうど日没の時間となりました。車が停められるところを探して、しばし日没を楽しみます。遠くには、利尻富士がうっすらと見えています。
この日は、抜群に夕陽が綺麗でした。
日本最北の村「初山別村」には、小さな天文台があり、一般公開されています。
夏季は14:00から21:00まで開館しているので、多少暗くなってからも訪問可能です。
すっかり日は落ちてしまっていたのですが、天文台の上からは素晴らしい夕暮れが見られました。
「プラネタリウムの投影が始まりますので、ご希望の方は1Fへどうぞ」
「あれ、もしかしてこれがプラネタリウムなのか?」
手作り感抜群の、こじんまりとしたドームがあります。定員は、7~8名といったところでしょうか。ちなみに椅子はリクライニングしません。
これがプラネタリウムの投影機だ。こんな小さなプラネタリウムは初めて見たが、ちゃんと星や映像が投影されていました。人が説明するわけではなく、決められたプログラム(星座のお話とか)が、自動で投影されます。
本日の仮眠場所は「道の駅えんべつ富士見」とする。
北海道天塩郡遠別町富士見46-21
つづく