goo blog サービス終了のお知らせ 

うどんやラーメンなどの食べ歩きと旅のブログ2

GOOブログ終了に伴いAMEBAブログに引っ越しました。新記事はAMEBAで公開します。URLは自己紹介をご覧ください。

2024_北海道旅行記その12(夕張市⇒三笠市)

2025年03月04日 | 旅行

 夕張市2日目です。

 石勝線夕張支線は、新夕張から夕張間を結ぶ盲腸線でしたが、利用客低迷により2019年3月に廃止されました。かつての路線は廃止になりましたが、いくつかの駅は痕跡が見られます。地元ボランティアの方で、維持管理されているようです。昔、北海道ワイド周遊券で道内を巡っていた時も、夕張支線には乗る機会はなく、廃止されてから初めて訪れました。

 鉄路は撤去されており、立ち入り禁止となっています。

 石勝線は現役ですが、滝ノ上駅は営業終了となりました。利用者が極端に少なかったのでしょう。駅舎には、うっすらと「JR滝ノ上駅」という文字が残っています。

 滝ノ上駅付近には、滝の上発電所(旧北炭滝の上発電所)があるので、そこが目的地です。現役の発電所なので中は見学できませんが、外観のみ見ることができます。

説明文によると「滝の上発電所は、大正14年1月に旧北海炭礦汽船(株)が自家用発電設備として建設した水力発電所です。のちに建設した夕張川上流の清水沢水力発電所・火力発電所とともに北海道の石炭産業に必要な電気をおこしていました。その後、採炭事業からの撤退に伴い、平成6年4月に北炭真谷地炭鉱(株)から北海道へ施設が譲渡され、現在は道企業局が管理運営を行っている」と書かれています。

 実際に使われていた、巨大な水車が展示されています。(水力発電だからな)

 すぐ横を石勝線が走っているので、タイミングよく特急列車が通過します。

 次は、夕張の清水沢ズリ山です。ズリ山とは、石炭を取るときに出る、石などの余分なものを捨てたもの。九州ではボタ山という。勝手に上っていいようです。(自己責任)

 すぐに1段目に着きました。

 2段目じゃあ、何段まであるのかな。まさか10段とか?

 あと一息らしい。(意外と楽かも)

 ゴール!!(楽やった)

 山頂(といってもズリ山ですが)の眺望はあるようなないような。しかし、炭住の様子が良く分かります。

 炭住も見学できるかもしれないと思い、清水沢に行ってみました。古い炭住には、もう人は住んでいません。

 この建物は「1972年北炭が鉱員向けに建設した住宅で、北炭の撤退後は市営住宅になった。コンクリートブロック造り1棟4戸で、内部は2階建てになった縦割りと呼ばれるタイプの住宅」と書かれています。風呂はないので、このような炭住住宅の中心には共同浴場がありました。先日行ったのは、そういう炭住用のお風呂です。

 残念ながら、訪問時は閉まっていました。

 夕張の道の駅メロードに立ち寄りです。あわよくば、夕張メロンがお安く…ない。しかーし、カットメロンが500円で売っています。ここで食べれば、ゴミも引き取ってもらえるとのことで、1個お買い上げ。

 うっめー、夕張メロンは一味以上違います。果肉が柔らかくて、糖度が抜群に高いです。

 あれ、メロードの他店では、夕張メロンっぽいメロンパンが売っているではありませんか。個数限定のようなので、すかさず1個お買い上げ。

 あはは、中身もメロンっぽいです。これだけ本物のメロンに寄せたメロンパンも珍しいなぁ。

 夕張の中心地付近には、大型ホテルがあります。このホテルシューパロは、昔トラピックスツアーで利用したことがあります。夕張になにしに来たというわけではなかったのですが、単に中継の宿泊地として泊った気がします。しかし、すでに営業はしていないようです。かつて利用したホテルがなくなると、なんか寂しいですね。この近くには観光用の無料駐車場があるので、そこに停めるとゆっくり散策ができます。(といっても、見どころは多くない)

 夕張は「キネマ街道」ということで、各店舗が昔のハリウッド映画の看板などを掲げる町興しをやってましたが、不発に終わったようです。昔、ホテルシューパロに泊まった時も、朝の散歩でこの看板を見て回りましたが、それほど観光客が興味をひくようなものでもないので閑散としていました。訪問時も、ほとんど人の行き来はありませんでした。

 石炭博物館を目指して走っていたら「南大夕張炭鉱殉職者慰霊碑」があったので、ぎゃっと駐車場に滑り込みました。

 この建物がありましたが、体育館と書いてあります。しかし、どう見ても廃墟のような感じです。ここに慰霊碑があるのか?

 体育館裏に、ひっそりと慰霊碑がありました。日本の近代化に寄与した人々です、手を合わせてきました。

 次は、事前に調べていた夕張市北部にある石炭博物館に行きます。

「幸福の黄色いハンカチ広場か、夕張メロン市場のレシートがあれば割引になります」

「昨日、黄色いハンカチ広場行きました。たしか入場券があったはず‥」

 しばし探してチケット発見。ふー、捨てないで良かったぜ。

 石炭の運搬でSLは大活躍でした。北海道中に鉄路が張り巡らされましたが、政府のエネルギー転換政策により炭鉱は閉山し、人口も減っていきます。それに伴い、鉄路も廃線となっていきます。

 昔は、きついくて危険な仕事だが、稼げる職種だったのてしょう。募集要項のポスターには「旅費会社持ち・支度金住込金貸与・住宅は無料・外福利施設完備」の文字が見えます。待遇は、かなり良かったようです。

 夕張市は、自治体として財政破綻したということは、多くの人が知るところです。炭鉱から観光へを目指して、方向転換したものの施策は失敗し、ついには破綻へと突き進みます。「全国最低の行政サービスと、全国最高の市民負担」という自虐的な文字が目を引きますが、全くその通りと思います。

 財政破綻の理由が書かれています。市の施設なのですが、こういう失敗の歴史も展示するということは、過去の過ちを繰り返さないぞという気概が感じられます。

「市の不適切な会計処理」「炭鉱閉山の処理費用の発生」「1980年以降の様々な投資」「その他やみ起債や市職員の整理不足」が挙げられています。

 本物ではありませんが、当時の炭坑内を再現しています。

 目玉の一つとして、本物のドラムカッターの模擬運転があります。

 日に数回実演があるので、時間を確かめながら見学するといいでしょう、解説付きです。ごごーっと凄い音で動きます。当然岩はカットしません。(当たり前や)

 もう一つの目玉は「模擬坑道」なのですが、残念ながら改修中で見学できませんでした。

 だいたい夕張で予定していた観光地は終了しましたが、最後にシューパロダムに向かいます。あら、キタキツネ君がいますね。キタキツネは普通に見ますが、野生動物なのでエサやり禁止です。

 それと、自然が豊富な場所では「アブ」が襲ってきます。虫除けしてても関係なく、無慈悲な攻撃があります。服の上からでも刺すので、要注意です。追い払っても追い払っても、しつこく攻撃してくるので、たまには叩き潰しますが、きりがないので退散します。

 自由散策が可能ですが、管理棟に行けばダムカードが貰えます。

 管理棟の開放時間内のみ有効ですが、お願いするといただくことができます。

 スタンプもありまっせ、ダムカード有難うございます。

 ヘルメットもあるので、お好みで写真撮影をどうぞ。

 堰堤とかにも行けますので、興味のある方はどうぞ。

 その日は、夕張のお祭りの日なのですが、日程もあるので先を急ぐことにします。目的地は、三笠市の道の駅です。三笠に入ってから、晩飯用にセイコーマートを見つけようとしたのですが、発見できず道の駅三笠に到着しました。道の駅にコンビニがあったので弁当を見たら、なんと半額になっていて215円(税込)でゲットしました。しかーし、量は十分そうに見えたのだが、容器が上げ底でした。

 2024年10月のセ〇ンイレブン社長の発表では、次の発言がありました。

「そんなアコギなことはできない」

「電子レンジで温めたりするため、多少の傾斜は必要。これはルールで何パーセントと決まっている」

「他と比べて本当にセブ〇イレブンが上げ底になっているのか見てほしい。ネットに投稿する方は、本当に事実をもって投稿してほしい」とTV報道されました。(実際見ました)

 旅行中は、セイコーマートの弁当を中心に買っていて、こんな上げ底みたい(少なくともそう感じました)な弁当に当たったことはありませんでした。セ〇ンの社長がいくら言い訳をしても、購入した顧客が「なんじゃこりゃ」と思ったら、二度と買わなくなります。値段が安いので、この商品については不満はありませんが(定価での値段相応)、いかにもボリューム感を出しながら、優良誤認をするように仕組んでいるとしか考えられません。まあ、セブ〇の弁当はこういうコンセプトの商品なので価格と相談して、納得の上購入するのであればいいと思います。(なので否定はしません)

 ここを仮眠地とする(ドンドン♪)

 道の駅三笠には、大人気の移動やきとり屋があり行列必須です。(移動といっても、ここに常駐している)明日の朝は、並んでもこれを食べることにします。

 つづく