ふと気づくと桜が満開になっていました。
昭和基地でも隊によっては手作りの桜でお花見が行われるようですが、47次はどうなのでしょうか?
では、渡井さんからの南極だよりです。
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2006年3月27日(月) 雪のちブリ 通信手段
午前中、少々穏やかだった雪も午後から急に強くなりだし、夕方には外出注意令が発令された。
今次隊3番目のブリになるかもしれない。
さて外出注意令発令中は建物間の移動を行うたびに通信室に報告しなければならない。
出発前と到着後だ。
これは遭難を回避するための複数の手段のうちの一つ。
隊員には2つの通信手段が個人装備として渡されている。
PHSとUHF(通称、U)の無線だ。
さてこれらの機器、昭和基地主要部ならどちらでも通信に問題ないが、見晴らしの方だとPHSはちょっと怪しくなる。
ただUはPHSと比較して格段に大きいので持ち歩くのは面倒だ。
全体的には私信はPHS、通信室や相手の居場所が不明な時などはUを使っているようだ。
さて話は戻って外出注意令発令時の通信室への連絡手段はなんでも良い。
が、僕はUを使うことが多い。
大抵手元に置いているからだ。
というのも消火班の連絡係を拝命しているので、なにはともあれ非常時に必要なのだ。
これまでの人生経験?だと、必要な時に大事なものがなく、あらかじめ準備しておくと必要でないことがままある。
ということは、いつも無線機を手元に置いておけば、かえって使う機会がないようにも思う。
だがそれでいいのだ。
使う必要がない状況というのは、火災がないこと。
無線機はある種のお守りでもあると思っている。
-----本日の作業など-----
・論文
・カイワレ大根栽培
・温室効果気体分析用大気採取
・炭素同位体比分析用大気採取
・二酸化炭素精製
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・HVS Air濃度計算
・新聞整理
・Dr.コトー診療所 第8話
<日の出日の入>
日の出
日の入
<気象情報3月27日>
平均気温-4.5℃
最高気温-3.9℃(1702) 最低気温-5.3℃(0732)
平均風速17.9m/s
最大平均風速24.0m/s風向ENE(1940) 最大瞬間風速31.0m/s風向NE(2115)
日照時間 0.0時間
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昭和基地で通信が大切だというのは今までに何度も書いてきたとおりです。
そういえば1月にブリがきた時に、第2夏宿と第1夏宿の行き来も通信が必要だということで、いらぬ妄想をしたことがありましたっけ。
私は教育者の端くれなので、ブリは来なくても子どもを連れて野外に出るときは通信は絶対に必要。
無線機は有資格者が少ないため、ほとんどがトランシーバですが、それでもあるとないとでは安心感が全く違います。
最近は携帯電話を持つ人が多くなり、そういう意味では個人の所在を確認するのは容易になっています。
はじめは持って歩くのがめんどうだった携帯電話も今では無いとなんとなく不安に思ったりするものです。
では、自分の安全のために連絡手段を携行していたことはあるかと聞かれれば、それはないかもしれません。
山に行く時はできれば無線機を携行したいと考えているのですが、それもまだできていないのです。
昭和基地での連絡手段の携行も当たり前になり、無いと不安なくらいがいいのかもしれないですね。
連絡手段の話を聞くたびに、いつの間にか「なんでも揃っている快適な昭和基地」というイメージになりつつあったのが「自然の猛威にさらされている場所」なんだという認識を新たにします。
渡井さんに関して言えば、(山に行った時に)必要なものは奥にしまってあることが多く、雨の時にザックカバーが見つからなかったり、カッパがザックの奥底にあったり、コンパスもザックの奥底だったり。
無線はちゃんと電源を入れ、聞こえる音量にして、すぐ出せるところに準備しておいて欲しいものだと思います。
連絡手段には全く関係ないですが、お守りと言えば・・
私も、穴に落ちたり?崖から滑り落ちたり?した時に助けてもらいやすいように??カラビナ(最近売られているアクセサリーでなく一応本物)をお守りにして毎日持ち歩いていますが、一度もそういう目的で使ったことはないです。
財布や鍵、時計、マグライトなどをつけて盗難防止兼便利グッズになっていますが、不思議と持っているだけで安心です。
カラビナだけ持っていて、細引きがなくてどうするんだとつっこまないで下さいね。
昭和基地でも隊によっては手作りの桜でお花見が行われるようですが、47次はどうなのでしょうか?
では、渡井さんからの南極だよりです。
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2006年3月27日(月) 雪のちブリ 通信手段
午前中、少々穏やかだった雪も午後から急に強くなりだし、夕方には外出注意令が発令された。
今次隊3番目のブリになるかもしれない。
さて外出注意令発令中は建物間の移動を行うたびに通信室に報告しなければならない。
出発前と到着後だ。
これは遭難を回避するための複数の手段のうちの一つ。
隊員には2つの通信手段が個人装備として渡されている。
PHSとUHF(通称、U)の無線だ。
さてこれらの機器、昭和基地主要部ならどちらでも通信に問題ないが、見晴らしの方だとPHSはちょっと怪しくなる。
ただUはPHSと比較して格段に大きいので持ち歩くのは面倒だ。
全体的には私信はPHS、通信室や相手の居場所が不明な時などはUを使っているようだ。
さて話は戻って外出注意令発令時の通信室への連絡手段はなんでも良い。
が、僕はUを使うことが多い。
大抵手元に置いているからだ。
というのも消火班の連絡係を拝命しているので、なにはともあれ非常時に必要なのだ。
これまでの人生経験?だと、必要な時に大事なものがなく、あらかじめ準備しておくと必要でないことがままある。
ということは、いつも無線機を手元に置いておけば、かえって使う機会がないようにも思う。
だがそれでいいのだ。
使う必要がない状況というのは、火災がないこと。
無線機はある種のお守りでもあると思っている。
-----本日の作業など-----
・論文
・カイワレ大根栽培
・温室効果気体分析用大気採取
・炭素同位体比分析用大気採取
・二酸化炭素精製
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
・HVS Air濃度計算
・新聞整理
・Dr.コトー診療所 第8話
<日の出日の入>
日の出
日の入
<気象情報3月27日>
平均気温-4.5℃
最高気温-3.9℃(1702) 最低気温-5.3℃(0732)
平均風速17.9m/s
最大平均風速24.0m/s風向ENE(1940) 最大瞬間風速31.0m/s風向NE(2115)
日照時間 0.0時間
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昭和基地で通信が大切だというのは今までに何度も書いてきたとおりです。
そういえば1月にブリがきた時に、第2夏宿と第1夏宿の行き来も通信が必要だということで、いらぬ妄想をしたことがありましたっけ。
私は教育者の端くれなので、ブリは来なくても子どもを連れて野外に出るときは通信は絶対に必要。
無線機は有資格者が少ないため、ほとんどがトランシーバですが、それでもあるとないとでは安心感が全く違います。
最近は携帯電話を持つ人が多くなり、そういう意味では個人の所在を確認するのは容易になっています。
はじめは持って歩くのがめんどうだった携帯電話も今では無いとなんとなく不安に思ったりするものです。
では、自分の安全のために連絡手段を携行していたことはあるかと聞かれれば、それはないかもしれません。
山に行く時はできれば無線機を携行したいと考えているのですが、それもまだできていないのです。
昭和基地での連絡手段の携行も当たり前になり、無いと不安なくらいがいいのかもしれないですね。
連絡手段の話を聞くたびに、いつの間にか「なんでも揃っている快適な昭和基地」というイメージになりつつあったのが「自然の猛威にさらされている場所」なんだという認識を新たにします。
渡井さんに関して言えば、(山に行った時に)必要なものは奥にしまってあることが多く、雨の時にザックカバーが見つからなかったり、カッパがザックの奥底にあったり、コンパスもザックの奥底だったり。
無線はちゃんと電源を入れ、聞こえる音量にして、すぐ出せるところに準備しておいて欲しいものだと思います。
連絡手段には全く関係ないですが、お守りと言えば・・
私も、穴に落ちたり?崖から滑り落ちたり?した時に助けてもらいやすいように??カラビナ(最近売られているアクセサリーでなく一応本物)をお守りにして毎日持ち歩いていますが、一度もそういう目的で使ったことはないです。
財布や鍵、時計、マグライトなどをつけて盗難防止兼便利グッズになっていますが、不思議と持っているだけで安心です。
カラビナだけ持っていて、細引きがなくてどうするんだとつっこまないで下さいね。