どうやら、渡井さんは前文を書くのが気に入ったようです。
昨日の南極だよりから私が復帰してアップすることになったのだけれど、前文付きで送られてきたのですよね。
南極だよりをアップしてもらっていたある日「毎日同じこと書いているけど、なんか換えた方がいいかな?」とメールをもらったので、「前文は何を書いてもいいんだよ、ちょこっと思ったことや気になったことを書いているよ」と返したら、私が読んでもへぇーそうなんだということが書かれていて面白いのです。
これからも続けてくれるといいな。
それでは、今日からまたS17オペに出かけてしまった渡井さんからの前文付き南極だよりです。
---------------------------------------------------------------
昨年買ってきたビールの味が変わってきました。
1年越しのビールを僕らは越冬ビールと呼んでいるのですが、明らかに味が異なってきます。
エビスビールはふくよかさがなくなり、なんだか微妙な酸っぱさが残る昭和基地製ビールのようになってしまいました。
一方、オーストラリアのSWANビールは初期はどうも慣れない味で好きではなかったのですが、最近こなれてきたのか、な味わいでお勧めです。
変わらないのはスーパードライ。これがS17での肉体労働の後に旨いんだな。(渡井)
................................................................
2006年10月2日(月)快晴 ピラミッドテント
テントの立て方講習会が開かれた。
といっても純粋な講習会ではなく、夏オペに備えてテントに破損がないかどうか確かめることを兼ねた講習会である。
先生はもちろん森さん@FA。
チェックするテントは2種類。
ピラミッドテントとエスパースだ。
エスパースは山などでよく見かけるドーム型のテント。
冬山用でこそあるが、特別南極仕様といった訳ではない。
ちなみに山用テントの先生のお勧めはエスパース、次にモンベルとのこと。
エスパースの方が作りも良いし広めに作ってあるらしい。
今回興味があったのはピラミッドテント、通称Pテン。
今まで触ったこともみたこともないのだ。
植村直己さんが極地で使っていたのはこの種のテントであろうか。
収納された長さは3mほど。
とてもではないが背負って歩ける大きさではない。
極地法での行動を前提にした装備であろう。
設営は至って簡単。
傘を開くようにテントを開き、張り綱をとめるだけである。
強風の時は、テントの頂上から1本張り綱を風上側に張れば、耐風性は格段に向上するとのこと。
ドーム型と違って背が高いので、着替えなどは楽そうだ。
一度使ってみたいが、その機会はなさそうだ。
#エスパースドーム型テント
昔のカラーかな?今は緑色なんだけれど・・
#通称Pテン(ピラミッドテント)
底は正方形?
#収納したテント
ほんとだ、一人で持って歩けそうにない・・
-----10月2日本日の作業など-----
・テントの立て方講習会
・S17オペレーション事前ミーティング
・観測隊月例報告作成
・モニタリング月例報告作成
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
<日の出日の入>
日の出 5:25
日の入 19:00
<気象情報>
平均気温-23.0℃
最高気温-19.8℃(1659) 最低気温-27.0℃(0522)
平均風速1.6m/s
最大平均風速3.1m/s風向WSW(0520) 最大瞬間風速3.7m/s風向SSW(0354)
日照時間 13.0時間
--------------------------------------------------------------
思いがけない講習会にちょっとびっくり。
テントの立て方講習会ってやったことなかったんですね。
もう既に、先シーズンの夏オペを経験し、野外活動もこれだけやられているのに、やったことがなかったと思わなかったのです。
どちらかというとテントの点検が目的みたいなので、なるほどという感じもします。
ただ、考えてみると越冬隊のほとんどは夏は野外には行かず、建設作業に追われていたし、今行われているオペレーションを見ても、雪上車や小屋を使っているようなので、テントを使う機会はなかったのでしょうね。
1次隊の犬ぞり旅行では頻繁にテントを張る様子が書かれているので、それと混同してしまっていたのか、S17日独共同航空機オペレーションの時に使うウェザーヘブンというビニールハウス型テントのイメージがあったのか、または、夏隊の隊員さんからテントで生活したことを聞いていたためかもしれません。
南極でテントを張って過ごすというのは、大変そうではあるけれど、ちょっと興味はあります。
というのも、最近一人でテント山行をするためのテントを物色していたからです。
その候補筆頭が、ここにも書かれているエスパース。
学校のキャンプでも使っているので、なじみがあるし、私がいつも通っている山用品店で扱っているので、メンテナンスも含めて安心ができる、そして何よりも軽くて扱いやすいのです。
先生(FAの森さん)のお薦めもエスパーストのこと、どういうところがお薦めなのか、もっと詳しく聞いてみたいです。
私のテント選びの話をしても仕方ありませんでしたね。
さて、私も見たことがないピラミッドテント。
傘を差すように広げるのですね。
それは設営が楽そうです。
でも、そうすると真ん中に柱があるということでしょうか?
写真を見ても、どうやら真ん中に柱がありそうです。
私はドーム型、ハウス型、それからいわゆる昔からある三角テントを使ったことがありますが、どれも真ん中に柱があるものはありませんでした。
使い勝手がどうなのか、ちょっと試してみたい気がします。
借りて山に持って行きたい気がするけれど、収納した長さが3mもあるのでは、ちょっと無理ですね。
昨日の南極だよりから私が復帰してアップすることになったのだけれど、前文付きで送られてきたのですよね。
南極だよりをアップしてもらっていたある日「毎日同じこと書いているけど、なんか換えた方がいいかな?」とメールをもらったので、「前文は何を書いてもいいんだよ、ちょこっと思ったことや気になったことを書いているよ」と返したら、私が読んでもへぇーそうなんだということが書かれていて面白いのです。
これからも続けてくれるといいな。
それでは、今日からまたS17オペに出かけてしまった渡井さんからの前文付き南極だよりです。
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昨年買ってきたビールの味が変わってきました。
1年越しのビールを僕らは越冬ビールと呼んでいるのですが、明らかに味が異なってきます。
エビスビールはふくよかさがなくなり、なんだか微妙な酸っぱさが残る昭和基地製ビールのようになってしまいました。
一方、オーストラリアのSWANビールは初期はどうも慣れない味で好きではなかったのですが、最近こなれてきたのか、な味わいでお勧めです。
変わらないのはスーパードライ。これがS17での肉体労働の後に旨いんだな。(渡井)
................................................................
2006年10月2日(月)快晴 ピラミッドテント
テントの立て方講習会が開かれた。
といっても純粋な講習会ではなく、夏オペに備えてテントに破損がないかどうか確かめることを兼ねた講習会である。
先生はもちろん森さん@FA。
チェックするテントは2種類。
ピラミッドテントとエスパースだ。
エスパースは山などでよく見かけるドーム型のテント。
冬山用でこそあるが、特別南極仕様といった訳ではない。
ちなみに山用テントの先生のお勧めはエスパース、次にモンベルとのこと。
エスパースの方が作りも良いし広めに作ってあるらしい。
今回興味があったのはピラミッドテント、通称Pテン。
今まで触ったこともみたこともないのだ。
植村直己さんが極地で使っていたのはこの種のテントであろうか。
収納された長さは3mほど。
とてもではないが背負って歩ける大きさではない。
極地法での行動を前提にした装備であろう。
設営は至って簡単。
傘を開くようにテントを開き、張り綱をとめるだけである。
強風の時は、テントの頂上から1本張り綱を風上側に張れば、耐風性は格段に向上するとのこと。
ドーム型と違って背が高いので、着替えなどは楽そうだ。
一度使ってみたいが、その機会はなさそうだ。
#エスパースドーム型テント
昔のカラーかな?今は緑色なんだけれど・・
#通称Pテン(ピラミッドテント)
底は正方形?
#収納したテント
ほんとだ、一人で持って歩けそうにない・・
-----10月2日本日の作業など-----
・テントの立て方講習会
・S17オペレーション事前ミーティング
・観測隊月例報告作成
・モニタリング月例報告作成
・CO2, CH4, CO, O3濃度分析システムチェック
<日の出日の入>
日の出 5:25
日の入 19:00
<気象情報>
平均気温-23.0℃
最高気温-19.8℃(1659) 最低気温-27.0℃(0522)
平均風速1.6m/s
最大平均風速3.1m/s風向WSW(0520) 最大瞬間風速3.7m/s風向SSW(0354)
日照時間 13.0時間
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思いがけない講習会にちょっとびっくり。
テントの立て方講習会ってやったことなかったんですね。
もう既に、先シーズンの夏オペを経験し、野外活動もこれだけやられているのに、やったことがなかったと思わなかったのです。
どちらかというとテントの点検が目的みたいなので、なるほどという感じもします。
ただ、考えてみると越冬隊のほとんどは夏は野外には行かず、建設作業に追われていたし、今行われているオペレーションを見ても、雪上車や小屋を使っているようなので、テントを使う機会はなかったのでしょうね。
1次隊の犬ぞり旅行では頻繁にテントを張る様子が書かれているので、それと混同してしまっていたのか、S17日独共同航空機オペレーションの時に使うウェザーヘブンというビニールハウス型テントのイメージがあったのか、または、夏隊の隊員さんからテントで生活したことを聞いていたためかもしれません。
南極でテントを張って過ごすというのは、大変そうではあるけれど、ちょっと興味はあります。
というのも、最近一人でテント山行をするためのテントを物色していたからです。
その候補筆頭が、ここにも書かれているエスパース。
学校のキャンプでも使っているので、なじみがあるし、私がいつも通っている山用品店で扱っているので、メンテナンスも含めて安心ができる、そして何よりも軽くて扱いやすいのです。
先生(FAの森さん)のお薦めもエスパーストのこと、どういうところがお薦めなのか、もっと詳しく聞いてみたいです。
私のテント選びの話をしても仕方ありませんでしたね。
さて、私も見たことがないピラミッドテント。
傘を差すように広げるのですね。
それは設営が楽そうです。
でも、そうすると真ん中に柱があるということでしょうか?
写真を見ても、どうやら真ん中に柱がありそうです。
私はドーム型、ハウス型、それからいわゆる昔からある三角テントを使ったことがありますが、どれも真ん中に柱があるものはありませんでした。
使い勝手がどうなのか、ちょっと試してみたい気がします。
借りて山に持って行きたい気がするけれど、収納した長さが3mもあるのでは、ちょっと無理ですね。
もう13年前のことですが,ボツンヌーテンに行ったときにもこれに泊まりました.沿岸と違ってボツンヌーテンは内陸です.そのときの様子を動画で配信しています.動画ではPテンでの宿泊の様子も含めて,ボツンヌーテンの野外観測の様子をご覧になれます.
http://aach.ees.hokudai.ac.jp/~sawagaki/bot.htm
み・くりさん、風邪が治って良かったです。でも完全に治るまで無理しないで下さいね。
渡井さんのビールのお話、おもしろいですね(^^)これからも前文付きでお願いします。
傘のように開くと書いてあったので、すっかり真ん中に棒があると思ってしまいました。
つまり、傘の骨の部分で支えているということですね?
Pテンの設営を動画で見ることができるとは思っていなかったので、驚きでした。
貴重な映像もかなり堪能させていただきました。
私のほうこそ、ちゅん太郎くんのお見舞いを申し上げなければなりませんでしたのに。
渡井さんの前文は、思いがけず面白くて、私もすっかり気に入っているのです。
渡井さんも楽しいみたいなので、続けてくれるような気がします。