--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

JARE17

2005-11-02 | Weblog
昔、南極物語という映画を見ました。 当時、風連のクマが忘れられず、毎日泣いていた覚えがあります。 南極というのはなんて厳しいところなんだろうと子ども心に思いました。 ここ数年、南極観測のホームページや朝日新聞社の南極プロジェクトで、昭和基地や観測の様子を知ることができるようになりました。 私の中では、南極物語とのギャップが大きくて、この間はいったいどうなっているんだろう?という疑問が常にあったので . . . 本文を読む

昭和基地での食事

2005-10-31 | Weblog
今日、パンを焼いているのを見てふと思いました。 私達のふだんの食生活の中で、食品として買ってくるものはけっこう多いのです。 パンもそうだし、豆腐もソーセージもちくわも納豆も! 私はやってみなければ気がすまないところがあるので、今挙げたものは作ってみたことがあるのですが、技術もいるしけっこう大変。 パンは冷凍がきくけれど、きっとむこうで焼くのでしょうね。 豆腐は長期の保存方法を知らないので、これも作 . . . 本文を読む

アルベド

2005-10-29 | Weblog
何年か前に、自然科学系の分野だろうと思われる人の話の中に、「アルベド」という言葉があり、気になったので渡井さんに聞くと、日射の反射率のことだと教えてくれました。 緑の濃い森はアルベドが小さくて、雪の南極はアルベドが大きいというのだそうです。 昔学校で習った光の吸収と反射のことなのね? そのときはそれで終わっていたのですが、最近「エアロゾル」について調べていたところ、「単一散乱アルベド」と言う言葉に . . . 本文を読む

南極で月は?

2005-10-28 | Weblog
南極の話題の中では、太陽が一日中沈まない「白夜」や太陽が一日中出ない「極夜」のことが多く出ます。 でも、月はどうなっているのかはあまり聞いたことがありません。 ウサギさんが寝転んで見えるとは聞いたことがありますが、それ以外はあまり聞いたことがないのです。 記事になっているのもほとんど見つけられず(検索しても、「南極」と「月」だと日付がヒットしてしまう)、45次隊の昭和基地NOW!!に少し触れてある . . . 本文を読む

海氷下の海底堆積物掘削

2005-10-26 | Weblog
先日のラジオでシャクルトン博士のことを聞いて、恥ずかしながら海洋底コアの存在をはじめて知りました。 そもそも「コア」というものが何かということも、氷床コアのことを知るまで知らなかったので、当たり前かもしれませんが。 シャクルトン博士が、海洋底コアから得た有孔虫化石中の炭素同位対比から、南極(アメリカのボストーク基地)の氷床コアのものと似た結果が得られたという記事を読んで、二つのコアにはつながりがあ . . . 本文を読む

南極の海洋生物資源の保存に関する委員会

2005-10-24 | Weblog
今日から来月4日まで、南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)の第24回年次会合が、オーストラリアのホバートで行われています。 極地研の方も行かれているのですね。 その中で、興味を引かれたのは以下の部分です。 ----------- 我が国は、同海域でトロール漁船及び底延縄漁船が操業しており、2004年の実績で、オキアミ33,583トン(2隻)、メロ7トン(1隻)を漁獲している < . . . 本文を読む

エアロゾル病

2005-10-22 | Weblog
「南極では吐く息が白くならない」という話でエアロゾルの存在を知ったのですが、いろいろ調べているうちにエアロゾル病に罹ってしまったようです。 なんで透明のエアロゾルは空気を冷やして、黒いと暖めるのかがどうしても気になり自分でも調べてみたくて、勉強中。 昨日も気象庁から発表になったオゾンホールの報道から、北極にはオゾンホールはないのか?を調べていたら、エアロゾルがまたでてきたのです! そんなわけで、頭 . . . 本文を読む

特別授業「南極のはなし」

2005-10-20 | Weblog
渡井さんが、南極に行くという話が出てから、ずっと考えていたことがありました。 それは、こども達に渡井さんを出会わせたいということでした。 夢を描くこと自体が難しくなっているこの時代に、今の自分たちと同じ小学校3・4年生のときからの夢をかなえ、今まさに南極に行こうとしている渡井さんの語る言葉は、きっと誰の言葉よりもこども達に届くと思ったからです。 まずは渡井さんに話をすると、思いがけずあっさり「いい . . . 本文を読む

荷積み作業 IN 大井

2005-10-19 | Weblog
大井の倉庫への荷物の搬入が、「なんとか」無事終わったとメールをもらいました。 「なんとか」というのは、ちょっとアクシデントがあったから。 直径20cm、高さ5,60cmの空のボンベ(シリンダー)がフォークリフトで運ばれているときにガランガランと落ちてしまったというのです。 シリンダーは高圧で空気を詰めるものなので、小さな破損であっても大変。 結局落ちてしまった6本中、4本をメーカーで直してもらった . . . 本文を読む

風力発電

2005-10-18 | Weblog
ずいぶん前に「南極では電気はどうやって手に入れているの?」と聞いた時に、ほとんどがディーゼルだという答えに驚いた覚えがあります。 「しらせ」で持っていく物資の半分以上が燃料だと聞いてもっと驚きました。 地球温暖化に関わる観測をしているところで、ディーゼルとは思いもよらなかったからです。 でも、考えてみると、そう簡単にエネルギーを調達できるところではないのですよね。 火力発電には燃料が必要だし、水量 . . . 本文を読む