ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

大掃除

2011-10-24 09:35:21 | 日記
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先日、ブルーレイの設定が終わったときにはすっかりお昼も過ぎていましたが、お昼食べた後には店の大掃除をしました。
 
時々掃き掃除はしていましたが、ガラス磨きとか棚の雑巾がけとかはしていなかったので・・・
 
6月に付けたばかりのガラス戸ですので、そんなに汚れてはいないと思っていましたが、拭いてみるとそれなりに汚れが・・・
 
シャッターを開けて仕事していた時に比べれば、砂埃も殆ど入りませんが、
 
それでも少しずつ、金は溜まらないけど埃は溜まる(笑)
 
 
作業場がすっきりして、気持ちもすっきりしたような気がします。
 
10月もあと一週間。
 
がんばって仕事しなくっちゃね。
 
 
ちなみにお昼は・・・
 
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ご近所の福原屋さんで中華そば550円をいただきました。
 
ここの中華そばは市内の有名店に負けず劣らず美味いです。
 
近所に美味しい店が有るのは、嬉しいですなー

ブラザー Tendy 白

2011-10-23 16:01:30 | brother
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ブラザーTendyの白モデルの修理を承りました。

突然ミシンが回らなく成って、はずみ車が軽く成って下糸が上がって来なくなったとの事でしたので、針板を外して確認しますと、手ではずみ車を回すと、針は上下するのに釜が回っていません。

これは最悪な状態の故障では無いかと・・・

お預かりして分解作業に掛かりましたが、Tendyは中々に、分解しにくいミシンですな。


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下蓋のコードリールの取り付けコネクタも抜きにくいし、一部パーツが割れてしまっていました(動作には影響しないけど)。


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天蓋の中の物入れを外すにも、コネクタ接続じゃないのでLEDの基板ごと外すしか有りません。
前カバーにつながるコードもコネクタが深い所につながっているので外すとやっかいな事に成ります。


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背面カバーも取り外してようやっと問題の個所の本体右側のベルトカバーが外せます。

ベルトカバーを外すと・・・


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やっぱりメインのベルトが切れていました。

モーターの回転を上軸と下軸に伝える大事なベルトです。

車で言うなら、エンジンの回転をタイヤに伝えるドライブシャフトが折れちゃった状態です。

これは本当に厄介な故障です。
新しいベルトに交換すれば良いって訳じゃ無く、ベルトを交換した後で上軸の回転と下軸のタイミングをきっちり合わせないと布を縫う事が出来ません。

それと20年以上前のミシンですので、このベルトを始め部品がメーカーさんに残っているか?

残っていたとしても、内部の部品のあちこちに、吸い込んだ埃が湿気を呼んでそこから錆が出ているところも多いです。


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糸調節器にも錆が浮き出初めています。

ベルトさえ手に入れば修理は可能ですが、これだけ状態の悪いミシンに、修理代を掛けるのは、返ってお客さんに悪いような気がします。

悩むところじゃ・・・






足踏みミシン

2011-10-22 16:38:45 | 日記
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昨夜、ブログの友人が「お母さんの足踏みミシンが壊れて、修理に来たミシン屋が、こんなひどい壊れ方をしたミシンは見たことが無い、修理は不可能です。と言われて買い替えた。」とつぶやいておられました。

足踏みミシンが修理不可能なほどの故障って、どんな壊れ方をしたのでしょう?

何年も雨ざらしにしておいて錆だらけに成ってしまったとか、高い所から落として鋳物が砕けた・・・ってなら修理不可能ってのもあり得ますが、普通に使っていて修理不可能な故障?

友達に言うところでは、針を何度取り換えても折れてしまうのだとか・・・




考えられるのは、針を正しい位置と高さに取り付けていないか、ボビンケースが正しい位置に納まっていないかのどちらかが不調の原因だと思います。

どちらにしろ、単純なミシンの操作ミスで、故障していた訳では無いと思うのですが・・・

お母さんの足踏みミシンを将来譲り受けて使う事を楽しみにしていた友達はがっかりしておられました。

足踏みミシンはすでにミシン屋に引き上げられているそうですから、取り返して整備してあげることも出来ないですが・・・

何だか、大事に使ってきた友達のお母さんの気持ちと、友達の落胆した気持ちが伝わって来て悔しく思いました。




セシオEX

2011-10-10 14:28:11 | JANOME
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ステッピングモーターのエラーで修理預かりしたセシオEXです。

ステッピングモーターか、基板の故障かとも思いましたが、一年ほど使っていなかったという事ではずみ車につながる上軸が固着して重く成っていたのが原因でした。

分解掃除して各部に注油して、数年前に修理させて頂いた時に気に成っていた内釜と針板の傷が有りましたので、それらも交換して順調に動いております。

「直らないのなら諦める。」ともおっしゃっていましたが、お客さんのお母さんから「嫁入り道具に・・・」と買ってもらったミシンだそうですので、本社にももうパーツが無いミシンですが、中古でパーツを探してでも直そうと思い、修理させて頂きました。


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セシオEXは私も思い入れの深いミシンです。
針カバーから本体に流れるラインがとっても綺麗で、ジャノメの歴代ミシンの中でも一番好きなデザインのミシンです。

性能的にも使いやすさでも、セシオ11500や廃版に成ったスーパーセシオには敵いませんが、とっても綺麗なミシンだと思います。

私がジャノメに入社した時の最上位機種で(入社した時はマイナーチェンジしてEX-Ⅲに成ってた)、スーパーの前での街展でも随分使わせてもらいました。

ミシンの買い方に昔は3通り有り、一つは現金、もう一つはクレジット、今は無いもう一つの買い方が月掛です。

今朝の朝の連ドラでシンガーの足踏みミシンが出ていましたが、ジャノメの前身の帝国ミシンが国産ミシンの製造を始め、高価だったミシンを誰もが買えるようにと、ミシン屋に積立てする方法を考えたのが最初でした。

このセシオEX(確か定価281000円)と、8万円のタイプ550が約款機種でした。

私が入社した時で月掛の金額は月々3000円と5000円と10000円だったかな?

修理で伺ったお客さんに、「修理代と保険だと思って積立てしませんか?」って勧めて契約取ったものでした。


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今は直営店でも月掛の契約は取っていませんが、高額のミシンを買うためには良い制度だったと思います。




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うん、やっぱりかっこいいミシンじゃ。
コレクション用に一台欲しいなー


※追記。数日様子を見ていましたが、やはりステッピングモーターにも異常が有りました。部品取りに置いてたミシンから移植し、本日お客様にお届けいたしました。







長年の勘

2011-10-08 11:48:53 | 日記
昨日は古いリッカーの足踏みミシンの出張修理に行ってきました。
 
お客さんが「何か挟まってると思って・・・」と糸取バネを引っ張り出して壊しちゃってました。
 
ぴったり同じ糸取バネは無いものの、代用できそうな糸取バネをペンチで切ってサイズを変えたり、成型して対処しました。
 
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           (※写真は店のコスチューラDB)
 
右手を掛けてるのが糸調節器で、これを全分解して糸取バネを付けて組み直し。
 
調節は左手の指先で糸を引っ張って、指先に感じるテンションで右手のダイヤルを回して調整します。
 
 
 
下糸は・・・
 
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ボビンケースの糸のテンションを左手の指先で感じつつ矢印のネジで調整します。
 
 
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今のミシンの下糸調節も同じく、内釜の矢印のネジで調節します。
 
 
結構、当たり前にやってた事なのですが、指先の感覚だけで糸調節を上下とも合わせちゃったことに、お客さんは驚いておりました。
 
 
自分でも、そう言われれば・・・と・・・
 
いつの間にか身に付いた指先の感覚と勘。
 
これってすごいのかな?って思いましたな。
 
 
お菓子職人の方が生地を捏ねる時に手先で感じる勘。
 
そば職人がやっぱり手先で感じる勘。
 
大工さんが鉋やノミで木を削る時の勘。
 
 
そう言う勘が、ミシン屋の私にも身に付いてきたのだなーと
ちょっとうれしく成った、昨日の仕事でした。