JAGUAR AJ-061

布が良く送られないって事で修理依頼を頂きました。


使用頻度は高いようで、針板を外すとかなりの量の縫い埃が溜まってましたから、送り歯と針板の間に埃が溜まりすぎて布が送れないのかと思いましたが、埃を取って綺麗にしても針板の上に送り歯が殆ど上がってきません。


バラさないとダメかな？と思いましたがこういうコンパクトミシンって意外と分解するの大変なんですよね。


多分、分解して修理することは想定していないのかも？





よくよく観察してみますと、どうやらこのネジで送り歯高さが調整できるようです。





普通のナットじゃなくて緩み止めナットに成ってましたのでそれを緩めて、内側のナットにはマイナスドライバー用の溝が切って有ったのでここで調整して、緩み止ナットを締めて完了。


正常に布が送られるように成りましたけど、出来ればもうちょっといいミシンに買い換えて頂きたかったな～

湯名人の管路洗浄

昨今のモデルは自動でやってくれるので良いのですが、ちょっと古いモデルの湯名人は本体内部の配管に汚れが溜まるので、半年に一回管路洗浄を行います。


私のお客様でも管路洗浄が必要なモデルを使ってるお客様は大分少なくなりましたけど・・・


普通は風呂の残り湯に専用の管路洗浄剤を溶かして4時間回しますが、短時間でやりたいときはバケツにお湯を入れて塩素で洗浄しちゃいます。


先日は夕方5時に来てくれって事だったので、私としてもお客様としても早く終わらせたかったのでこの方法で・・・


短時間で綺麗になるのですが、耐塩素素材を使ってないので、やり過ぎると配管がボロボロに成っちゃいます。

14年前の新品

昨日伺ったお客様宅で、新品未開封の14年前のミシンが出てきました。


私が売ったんじゃないのですが、私が売ったら開封して付属部品確認して初期動作も確認しますから、未開封って事は有り得ない。


スーパーセシオ9500。


何度かこのお客様のところには伺っているのですが、「まだ使わないから。」「まだ、古いミシンが使えるから・・・」と延び延びになって14年。


箱自体見せていただいたのが昨日初めてで、やっと開封して頂きました。


箱入り新品未開封と言っても14年置きっぱなしですから、固まって動かなく成ってるのでは無いか？と思いましたが、最初ははずみ車が重くて異音してましたけど、しばらく空回ししてたら正常に動作しましたな。


すでに廃盤機種のスーパーセシオ。


箱も懐かしいし、新品ピカピカのが何か感動しましたな（笑）

ミシンのお手入れ

昨今の家庭用ミシンは基本的には油を注さなくても使えるメンテナンスフリーと成っていますが、音が高くなったとか、はずみ車が重くなった時など、まれに注油が必要な場合があります。


日常使ってちょっとだけ注油して欲しい箇所はここです。


ボビンケースを使うミシンの場合は回転する外釜と固定されてる内釜の接点にほんの少しだけ。




水平釜の場合は蓋とボビンを取って赤矢印のところにちょこっとと、緑の矢印の内釜と外釜の接点にほんの少しだけ。これだけで随分音が静かになって動きも滑らかになります。




もっと完璧にと思う時はネジ1本か2本で止まってる針板を外しまして、黒い内釜も外して、中に溜まった埃を綺麗に取り除いて同じく矢印のところに注油して下さい。
先日のお客様のミシンは赤矢印の所のスポンジと言いますか脱脂綿みたいなの物を埃の塊と間違えて取っちゃってましたが、これは油を染み込ませておくための物なので取らないで下さい。



組み直す時は釜止めストッパーに内釜の出っ張りを合わせて入れて下さい。


もっと気になる時には針カバーを開けて、手ではずみ車を回しながら動くところを確認して注油を・・・



更に気になる場合・・・


ジャノメの旧タイプのミシンは天蓋をあけると天板を止めてるネジが2～3本有りますのでそのネジを外して天板を外します。




長く使ってると焼き付くことが多いのが赤矢印の上軸部分です。
そこと糸巻き機の軸にも注油すればほぼ完璧です。


注油には必ずミシン油を使って下さい。


固まったのを緩めるためにCRCを使うことも有りますが、揮発した後にまれに張り付くことが有りますのであまりお薦めできません。


他の機械油や食用油は厳禁です。
絶対使っちゃダメです。

置賜三十三観音 杉沢観音（山形県白鷹町畔藤）

去年ですが、足踏みの職業用ミシン（中古）を買っていただいたお客様の御宅がこの杉沢観音のすぐ近くにあります。


長いこと仕事しておりますが、この地区に伺ったのは初めてで、この先はすぐに道の無くなる山の中・・・


何と言いますか・・・正直言ってこんな山の中にこんな趣きのある神社仏閣が有るとは思えず・・・


宮駿のジブリアニメの世界に迷い込んだような、そんな雰囲気が有りました。


その時は車で通り過ぎただけだったのですが、昨日は車を止めて参拝して来ました。




夕刻の雰囲気とは違いますが、やっぱり趣有りますな。








山門の中には仁王様が祀られております。




仁王様にご挨拶して山門くぐっての本堂は、またやっぱり趣き深い造りですな。




本堂の右にはブランコが有って広場があります。昔は子供もいっぱいいて元気な声が響き渡っていたんだろうな～






左側には何故かプールが・・・
古めかしいけど手入れはされてる？
底に落ち葉が積もったりしてませんから、この夏ももしかしたら使われていたのかも？






本殿にお参りして帰ってまいりましたが・・・







やっぱり雰囲気のいい、景色の良いところですな。


私も実家は山の中でそこそこ景色の良いところですが、ここは何だかもっと良いです。