ジャノメミシン米沢店

Yahoo!ブログから引っ越して来ました。

ブラザー BS-2000

2016-01-31 07:48:27 | brother
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PROFILEとか昨年11月に下取りしたFX-2000と同型機種ですが、この色合いのモデルは初めて見ました。

粘着テープ付きのマジックテープを縫ったら調子が悪くなったと修理依頼です。


私もやっちゃったこと有りますが、粘着テープ付きは便利なんだけど結局剥がれちゃうから縫い付ける。

するとミシンに粘着剤が付いちゃって調子悪くなる。

この粘着剤が中々厄介です。

針に付いただけなら針を交換すれば良いのですが、無理して縫っちゃうと釜とか他の所にも糊が付いて、これが中々綺麗に取れない。

マジックテープは粘着なしのをミシンで縫い付けて使う方が良いですな。


JUKI ジュレーブ HZL-010

2016-01-16 18:52:52 | JUKI
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以前こんな凄いミシンは他にないと紹介したHZL-010Nの一個前のモデルです。

電話でお話を伺った時はこの機種だとは思わず、「ミシンのモーターの交換って出来るのか?」って修理依頼でしたので、モーターのカーボンブラシが飛んじゃったか?糸掛け間違いで天秤に糸が掛かってないだけか?と思いましたが、このミシンで完全自動糸通し機の不具合でした。


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矢印の所のサメの背ビレみたいな部品ですが、完全自動糸通し器のボタンを押すと、正常なら見えなくなるまで下がります。


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これが中途半端にしか下がらないので、上糸掛けが正常に出来なくて、天秤に糸が掛かっていないのと同じ状態で縫えないのでした。

稀に寒くなると本体内の油が固くなって同じ現象が起きることが有りますが、お客様宅は暖房も効いてましたしミシンも温まってましたから、その可能性は低いかと・・・

この糸通し器を使わないで手で糸掛けをする方法もお伝えしましたが、これじゃ不便じゃ!

って事で、安いミシンですがこれを下取りにして買い替えて頂きました\(^o^)/


直してお返ししなきゃいけないミシンだと冒険は出来ませんが、最悪直らなくても良いのでバラして見ました。


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ベルトカバーと液晶画面が付いてる前カバーを外しまして、そこにでっかいコンピューター基板が付いてます。


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この基板の裏に付いてるステッピングモーターがサメの背ビレを動かしているのですが・・・

ここの油が固くなって正常に動作してない事が以前有ったのですが、これは正常に動いてました。

手で動かして様子を見ているうちに「ピン!」と音がしてどこかの何かが外れちゃったみたい。

直らなくても良いミシンとは言え悔しいので(笑)


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後ろカバーも外したらバネが飛んじゃった所が分かりました。


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後ろカバーも外してみたらサメの背ビレが下がらない不具合箇所も、何となくですが分かりました。

ここを調整したら正常に上糸掛け出来るように成りましたから。

JUKIさんのサービスマニュアルが貰えれば完璧に直せると思うのですが、それは出来ないので・・・

普通のミシンには無いこの装置は中々難しいですな。


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以前下取りさせて頂いた正常に動く010Nと見比べながら整備しました。

上糸掛けはこれで完璧に直った様ですが、自動下糸巻きがどうも正常には動きません。

ま、正常な010Nも自動下糸巻きが上手く行かないことも多々有るので、ここまで直れば立派なものかと思います。

完璧に直ってないので中古にも出来ませんが、バラしてみていい勉強に成りましたな。


the MISIN AT-1000

2016-01-05 18:43:23 | JUKI
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あけましておめでとうございます。
           本年もよろしくお願いいたします。

 新年一台目の修理ミシンは暮れの30日にお預かりしたJUKIのtheMISIN AT-1000、1986年発売の、当時198000円で売りだされたコンピューターミシンです。

久々にミシンを出して、かなりの厚手で硬いものを縫ったところ動かなくなったとの修理依頼です。

症状としては、硬い物を無理して縫ったからという故障では無く、長く使ってなかった事による油切れだと思われました。

天蓋とベルトカバーと針カバーを外して可動部に注油して回してみますが、中々硬さが取れません。


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前カバーも外してみましたが、上も前面も基板に覆われてて、この基板を外すのはかなり難しそうです。

でも、これは外さなくても良いような気がしました。

糸巻き器だけ外してはずみ車の所の上軸受けに注油して、針棒周りの天秤とか可動部に注油して、釜にも注油して、徐々に軽くは成って来ましたがまだどこかで引っかかる感じがします。

お客様は「真っ直ぐだけ縫えれば良い。」っておっしゃってましたが、その真っ直ぐが何だか怪しく、動かしてみると微妙に左右に針がブレています。

ジグザグ縫いにしても針は直線縫いの時と同じ動きしかしません。

正常で有れば針は支持体ごと左右に動く筈ですが手で、力を掛けても動きません。


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ダメ元で針棒支持体ごとハンマーで叩いて見ました。

左側で固まってた針棒支持体が右側に動いて、注油しながら手で左右に動かしていると徐々に軽く左右に動くように成り、正常に戻ったようです。

その後は直線縫いをしてもブレることは無く、ジグザグ縫いも正常に出来るように成りました。


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メッキ部品に出てた錆も出来るだけ綺麗に落として、全体も綺麗に磨いて修理完了です。

新年一台目のミシン修理は中々手強かったですな。

「真っ直ぐだけ縫えるようにしてくれれば良い。」っておっしゃるお客様は多いですが、全部ちゃんと動くように直さないと、真っ直ぐ縫えるようには成らないのです。