![イメージ 1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/bb/c7f2ce0e454ccaa733bf73fe1d09581a.jpg)
15年位前に売り出されたブラザーの刺繍ミシンです。
そのころはJUKIがHZL-010などに採用した完全自動糸通しのミシンを売り出し、ブラザーが糸カセット方式のイノヴィスを売り出し、ジャノメはスーパーセシオに電動の糸通し器をを採用し、上糸通し機構の競争をしている感が有りましたな。
ま、ジャノメのは手動でやれば済むものをわざわざ電動にしただけで、それほど画期的な機構って訳では無かったけど・・・
![イメージ 2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/3c/812e0c552db03ba4b07cca3dd431df0d.jpg)
ブラザーのはこのカセットに糸巻きごとセットして引き出した糸を案内に沿って掛けて・・・
![イメージ 3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/0a/f5b1632d47edff65897c4073c1d5cd4b.jpg)
ミシン本体に糸カセットをセットすると上糸掛けと針穴への糸通しも出来ると言う商品でした。
カセットに糸を掛けるのは自分の見やすい位置で出来ますから視力が弱った人でも糸掛けがしやすいって事はありました。
でも、普通のミシンの糸掛けに慣れた方にはかえって使いにくかったのかな?
現行機種にこの糸カセットを採用しているモデルは無いようです。
同じくJUKIの完全自動糸通しも現行機種には無いようです。
構造が複雑なのと針棒あたりが大きくなるのが欠点?だから無くなったかな?
![イメージ 4](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/83/b08468198145703a60de474597f4b276.jpg)
針棒の辺りはミシンの中では一番複雑な動きをするところで、糸が絡んだりトラブルが多いところです。
なのに糸カセットが有るので整備がしにくいですな。
普通のミシンならここの針カバーはヒンジで開くか、ボルト1~2本で止めてあるだけですので、外してすぐに整備が出来ます。
![イメージ 5](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/88/05b5adc744b387cf1845a1bd8d4484ed.jpg)
これは釜の下カバーも無く、前カバーと一体型なので、整備するのが面倒です。
10万円台の、刺繍が出来るミシンとしては格安ですが、価格に比してミシン本体のつくりは華奢です。
画期的なアイデアのミシンでは有りましたが、完成度は今一かな?
あんまり修理依頼は承りたくないミシンですな。