JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

ハワード爺の楽園

2007年08月29日 | Weblog
インタビュウで好きなアーティストを聞かれた時「HOWARD FINSTER」を第一に答えています。まずマイナーで知ってる人が少ないのですが、強烈な世界観とスタイルは主にアーティストから尊敬されるタイプかもしれません。その理由はハッキリしています「作品っぽく無いから趣味のおじさんと思われる」のです。初めて見た彼の作品はデイヴィッドバーン率いるトーキングヘッズのアルバム「Little Creatures」のジャケットの絵です。その絵をもとに古本屋で彼の本「STRANGER FROM ANOTHER WORLD」を見つけた時、衝撃を受けました。彼は広大な自宅の庭に、植物とゴミやセメントで素晴しい楽園を作っていて建物や車 あらゆる所に独特の絵が描かれているのです。これは完全に「探偵ナイトスクープ」でパラダイスと呼ばれているコーナーの外国版です。地方の土地を持っている芸術家おじさんの自慢の彫刻を並べた「自称美術館」もしくわ「自称テーマパーク」を自力で作り、理解の無いご近所さんから変態扱いされがちな やんちゃじじいがあちこちに潜んでいるものです。そんなスタイルが大好きなおれは、自分もそうなりたいと憧れています。最近は「グローバルに考えローカルに動く」的な言葉が流行りオシャレな軽い感じに使う矛盾が、いい言葉だと思うが故に吐きそうになります。解った様な事言って結局トレンド君じゃあ意味無いよ。こういった「洗練と原石の葛藤」みたいなバランスは難しいものですが、おれは「洗練よりもその衝動、意気込み」だけでも作品の完成度とか関係なく十分評価してしまうのです。この本はバイブルとして一番見える所に置いてあります。ある日友達の染物屋「HOMAREYA」誉史男さんが雑誌インタビューで偶然この本をバイブルと紹介していて!驚き、更に親近感が湧きました。何とも説明は難しいのですが、誉史男さんも「力をもらえる」と表現していました。本当に力を与えるという事の方法 ヒントや秘密が、このバイブルには込もっているのだと思います。探してゲット!オススメです!